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888ストラーダ 【1993~94年式】

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888ストラーダ 【1993~94年式】毎週更新の買取査定相場

888ストラーダ 【1993~94年式】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】888ストラーダ 【1993~94年式】
888ストラーダ 【1993~94年式】

そのバイクは、ただの古いバイクではありません。時代を超え、今なお多くのバイク好きの心を惹きつけてやまない、ドゥカティというブランドの歴史そのものを背負った一台です。1990年代初頭、日本のメーカーが「安く、速く、壊れない」バイクで世界市場を席巻するなか、経営の危機に瀕していたドゥカティが生き残るために選んだ道、それが「レースでの勝利」でした。そして、その血と汗の結晶として生まれたのが、この888なのです。特に、ストラーダは、過酷なレースで培われた技術を惜しみなく公道に持ち込み、多くのライダーに「ドゥカティの鼓動」を届けた、普遍的な価値を持つ特別なモデルだと言えるでしょう。

現在の市場においても、このバイクは単なる旧車という枠を超え、しっかりと評価されています。日本国内では、適切なメンテナンスが施された良質な車両であれば、安定した高値で取引されている実例が多数あります。さらに、欧米のコレクター市場に目を向けると、状態の良い車両や、希少な限定モデルには、驚くほどのプレミア価格で取引されているものも存在します。この価値の根源は、単に希少性にあるだけでなく、その唯一無二の技術と、ブランドの歴史を体現している点にあるのです。このバイクが持つ物語と市場の現実を深く理解することで、その価値を最大限に引き出すことができるでしょう。

ドゥカティというブランドが最も苦しい時代を歩んでいた1980年代後半、彼らはレースで勝つことこそが生き残る唯一の道だと信じていました。1985年にカジバの傘下に入ったドゥカティは、スーパーバイク世界選手権という新たな舞台に、851という水冷4バルブのL型二気筒エンジンを搭載したマシンを投入します。そして、この851はレースでの勝利を重ね、ドゥカティのセールスを大きく伸ばすことに成功しました。1991年には、レースでのさらなる戦闘力向上を目指して排気量が888ccへと拡大されます。この排気量は当初、レーサーモデルであるSPモデルにのみ与えられた特別なものでしたが、レースでの圧倒的な活躍を受け、その技術を公道にもフィードバックして生まれたのが、888ストラーダだったのです。

1991年と1992年、アメリカ人ライダーのダグ・ポーレンが888を駆り、スーパーバイク世界選手権で前人未到の二連覇を達成しました。この栄光が、ドゥカティを単なるイタリアの一バイクメーカーから、世界にその名を轟かせるスーパースポーツブランドへと押し上げ、今日のドゥカティの礎を築いたと言っても過言ではありません。888ストラーダは、この輝かしい歴史を公道で誰もが体験できるようにと生み出された、まさに「レースの血統」を引くマシンなのです。

このバイクの心臓部、888ccのL型二気筒エンジンは、独特の鼓動をライダーに伝えます。その鼓動の源は、ドゥカティの代名詞とも言えるデスモドロミック(強制弁開閉機構)という技術です。通常、エンジンの吸排気バルブはカムシャフトで押し開かれ、バルブスプリングの力で元の位置に戻されますが、このデスモドロミックはカムでバルブを開けるだけでなく、閉じる動作もカムが強制的に行う仕組みです。これにより、高回転域でもバルブが正確に制御され、バルブスプリングの力を借りる一般的なエンジンでは味わえない、俊敏で淀みのない吹け上がりを生み出します。まるでライダーのスロットルワークに、生き物のように直接的に応えるかのような、ダイレクトで力強い感覚は、このバイクが提供する特別な体験です。その乗り味は、単に速いという数値的な性能だけでは語り尽くせない、ライダーとバイクが一体となるような深い感動を与えます。

1993年式か1994年式かで、このバイクの見た目にもわずかな違いがあります。1993年式の888ストラーダは、その歴史の始まりを告げるスタンダードな姿をしていますが、1994年式では、新しいデカール(ロゴやマーク)が採用され、さらにホイールがブロンズ色に塗装されました。この細かな変更は、愛好家やコレクターにとっては非常に重要なポイントで、時代を象徴するわずかな見た目の変化が、それぞれ異なる魅力を放っています。

また、888という名前を持つモデルには、ストラーダのほかに、レースベース車両として生まれたSPモデルやSPO(北米市場向けモデル)が存在します。特に北米市場向けに製造されたSPOは、1993年に290台、1994年には100台のみが生産された希少なモデルです。ストラーダは公道での扱いやすさを重視し、最高出力は104馬力ですが、SP5モデルはさらに高出力なSPSエンジンを搭載し、最高出力は116馬力にも達します。SP5にはツインインジェクターや高性能なコンロッド、クロスレシオのギアボックスといった、ストラーダとは一線を画す専用装備が与えられています。これらの違いは、単なるスペックの差ではなく、ドゥカティがストリートとサーキットで異なる哲学を追求していたことを物語っています。ストラーダが持つ、より多くのライダーに向けられた普遍的な価値と、限定生産のSPモデルやSPOが持つコレクターズアイテムとしての希少性は、異なる魅力を持つものです。

888が登場した1990年代初頭は、日本のメーカーがレーシングホモロゲーションモデルとして、サーキットで勝つためだけに作られたマシンを次々と市場に送り出していた時代です。ホンダのVFR750Rや、ヤマハのFZR750Rといった名車たちが、スーパーバイク世界選手権でドゥカティと熾烈な戦いを繰り広げていました。これらの日本のマシンは、高回転・高出力の多気筒エンジンを搭載し、エンジンの軽量化や車体設計の最適化に力を注いでいました。対して、ドゥカティはトルクフルな大排気量L型二気筒という独自の道を究め、日本のメーカーとは異なる哲学で戦いに挑んでいたのです。888は、この異なる思想がぶつかり合った時代の象徴的な存在と言えるでしょう。

ドゥカティのレースでの活躍は、次の世代へとバトンを繋ぎます。わずか数年で、888はその役割を終え、偉大な916シリーズへと進化します。この916が採用した片持ち式スイングアームや、マッシモ・タンブリーニが手がけた流麗なデザインは、世界を震撼させるほどの革新的なものでした。888の歴史は、916という傑作がいかにして生まれたかを語る上で、不可欠な文脈なのです。

このバイクと長く付き合っているオーナーは、その気難しい一面に気づいているかもしれません。特に、夏場の渋滞路などでの低速走行が続くと、エンジンからかなりの熱気が上がってきます。これは、ドゥカティの大排気量L型二気筒エンジンの宿命のようなもので、力強さの裏返しとも言えるでしょう。また、古いドゥカティに共通する弱点として、電装系のトラブルが報告されることがあります。配線の劣化や、レギュレーター・レクチファイアの故障などが挙げられますが、これらは適切な部品に交換することで、現代でも安心して乗ることができます。

さらに、ドゥカティのデスモドロミックエンジンを維持する上で、最も重要なのがタイミングベルトの定期交換です。バルブスプリングを持たないこの機構では、タイミングベルトがエンジンの動きを正確に同期させる重要な役割を担っています。
メーカー指定の時期(一般的に2年ごと、または24,000kmごと)に交換を怠ると、最悪の場合、エンジンに深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。

これらの注意点は、このバイクが「壊れやすい」というネガティブな意味ではなく、適切な手入れと愛情をかければ応えてくれる「生き物のような」存在であることを物語っています。適切なメンテナンスは、このバイクが持つ普遍的な価値を維持するために不可欠な行為であり、そうして手をかけてきた車両は、必ず市場でも評価されるはずです。

市場では、ドゥカティ888ストラーダがどのような評価を受けているか、データからその実力を読み解くことができます。国内の買取業者による実績データを見ると、状態によって変動はあるものの、平均で40万円、状態の良いものでは最高60万円という買取実績が確認できます。

一方で、海外の市場に目を向けると、状況は大きく異なります。米国のオークションサイトでは、888SPOが15,000ドルから20,000ドル(執筆時点の換算で約230万円〜310万円)という高値で落札された事例が報告されています。さらに、ヨーロッパのクラシックバイク市場では、希少なSPモデルに数万ポンド(数百万円から1000万円超)の希望価格がつくことも珍しくありません。

この日本国内と海外市場の価格の乖離は、日本では公道モデルであるストラーダが中心に取引される一方、海外のコレクター市場では、より希少性が高いSPやSPOモデルにプレミア価値が付いているためです。また、国内のオークションサイトでは、車両本体ではなく、スペアパーツやモデルキット、中古部品が活発に取引されています。これは「888の価値が低い」のではなく、むしろこのバイクを愛し、乗り続けているオーナーたちが、部品を求めて熱心に活動しているという、コミュニティの活発さを示しています。これは買取査定においても非常に重要なポイントで、大切に保管されてきた純正パーツが揃っている車両は、その価値を大きく高める要因になるでしょう。

ドゥカティ888ストラーダは、単なる速さや便利さでは語れない、ドゥカティの歴史そのものを背負ったバイクです。その唯一無二の鼓動と、ブランドを救ったという歴史が、今の市場での確固たる価値を形成しています。このバイクは、単なる乗り物ではなく、時代を超えて評価されるべき「本物の価値」を持つ一台なのです。その価値は、単なる数字以上の、物語に満ちたものに他なりません。もし、その大切なバイクを次の世代に引き継ぎたいと考えるなら、その歴史と価値を深く理解する専門家が、最高の価格でその想いに応えます。ぜひ一度、私たちバイクパッションにご相談ください。

解説記事更新日:2025年09月20日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 ドゥカティ 888 ストラーダ / 不明 / 1993-1994年式
発売年月 1993年
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長・全幅・全高不明・210kg (乾燥, EU仕様)
シート高・最低地上高(mm) シート高・最低地上高不明
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4サイクルDOHC L型二気筒・76 kW (104 PS) @ 9,000 rpm・高速走行時で約13〜15km/L (参考値)
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルスターター式・EFI(電子制御燃料噴射装置)・19L
新車販売価格 不明
ジャンル DUCATI スーパーバイクスーパースポーツ
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 888ストラーダ 【1993~94年式】

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
1

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年03月20日

【状態別の買取相場】 888ストラーダ 【1993~94年式】

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年3月時点から 5 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
126.0万円
104.5万円
68.8万円
3台
3
難有
最高
平均
最低
取引
80.0万円
62.5万円
45.0万円
2台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
38.6万円
38.6万円
38.6万円
1台
888ストラーダ 【1993~94年式】において。直近60カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年03月20日

【走行距離別の買取相場】 888ストラーダ 【1993~94年式】

最高額
平均落札額
最低額
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年3月時点から 5 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

0.5〜1万km 最高 80.0万円 1台
平均 80.0万円
最低 80.0万円
2〜3万km 最高 118.6万円 1台
平均 118.6万円
最低 118.6万円
3〜5万km 最高 68.8万円 2台
平均 56.9万円
最低 45.0万円
5万km 最高 126.0万円 1台
平均 126.0万円
最低 126.0万円
888ストラーダ 【1993~94年式】において。直近60カ月間で最も平均買取相場が高いのは5万kmの走行距離区分となっています。

※データ更新:2026年03月20日

【カラー別の買取相場】 888ストラーダ 【1993~94年式】

【カラー別 平均買取額の目安】

80.0 万円 4台
/ 118.6 万円 1台
888ストラーダ 【1993~94年式】において。直近60カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは赤系です。最も平均買取相場が高いのは白/赤系です。

※データ更新:2026年03月20日

実働車の取引価格帯】 888ストラーダ 【1993~94年式】

【取引価格帯と構成比】

最高
120 ~ 130
万円
%
20
構成比
最多
120 ~ 130
万円
%
20
構成比
最低
40 ~ 50
万円
%
20
構成比
888ストラーダ 【1993~94年式】において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは上は120 ~ 130万円、下は40 ~ 50万円で複数の価格帯が20%の構成比で並んでいます。

※データ更新:2026年03月20日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

888ストラーダ 【1993~94年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年03月20日)

バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 888ストラーダ 【1993~94年式】 126.2万円 4.3点 888S1001 54,804km
2 888ストラーダ 【1993~94年式】 118.8万円 3.7点 888S1001 28,702km
3 888ストラーダ 【1993~94年式】 80.2万円 3.3点 888S1002 7,166km
4 888ストラーダ 【1993~94年式】 69.0万円 3.5点 888S1002 45,747km
5 888ストラーダ 【1993~94年式】 45.2万円 3.0点 888S1000 40,886km
No Data
888ストラーダ 【1993~94年式】において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近60カ月間に最高値を付けたのは126.2万円で赤系・走行距離54,804km・評価4.3点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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