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モンスター600【1994~2001年式】

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モンスター600【1994~2001年式】毎週更新の買取査定相場

モンスター600【1994~2001年式】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】モンスター600【1994~2001年式】
モンスター600【1994~2001年式】

1994年式 Monster 600 は、1993年に登場したシリーズ初代 M900 の成功を受けて開発された、“ドゥカティへの入口”となるモデルです。904ccのM900が持つ強烈なキャラクターと高価格を前に、より多くのライダーがモンスターの世界へ入れるよう排気量を600ccへ落とし、価格も抑えたことで生まれました。
美しい鋼管トレリスフレームや空冷Lツインといったモンスターの核はそのままに、軽さ・扱いやすさ・素直なハンドリングを強めたことで、最初期の“純度の高いストリートモンスター”として今なお評価されています。クラシック化が進むにつれ、初期型特有の価値も上昇傾向です。

モンスターシリーズは1993年の M900 から幕を開けました。
鋼管トレリスフレームに904cc空冷Lツインを載せ、余計な装飾をすべて排した大胆なスタイルは世界中で喝采を浴び、“ストリートスポーツ”というカテゴリを再定義したといっていいほどの影響力を持ちました。ただし、M900は価格・排気量ともに一般的なライダーにとって敷居が高く、「魅力は理解できるが手を出しづらい」モデルでもありました。そこでドゥカティはより多くのユーザーにモンスターを届けるため、より軽く、より安く、より扱いやすい派生モデル を求めました。その答えとして投入されたのが、翌1994年の Monster 600 です。
M900と同じデザイン・世界観を保ちながら、排気量を583ccへ落としてパワーを抑制。価格も手頃に設定したことで、当時の欧州市場で爆発的需要のあった600ccクラスにフィットし、モンスターシリーズの裾野を一気に広げる役割を担いました。

●1994年モデルの仕様と特徴
Monster 600 の心臓部は 583cc 空冷L型2気筒 2バルブ デスモドロミック。
最高出力は50PS前後と数値は控えめながら、軽いフライホイールによる鋭い回転上昇と、中速域の粘りの良さが魅力です。
M900由来の鋼管トレリスフレームは剛性と軽快さのバランスに優れ、乾燥170kg台前半という軽さと相まって、市街地でも郊外のワインディングでも素直な反応を見せます。
サスペンションはシンプルでありながら硬派な味つけで、当時のドゥカティらしい、メカをダイレクトに感じるセットアップ。ブレンボ製のブレーキはシングルディスクでも十分な制動力を持ち、軽快な600の車体とは好相性です。
M900 と比べて“激しさ”こそ薄れますが、そのぶんモンスター本来の素朴さと楽しさが際立つモデルに仕上がっており、「初期モンスターの良さが最も素直に出るのは600」と言われるほど当時の空気感を色濃く残しています。

Monster 600 は、M900 を基点として以下の点が大きく異なります。
まず 排気量904cc → 583cc への縮小。
これにより出力は約80PS → 50PS前後へ抑えられ、価格も大きく引き下げられました。より多くのライダーが購入しやすくなるよう、“明確にエントリーモデルとして設計された”点が最大の違いです。
ただし、モンスターの象徴であるスタイル・骨格・基本コンセプトはそのまま継承され、廉価版ではなく“扱いやすさを重視したストリート向けモンスター”としてキャラクターを確立しました。
M900が象徴する“イタリアンスーパーネイキッド”の尖った世界観を、600は日常領域へ引き寄せる役割を担い、シリーズ成功の土台を広げた存在です。

583cc空冷Lツインはキャブレター仕様ならではの鋭いレスポンスを持ち、街中では力強くも穏やかにトルクを発生します。乾燥170kg台の軽さは絶対的な武器で、加減速や取り回しの軽快さに直結。
鋼管トレリスフレームの剛性感は当時のドゥカティらしい骨の太さを感じさせ、サスペンションは硬めで、路面情報がストレートに伝わるタイプです。ブレンボ製ブレーキはパワー比に対して余裕のある制動力を発揮し、安心感と操作性を両立。
メーターや灯火類はすべてアナログで、現在では得難い“機械に乗っている感覚”が強く残る仕様となっています。

●兄弟車との比較(M900 / M750)
Monster 900 が 約80PS・乾燥185kg,
Monster 750 が 約65PS・乾燥180kg,
Monster 600 は 約50PS・乾燥170kg台前半。
絶対的パワーと迫力はM900が圧倒しますが、600の軽快さ・素直なハンドリングは兄弟車の中でも異質で、街乗りや短距離での扱いやすさでは最も優れています。750が“万能型”、900が“本格派スポーツ寄り”だとすれば、600は“最も日常に寄り添う純粋なストリートモデル”。この性格の差は現在の中古市場におけるキャラクター分布にも強く影響しています。

1994年当時の日本市場で主流だったのは水冷4気筒の400ccクラス。
たとえば CB400SF(53PS / 約170kg)、XJR400(53PS)、ZXR400(約60PS) などがあり、数値上の馬力だけを比較すればMonster 600 は劣っているように見えます。しかし、600は中低速トルクの太さと軽い車体の組み合わせによる“実用域の気持ちよさ”が際立ち、街中や短距離のストップ&ゴーでは400ccより優位なシーンも少なくありません。水冷高回転型4気筒とはキャラクターが全く異なり、回したときの伸びよりも、アクセル操作に対する直線的な反応が楽しめる“イタリアンらしい走り”が強い個性となっていました。

●中古市場の動向
1990年代前半の初期モンスターは、シリーズ全体で人気が再上昇しており、600も例外ではありません。特に 1994年の初期ロットは流通台数が少なく、オリジナル度の高い個体には一定のコレクター需要 が存在します。車体色や仕様が年式と一致している個体、外装の焼けや退色が少ない個体は高く評価されやすく、市場では安定した上昇傾向が見られます。

買取査定額アップのポイント
Monster 600 は“90年代イタリアンカスタム文化”と親和性が高く、当時物のドゥカティ系ブランドパーツ が査定でプラス評価を受けやすいモデルです。
特に評価されやすい例
・Termignoni(テルミニョーニ)製スリップオンマフラー
・Brembo ゴールドラインキャリパー(当時仕様)
・Marzocchi(マルゾッキ)製フォークの当時アップグレード品
・イタリア製ビキニカウル(Period-correct のもの)
これらは“単なるカスタム”ではなく、年代と文化に合致していることが評価の軸になります。

1994年式 Monster 600 は、モンスターシリーズの世界観を最も手頃に、そして最も素朴に味わえる最初期モデルです。
M900 が創った“ストリートスポーツの革命”を、より多くのライダーへ開いたという意義は大きく、今もクラシックとして確かな存在感を持ち続けています。軽く、扱いやすく、そして機械としてのダイレクト感が濃厚で、個性派ネイキッドを求める人にとって魅力は色褪せません。シリーズの歴史を語る上でも特別な価値を持つ一台です。

解説記事更新日:2025年11月30日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 DUCATI Monster 600/600M型/1994〜2001年
発売年月 1994年
車両サイズ(mm)・重量(kg) (長さ)2,100mm (幅)770mm (高さ)1,150mm (車重)乾燥重量 約175kg
シート高・最低地上高(mm) (シート高)770mm (最低地上高)—(資料なし)
エンジン機構・最高出力・燃費 空冷4ストローク90度Lツイン(2バルブ・デスモドロミック) ・排気量:583cc ・最高出力:53ps(8,250rpm)
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 始動方式:セル ・燃料供給:キャブレター(Mikuni BDST) ・タンク容量:16L
新車販売価格 欧州価格 £5,000 (約790,000円):実勢レート
ジャンル DUCATI モンスターネイキッド
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 モンスター600【1994~2001年式】

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2024年間 vs 2025年】

対3年前比
-
%

【2022年間 vs 2025年】

対10年前比
-
%

【2015年間 vs 2025年】

年間平均
取引台数
0

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2025年12月05日

【状態別の買取相場】 モンスター600【1994~2001年式】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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カウンター 
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No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2025年12月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
19.0万円
19.0万円
19.0万円
1台
3
難有
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.1万円
0.1万円
0.1万円
1台
モンスター600【1994~2001年式】において。直近120カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2025年12月05日

【走行距離別の買取相場】 モンスター600【1994~2001年式】

最高額
平均落札額
最低額
バ
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カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2025年12月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

1〜2万km 最高 19.0万円 1台
平均 19.0万円
最低 19.0万円

※データ更新:2025年12月05日

【カラー別の買取相場】 モンスター600【1994~2001年式】

【カラー別 平均買取額の目安】

19.0 万円 1台

※データ更新:2025年12月05日

実働車の取引価格帯】 モンスター600【1994~2001年式】

【取引価格帯と構成比】

最高
19 ~ 20
万円
%
100
構成比
最多
19 ~ 20
万円
%
100
構成比
最低
19 ~ 20
万円
%
100
構成比

※データ更新:2025年12月05日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

モンスター600【1994~2001年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年12月05日)

バ
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カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 モンスター600【1994~2001年式】 19.2万円 3.8点 600M0088 13,233km
No Data

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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