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【2000年式】S3 サンダーボルト

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S3 サンダーボルト【1997~2002年】毎週更新の買取査定相場

S3 サンダーボルト【1997~2002年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】S3 サンダーボルト【1997~2002年】
S3 サンダーボルト【1997~2002年】
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S3 サンダーボルト【1997~2002年】
S3 サンダーボルト【1997~2002年】
S3 サンダーボルト【1997~2002年】

ハーレーダビッドソン出身のエンジニア、エリック・ビューエルが「アメリカ製スポーツバイクは作れる」という信念のもと、1980年代から積み上げてきた挑戦の集大成、それが1996年にデビューしたS3 Thunderboltである。前身S2 Thunderbolt(1994〜1995年)の進化形として登場し、ハーフフェアリングを纏ったスポーツツアラーという、ビューエルとしては異色のキャラクターを持っていた。
心臓部は1203ccの空冷45度Vツイン。これはハーレーのSportster系1200エンジンをベースに、ヘッド加工・軽量化・チューニングを施したもので、ビューエル独自の「エンジンをフレームの剛性メンバーとして使う」設計思想(ストレスドメンバー方式)と組み合わされていた。さらにエリック・ビューエルが拘り続けた「マスの集中化(mass centralization)」「ばね下重量の軽量化」「フレーム剛性」というTrilogy of Tech(三位一体の技術哲学)が、フレーム下に格納されたアンダーベリーマフラー、ケブラーベルトドライブ、6ピストンキャリパーといった独創的な構成として結実していた。
S3には姉妹車として、ハードサイドケース・ロアフェアリング・ツーリングハンドル・ツーリングステップを標準装備したロングツーリング志向のS3Tが併売されていた。両者はメカニズム的にはほぼ同一で、装備の差で性格を分けていた。

エンジンは45度空冷Vツイン、4ストローク、プッシュロッド作動OHV、油圧式自動調整リフター、1気筒2バルブ。ボア×ストロークは88.8×96.8mm、排気量1203cc、圧縮比10.0:1。1997〜1998年型はケイヒン製40mm CVキャブレターを採用し、最高出力は91hpであった。
吸排気系では、フレーム下面に沿って配置されたアンダーベリーマフラーが特徴的で、これによりマスの集中化と低重心化を両立していた。トランスミッションは5速、最終駆動はメンテナンスフリーのケブラー強化ベルトドライブ。
サスペンションは、1997〜1998年型はオランダWP製を採用。フロントは40mm倒立フォーク(圧側・伸び側調整可能)、リアはモノショック(プリロード・圧側・伸び側調整可能)。ブレーキはフロントが340mmシングルディスクにPerformance Machine製6ピストンキャリパー、リアが230mmディスクに2ピストンキャリパー。スイングアームは長方形断面のスチール製。ホイールは中空3スポーク鋳造、フロント120/70 ZR17、リア170/60 ZR17。
ホイールベース1397mm、シート高749mm、キャスター24.5度、トレール96.5mm。乾燥重量219kg、装備重量233kg。燃料タンク容量は20.4L(5.4米ガロン)と、ツーリング志向にふさわしい大容量を確保していた。

兄弟車は同時期のビューエルラインアップ。S1 Lightning(1996〜)はネイキッドのスポーツモデルで、より戦闘的な姿勢と軽量化を志向していた。M2 Cyclone(1997〜)はリラックスしたスタンダード路線。S3はその中で唯一「フェアリング付きスポーツツアラー」のポジションを担っていた。
ライバル車を見ると、当時のVツインスポーツツアラー領域は決して混雑していなかった。最も近いコンセプトを持つのはドゥカティST2/ST4。同じく空冷(ST2)/水冷(ST4)Vツインで、フェアリングとサイドケースを備えたスポーツツアラーであった。ただしドゥカティが90度Lツインの伝統的スポーツ志向だったのに対し、ビューエルは45度狭角Vツインの強烈な鼓動感とアメリカ的キャラクターで明確に差別化されていた。
もう一台、しばしば比較対象とされたのがヤマハのTDM850。パラレルツインのスポーツツアラーとして欧州で人気を博していたモデルである。

モデルの変遷(年次改良の系譜)
1997年:S3とS3Tがフルラインアップで稼働した最初の年。エンジンは91hp、キャブ仕様、WPサス、長方形断面スチールスイングアームの「初期型」構成。
1998年:基本構成は前年から継続。この年、新型S1W White Lightning用に「Thunderstorm」シリンダーヘッドが先行投入され、101hpの新エンジンが他車種にも展開される下準備が整った。
1999年:S3最大の転換点。Dynamic Digital Fuel Injection(DDFI)の採用により電子燃料噴射化、Thunderstormヘッドの全面投入で出力は101hpに10馬力アップ。サスペンションはWPからShowaへ全面切り替え(フロント40mm倒立フォーク、リアショックともに)。リアスイングアームも長方形断面スチールから新設計の鋳造アルミ製へ。シートも改良され、ボディカラーやスポーツツーリング装備の選択肢が刷新された。さらに、独立したS3Tモデルは1999年型をもって廃止され、代わりに「Build-To-Order」方式が導入された。これは購入時にボディ色・フレーム色・ホイール・ハンドル・ツーリング装備などを工場でカスタマイズできる仕組みで、S3Tの装備(ハイハンドル、ロアフェアリング、サイドケース)はオプションとして注文可能となった。
2000年:1999年型の構成を継続。S3Tは2000年モデルが事実上の最終年とされる。ビューエル全体ではこの年、Blast(492cc単気筒)が新登場し、年間販売台数は1万台を超えた。
2001年:ラインアップは継続するも、Blast由来の成型カラーパネル(Surlyn製)の採用や耐久性向上といった細部改良に留まる。
2002年:S3 Thunderbolt最終年。同年、後継となる新世代「XBプラットフォーム」のXB9R Fireboltが登場し、ビューエルは燃料タンク内蔵フレーム、スイングアームをオイルタンクとして利用する革新的な設計(ガソリン・イン・フレーム、オイル・イン・スイングアーム)に主軸を移した。S3はその役目を終え、ビューエルにおけるチューブラーフレーム時代の最後を飾るモデルとなった。

S3 Thunderboltは生産期間6年で総生産台数はそれほど多くなく、特に日本国内には正規輸入分が限られていた。中古市場では、1997〜1998年型の「キャブ・WPサス・Performance Machine 6-pot」の初期型と、1999年以降の「DDFI・Showa・101hp」の後期型で明確に評価が分かれる。
メカニカルな完成度や信頼性、整備性では1999年以降が優位。一方で、初期型はキャブ仕様ゆえの整備のシンプルさと、Performance Machine製6ピストンキャリパーや長方形スイングアームといった「初期Buellの記号」を求める愛好家から指名買いされる傾向がある。
S3Tのフルツーリング装備車は2000年型までしか存在せず、純正サイドケース付きの個体は希少価値が高い。
注意点としては、まず空冷Vツインゆえの熱対策(特に夏場の渋滞)、ベルトドライブの摩耗チェック、ラバーマウントエンジンのマウントブッシュの劣化、初期型のキャブのオーバーホール履歴などが挙げられる。ハーレー由来のエンジン部品は比較的入手しやすいものの、ビューエル固有のフレーム・サスペンション・電装系パーツは、ブランド消滅(2009年生産終了)の影響でNOS入手が年々厳しくなっている。

S3 Thunderboltは「スポーツツアラー」という肩書きを持ちながら、実際にはどのスポーツツアラーにも似ていない。その本質は、ハーレーの鼓動を持つ重い空冷Vツインを、エリック・ビューエルの偏執的な軽量化・集中化哲学で「無理やり」スポーツバイクの土俵に上げた、その矛盾そのものにある。
405km/hを叩き出すリッターSSと比べれば数値性能は平凡だ。ドゥカティのような官能的なエンジンフィールもない。しかしS3に乗ると、低回転から湧き上がる極太のトルク、フレームを震わせる45度Vツインの鼓動、フレーム下のマフラーが生む独特の重量配分、そして「これは他のどのバイクでもない」という明確なアイデンティティが、乗り手の身体に直接刻み込まれる。
ビューエルが2009年に消滅した今、S3はエリック・ビューエルの第一期(チューブラーフレーム時代)を象徴する記念碑的存在となった。XB世代以降の革新的なBuellを評価する人は多いが、S3にはXBにはない「手作りの実験機」としての荒々しさと正直さがある。中古車として選ぶなら、それは速さや実用性ではなく、一人のエンジニアが自分の信念だけで作り上げた一台と対話するための選択肢である。

解説記事更新日:2026年05月06日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Buell S3 Thunderbolt / RS11J型、FS11J型 / 1997~2002年モデル
発売年月 1997~2002年
車両サイズ(mm)・重量(kg) (長さ) -- (幅) -- (高さ) -- (重さ)219kg
シート高・最低地上高(mm) (シート高)749mm
エンジン機構・最高出力・燃費 空冷45度Vツイン4スト・1203cc・91hp/6000rpm
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セル・ケイヒン40mm CVキャブ(1997-98)/DDFI電子燃料噴射(1999-2002)・20.4L
新車販売価格 北米価格 $11,999USD 約1,451,759円(実勢レート121円/USD)
ジャンル ハーフカウル
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 サンダーボルトS3 2000年式

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業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移

2026年5月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

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【2025年間 vs 2026年】

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【2023年間 vs 2026年】

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【2016年間 vs 2026年】

年間平均
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過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年05月13日

【状態別の買取相場】 サンダーボルトS3 2000年式

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【評価点】
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業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年5月時点から 5 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

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新車
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超極上
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良好
最高
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軽い難
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事故
不動
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※データ更新:2026年05月13日

【走行距離別の買取相場】 サンダーボルトS3 2000年式

最高額
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年5月時点から 5 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

※データ更新:2026年05月13日

【カラー別の買取相場】 サンダーボルトS3 2000年式

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

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【カラー別 平均買取額の目安】

※データ更新:2026年05月13日

実働車の取引価格帯】 サンダーボルトS3 2000年式

単位【万円】
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業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)

2026年5月時点から 5 間遡った数字

【取引価格帯と構成比】

※データ更新:2026年05月13日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

S3 サンダーボルト【1997~2002年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年05月13日)

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カウンター 
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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 S3 サンダーボルト【1997~2002年】 42.4万円 4.7点 RS11J0W3 10,525km
2 S3 サンダーボルト【1997~2002年】 40.6万円 4.5点 RS11J0V3 17,315km
3 S3 サンダーボルト【1997~2002年】 36.6万円 3.8点 RS11J5V3 38,490km
4 S3 サンダーボルト【1997~2002年】 33.6万円 3.8点 FS11J723 22,345km
5 S3 サンダーボルト【1997~2002年】 24.8万円 3.8点 RS11JXV3 28,847km
No Data

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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