Ducati 916モノポスト(Monoposto)毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
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- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
Ducati 916モノポスト(Monoposto) の買取査定相場
平均買取額は、対10年前比で207%上昇。対3年前比で20%下落し、対前年比では2%上昇しています。
最も高く売れるカラーリングは赤となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は105万円が平均です。
Ducati 916モノポスト(Monoposto) 買取査定に役立つ車両解説
ドゥカティ916 Monoposto。その研ぎ澄まされた佇まいは、まるでレーシングマシンが公道を走るために姿を変えたかのようです。ドゥカティの歴史において、このバイクは単なる一台のモデルではなく、ブランドの運命を変えた革命児と言えるでしょう。1994年のデビュー当時、世界中のバイク愛好家たちがその圧倒的な美しさと革新的な技術に息をのみました。デザイナーのマッシモ・タンブリーニは、このバイクに「スタイル」「洗練」「パフォーマンス」という3つの要素を完璧に融合させ、後世に続くドゥカティのスーパーバイクの礎を築き上げました。その中でも、Monoposto(一人乗り)仕様は、その設計思想を最も純粋に体現した存在です。現在の市場においても、その希少性とパフォーマンスから高い評価を受けており、特に走行距離や状態の良い個体は、コレクターズアイテムとして独自の価値を築いています。この一台が持つ普遍的な魅力と、それを支える技術的背景、そして客観的な市場価値には、深く語るべき物語があります。
916が誕生する背景には、当時のドゥカティが直面していた厳しい現実がありました。1992年、そして1993年、ドゥカティはスーパーバイク世界選手権(WSBK)で王者の座を奪われ、その栄光を取り戻すべく、全く新しいレーシングマシンの開発に着手します。その公道仕様として生み出されたのが916でした。天才デザイナー、マッシモ・タンブリーニは、既存のドゥカティの象徴であるLツインエンジン以外をほぼ全て刷新するという大胆な設計に挑みました。彼はホンダのNR750から強い影響を受けたと自ら明言しており、スリムなデュアルヘッドライト、片持ち式スイングアーム、そしてシート下にサイレンサーを配置するセンターアップマフラーといった革新的なアイデアを巧みに取り入れました。これらのレイアウトは単にデザイン性を追求しただけでなく、片持ちスイングアームが耐久レースにおける後輪交換を容易にするという機能的な理由も兼ね備えていました。そして、916はデビューイヤーでいきなりWSBKのタイトルを獲得し、その圧倒的な速さを証明。その後の改良型を含め、90年代に4度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得するという成功を収め、ドゥカティを窮地から救い出したのです。916の爆発的な人気にもかかわらず、発表と同時期にボローニャの塗装工場が火事で全焼してしまったため、最初の頃は日本にほとんど入ってこなかったという経緯もあります。この生産上の苦労が、初期モデルの希少性を高める一因ともなりました。
916は、モデルライフを通じて細部にわたる進化を遂げていきました。1994年にデビューした916には、一人乗り仕様の基本モデル「Strada」と、レース参戦に必要なホモロゲーションモデルの「SP」が存在しました。ドゥカティでは「Monoposto」が一人乗り仕様、そして「Biposto」が二人乗り仕様を意味します。初期のMonoposto(Strada)は、後に登場する二人乗り仕様のBipostoよりも軽量なアルミ製サブフレーム(シートレール)を持っており、よりレーシーな設計が与えられていました。これに対し、Bipostoの多くはより重いスチール製サブフレームを採用していました。このサブフレームの素材の違いは、Monopostoが純粋なスポーツ性能を追求したモデルであることを明確に示しています。
そして、その頂点に位置するのが916SPです。このモデルは、標準の916と比べて約2.7kgも軽量で、エンジンには特別な改良が施されていました。クランクケースは強化され、ピストンは軽量化、チタン製のコンロッドや専用のカムシャフトが組み込まれ、ツインインジェクターによる燃料供給システムが採用されていました。さらに、リアサスペンションにはオーリンズ製が採用され、フルフローティングのブレーキディスクやカーボンパーツなど、車体にも特別な装備が施されています。これらの仕様は、外見上のわずかな違いだけでは判別しにくいものの、乗り味やパフォーマンスに明確な差を生み出しました。
1995年になると、ドゥカティはより幅広い層に916を届けようと、ベースモデルを二人乗り仕様の「Biposto」に置き換えます。これにより、1994年式のみに設定されたMonoposto(Strada)は、生産台数が世界全体で793台と少なく、非常に希少なモデルとなりました。このため、初期のMonopostoは、単に古いバイクというだけでなく、ドゥカティの歴史を語る上で欠かせないコレクターズアイテムとして特別な価値を持つことになったのです。916の設計と美しさは、その後継モデルである996や998にも色濃く引き継がれていきました。しかし、年々進化する日本のライバルたちとは対照的に、基本的な設計を継承した996や998がWSBKで成功を収めたことは、いかに916の基本設計が優れていたかの証明と言えるでしょう。
916には、その美しいスタイリングを持つ兄弟車や、当時のライバルたちがいました。デザインが酷似している916の弟分、748は、排気量が小さく、最高出力では劣りますが、より軽快で操りやすい特性を持っていました。一方、916のライバルとして立ちはだかったのは、ホンダのCBR900RRファイアブレードやスズキのTL1000Rといった日本のスーパースポーツでした。最高出力の数値だけを見れば、日本の4気筒エンジンに一歩譲っていた916ですが、その真価は乗り味にありました。優れたトラクション性能を発揮するLツインエンジンと、路面追従性の高い足回りの組み合わせが、旋回中に抜群の安定感を生み出し、他の追随を許さないコーナリング性能を誇ったのです。その一方で、916は低回転域での粘りがなく、スロットルを戻すとアイドリングで失速してしまうという癖も多くのレビューで指摘されています。これは決して扱いやすいバイクではありませんが、その高回転型な特性こそが、乗りこなす楽しさにつながり、このバイクの熱狂的なファンを生み出した理由でしょう。
916は、単なるバイクの枠を超え、文化的なアイコンとしても多くの人々に愛されました。伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナにまつわるエピソードは特に有名です。生粋のドゥカティファンであったセナは、916をベースにした特別な一台をドゥカティにオーダーしました。彼の死後、その意思を継いで限定生産されたのが「セナモデル」です。ガンメタリックの車体に赤いホイールが特徴的なこのモデルの売り上げは、セナ財団に寄付されました。映画の世界でも、916は存在感を放ちました。特に、1997年の映画『スピード2』の冒頭のチェイスシーンでは、主人公が駆るDucatiとしてその流麗な姿が印象的に描かれています。このシーンは、主人公がバイクを崖から飛ばす大がかりなスタントでも知られています。また、2003年の映画『マトリックス リローデッド』に登場したのは後継モデルの996ですが、そのデザインの原型は紛れもなくこの916にあります。映画での996の活躍が、限定の「998 Matrix edition」のリリースにつながるほどの人気を博しました。
これほど魅力に満ちた916ですが、ヴィンテージバイクとして維持していく上での注意点もいくつか存在します。多くのドゥカティ車に共通する問題として、乾式クラッチは特有のガタつきや金属音を発生させることがあります。定期的な清掃と点検が欠かせません。また、Desmodromic(デスモドロミック)バルブシステムを駆動するタイミングベルトは、走行距離に関わらず2年または24,000kmごとの交換が推奨されています。オーナーの中には、タイミングベルト周りのナットが緩み、エンジンブローにつながる深刻なトラブルに見舞われたケースも報告されています。このため、定期的な点検と増し締めは必須です。長期間放置すると、バッテリーやガソリンの劣化、各部の錆や腐食が進行しやすいため、「乗らないこと」が最大のトラブルの元になるという声も聞かれます。オイル漏れも一般的な問題で、特にオイルフィルターの取り付け部から漏れる事例が多く見られます。こまめに乗って、愛車に気を配ることが大切です。
中古市場で916を探す際、一人乗り仕様のMonopostoと二人乗り仕様のBipostoの市場価値の違いを理解しておくことが重要です。業者間オークションの取引データは、その価値を具体的に物語っています。一人乗り仕様のSPモデルは、直近5年間の取引で平均買取価格が157万円から195万円の間で推移し、最高価格は225万円に達しています。走行距離別では、1万〜2万kmの車両が最も高い平均相場(約207.7万円)を示し、状態の良い低走行車が特に高く評価される傾向にあります。一方、二人乗り仕様のBipostoモデルは、直近10年間の平均買取価格が30.4万円から60.8万円の範囲にあり、最高取引額は124万円でした。走行距離別では、Bipostoは3万〜5万kmの車両が最も高い平均相場(約63.1万円)となっています。不動車や事故車であっても、SPモデルは平均78.3万円、Bipostoモデルは平均24.4万円という価格で取引されており、その普遍的な価値の高さが伺えます。これらのデータは、Monoposto仕様、特に希少なSPモデルが、単なる中古車ではなく、投資対象としても評価されていることを物語っています。
また、日本国内仕様と海外仕様(逆輸入車)の存在も重要です。海外仕様は114hp(馬力)@9,000rpm、最高速度260km/hという高い性能を持っていましたが、日本国内で販売された個体は、独自の規制により出力が抑えられていたと言われています。海外仕様の性能を求めるオーナーは「フルパワー化」を検討することがありますが、ベースモデルのStradaやBipostoの場合、排気量を955ccに拡大する際には、クランクケースの切削加工が必要となり、大掛かりな作業と費用が発生します。しかし、916SPのエンジンは最初から加工が施されており、ボアアップ作業が比較的容易でした。こうした技術的な違いも、MonopostoのSPモデルが持つ特別な魅力と価値の一つと言えるでしょう。
ドゥカティ916 Monopostoは、その圧倒的なデザインと技術革新によって、ドゥカティというブランドの運命を大きく変え、後世に続くスーパーバイクの礎を築きました。単なるスペックの数値競争ではなく、感性に訴えかける乗り味と、所有することの喜びを教えてくれる特別な存在です。このバイクを所有する方にとって、その価値は想像以上のものであるかもしれません。私たちは、その価値を正しく評価し、次へとつなぐお手伝いをさせていただきます。
この価値を本当に理解している専門家がいる場所。それがバイクパッションです。
| 車名/型式/年式 | Ducati 916 Monoposto (Strada) / 1994年式 |
|---|---|
| 発売年月 | 1994年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,050mm 全幅685mm 全高1,090mm・不明確 |
| シート高・最低地上高(mm) | 790mm・不明確 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストローク Lツイン Desmodromic(デスモドロミック) 4バルブ ・不明確・6.50L/100km (約15.4km/L) (海外仕様) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セルスターター式 ・電子制御燃料噴射装置 ・17L |
| 新車販売価格 | 不明確 |
| ジャンル | DUCATI スーパーバイク | スーパースポーツ |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 Ducati 916モノポスト(Monoposto)
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年01月16日
【状態別の買取相場】 Ducati 916モノポスト(Monoposto)
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年1月時点から 3 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
116.4万円
62.2万円
12台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
105.2万円
105.2万円
1台
※データ更新:2026年01月16日
【走行距離別の買取相場】 Ducati 916モノポスト(Monoposto)
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年1月時点から 3 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0.5〜1万km | 最高 | 116.0万円 | 2台 |
| 平均 | 93.2万円 | ||
| 最低 | 70.4万円 | ||
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| 1〜2万km | 最高 | 200.5万円 | 2台 |
| 平均 | 153.5万円 | ||
| 最低 | 106.5万円 | ||
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| 2〜3万km | 最高 | 135.4万円 | 4台 |
| 平均 | 111.3万円 | ||
| 最低 | 62.2万円 | ||
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| 3〜5万km | 最高 | 120.0万円 | 3台 |
| 平均 | 115.1万円 | ||
| 最低 | 110.0万円 | ||
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不明 メーター改 |
最高 | 113.2万円 | 1台 |
| 平均 | 113.2万円 | ||
| 最低 | 113.2万円 | ||
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※データ更新:2026年01月16日
【カラー別の買取相場】 Ducati 916モノポスト(Monoposto)
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年1月時点から 3 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 122.1 万円 | 9台 | ![]() |
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| ■ / ■ / ■ | 116.0 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ / ■ | 62.2 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ | 120.0 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年01月16日
【実働車の取引価格帯】 Ducati 916モノポスト(Monoposto)
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年1月時点から 3 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年01月16日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
Ducati 916モノポスト(Monoposto) 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月16日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 200.7万円 | 4.0点 | 916S0051 | 12,276km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 135.6万円 | 4.3点 | 916S0100 | 22,338km | ■ |
| 3 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 125.6万円 | 4.3点 | 916S0089 | 22,310km | ■ |
| 4 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 122.2万円 | 3.8点 | 916S0011 | 24,610km | ■ |
| 5 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 120.2万円 | 3.8点 | 916S0104 | 36,077km | ■ |
| 6 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 116.1万円 | 3.8点 | 916S0119 | 6,732km | ■ / ■ / ■ |
| 7 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 115.5万円 | 4.0点 | 916S0029 | 42,654km | ■ |
| 8 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 113.3万円 | 4.3点 | 916S0112 | 16,253km | ■ |
| 9 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 110.1万円 | 4.0点 | 916S0030 | 33,921km | ■ |
| 10 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 106.6万円 | 3.7点 | 916S0061 | 15,992km | ■ |
| 11 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 70.3万円 | 3.5点 | 916S0119 | 6,951km | ■ |
| 12 | Ducati 916モノポスト(Monoposto) | 62.1万円 | 3.7点 | 916S0029 | 22,593km | ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





01月23日〜01月29日