買取上限
300 万円相場平均
164~223 万円買取上限
287 万円相場平均
124~180 万円買取上限
282 万円相場平均
176~228 万円買取上限
165 万円相場平均
89.6~122 万円買取上限
143 万円相場平均
91.4~116 万円90年続いた空冷ボクサーの伝統に楔を打ち、先代のR1200シリーズ後期(2013年モデル)で歴史的な水冷化を果たしたRシリーズは、続く2019年モデルでさらなる劇的な進化を遂げた『R1250』シリーズへとバトンを渡しました。
いよいよ本格化する環境規制(ユーロ5)という極めて高い壁に対し、多くのメーカーが「排ガス浄化のためにパワーダウンやトルクの犠牲」を強いられる中、BMWはバイク界に激震を走らせる革新的なエンジンテクノロジーを引っ提げて登場しました。それが、BMWモトラッド史上初となる可変バルブタイミング機構「ShiftCam(シフトカム)」の採用です。
排気量を1,254ccへと拡大し、最高出力を136ps(先代比+11ps)まで引き上げながら、低回転域での極低速トルクと圧倒的な滑らかさを両立。従来の水冷ボクサーにあった低速域のギクシャク感を完全に消し去り、アイドリング付近からレッドゾーンまで「全域がスイートスポット」という、まさに内燃機関のボクサーエンジンにおけるひとつの「究極の完成形」へと到達しました。
また、水冷化以降の大きな変化として「ラインナップの絞り込み」が挙げられます。空冷時代(K2x系)までは存在したクルーザー(C)やピュアスポーツ(S)、異形のSTといった派生モデルはフェードアウトし、このR1250世代は「GS / RT / R / RS」という、かつての/7(スラッシュ7)時代以降で最も洗練された4つのコアモデル(最少ラインナップ)へと整理されました。ピュアスポーツの役割を直列4気筒のS1000RRへ完全に譲り渡し、ツアラーとロードスターとしての役割に一点集中したことで、各モデルの完成度が極限まで高められています。
そして、このR1250シリーズが起こしたもう一つの革命が「車体の完全な電脳化」です。当時、自社の『S1000RR』やドゥカティ等のスーパースポーツ(SS)勢が熾烈な開発競争を繰り広げ、フラッグシップSSの「電子制御化(6軸IMUによる姿勢制御など)」は極限まで進化していました。BMWの凄みは、レースで培われたその最先端テクノロジーを「純粋な速さ」だけでなく、Rシリーズにおける「長距離ツアラーとしての究極の安全性と快適性」へと見事に転用した点にあります。全車にフルカラーTFT液晶メーターを標準装備し、RTには(従来の定速クルコンとは次元が異なる)前走車と車間距離を自動調整するレーダー式のアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)をいち早く搭載。エンジンと電子制御の両面で、長距離ツアラーとしての完成度をかつてない次元へと引き上げた世代でもあります。
| モデル名 / 登場年 | スタイル・特徴 |
|---|---|
| 【 ShiftCam(可変バルブ)水冷ボクサー世代 】 | |
| R1250GS (K50) / ADV (K51) 2018年 - 2023年 |
【地球上のあらゆる道を制覇する王者】 シフトカムの恩恵を最も受けたのがGSです。低速トルクの増強と滑らかさにより、オフロードでの極低速走行(Uターンや岩場越え)が驚異的に扱いやすくなりました。専用スポーツサスを装備した「HP(のちにRallyeへ呼称変更)」仕様は、先代同様に圧倒的な人気を誇ります。 |
| R1250RT (K52) 2019年 - 2024年 |
【二輪車最高峰のハイテク・グランドツアラー】 圧倒的な防風性と快適性を持つツアラー。2021年のマイナーチェンジでフェイスデザインを一新し、四輪車でおなじみの「レーダー連動型ACC(前走車追従クルーズコントロール)」と、巨大な10.25インチTFTディスプレイを二輪車界の先陣を切って搭載しました。 |
| R1250R (K53) / RS (K54) 2019年 - 2024年 |
【俊敏なテレスコピック・ロードスター&RS】 先代(水冷R1200)から採用された倒立テレスコピックフォークを継承するスポーツモデル。シフトカムによる136psの強烈な加速力を最もダイレクトに味わえる軽量な車体が魅力です。特にハーフカウルのRSは、日本の道路環境にジャストフィットする万能スポーツツアラーとして高く評価されています。 |
R1250シリーズの心臓部であり、最大の特徴が「ShiftCam(シフトカム)」と呼ばれる可変バルブタイミング機構です。
厳しさを増すユーロ5排ガス規制をクリアするためには、低回転域での燃焼効率を徹底的に高める(排ガスを綺麗にする)必要がありました。しかし、それをすると高回転域でのパワーが犠牲になります。そこでBMWが取った手法が、「低速用のカム」と「高速用のカム」の2種類のプロファイルを1本のカムシャフト上に並べて配置し、エンジン回転数(約5,000回転)やアクセル開度に応じて、カムシャフト自体を横にスライド(シフト)させて物理的にカムを切り替えるという、極めてシンプルかつ合理的なメカニズムでした。
可変バルブタイミング機構自体は、ホンダのVTECをはじめ二輪車でも古くから存在していましたが、BMWはこのシフトカム機構をシリンダーが左右に張り出したボクサーエンジンに見事に落とし込みました。これが実現できたのは、先代(水冷R1200)で「精密な水冷化による熱膨張のコントロール」と「ダウンドラフト吸排気によるヘッド周りの構造最適化」という布石を打っていたからに他なりません。結果として、ヘッドを巨大化させることなく圧倒的な燃焼効率と「極低速域における驚異的な粘り強さと滑らかさ」を実現しました。
そしてアクセルを大きく開け、5,000回転を超えた瞬間にカムが横にスライドし「ハイカム(フルリフト)」へと切り替わると、1254cc・136馬力の怒涛のパワーが炸裂します。低速の極上の扱いやすさと、高速の暴力的な加速を、シームレスかつ完全に両立させたこのエンジンは、BMWのエンジン開発史における一つの到達点と言えます。
R1250シリーズへの進化は、エンジンだけでなく「電脳化(電子制御)」の面でもかつてないパラダイムシフトをもたらしました。
先代R1200では、CAN-BUS(車載通信ネットワーク)の導入やダイナミックESA(電子制御サスペンション)など、すでに革新的な電子制御を具現化していた一方で、インターフェースとなる計器類はアナログメーターが主流でした。しかしR1250世代からは、スマートフォンとBluetooth接続できる「6.5インチ・フルカラーTFTディスプレイ」が標準化(※一部初期モデルを除く)。車両の設定から電話の発着信、音楽のコントロールまで、すべてを手元のマルチコントローラー(左グリップのダイヤル)で直感的に操作できる「コネクティビティ」が完成しました。
電子制御の進化において最も世界を驚かせたのが、2021年のマイナーチェンジで『R1250RT』に搭載された「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」です。
単なる定速巡航(クルーズコントロール)自体は古くからハーレーやゴールドウイング等のツアラーに存在していましたが、BMWが搭載したのはフロントカウル中心のミリ波レーダーで前走車を捕捉し、「設定した車間距離に合わせてアクセルとブレーキ(連動ABS)を自動制御する」という四輪車と同等の超高度なシステムでした。長距離ツーリングにおける疲労感を根本から消し去るこの機能は、長年「最強のツアラー」の座を防衛し続けてきたBMWらしい技術的アドバンテージとなりました。合わせて採用された「10.25インチ」の超巨大TFTディスプレイは、もはやタブレット端末をそのまま埋め込んだような圧倒的な視認性と情報量を誇ります。
R1250シリーズはすでに次世代の「R1300」シリーズへとバトンを渡していますが、未だに第一線級の性能を誇る「高年式・直近世代モデル」であるため、中古車市場における人気とリセールバリューはBMW全ラインナップの中でもトップクラスに位置しています。査定においては、以下の要素が大きな金額差を生みます。
■ 【GS / GSA】年式と走行距離の基準、そして「強烈な輸出需要」
シリーズの屋台骨であるR1250GSおよびGS Adventureの査定において、最も重要視されるのは「高年式であること」です。特にマイナーチェンジを経た2021年モデル以降は相場が一段高く、最終の2024年モデルは突出した高値をつけています(※時間の経過とともに平準化は予想されます)。次いで走行距離が評価されますが、超長距離ツアラーであるGSの基準は緩く、「2万km未満」であれば十分にトップクラスの査定額が狙えます。
さらに特筆すべきは、現行(R1300)の「1つ前」という絶妙な新しさと信頼性から、強烈な【ロシア向けの輸出需要】が存在しており、これが相場全体を超高値圏で下支えしているという業者間市場のリアルな実情があります。
ボディカラーではモータースポーツカラーの「HP」や「Style Rallye」が人気ですが、最も高値が付きやすいのは【ブラック系(トリプルブラック等)】です。。これらの要素ににフルパニア(アルミケース3点)が備わった良コンディション車は、高額買取が約束されます。
■ 【Option 719】ビレットパーツの有無が高評価に直結
R1250シリーズ全般に言えることですが、BMW純正のファクトリー・カスタムパーツである「Option 719(オプション・ナナイチキュウ)」のアルミ削り出しパーツ(シリンダーヘッドカバー、ステップ、レバー類など)や、専用の特殊ペイントが施された車両は、査定において非常に強力なプラス要因となります。後からパーツ単体で揃えると数十万円規模になるため、これらが装着された個体はワンランク上の価格帯で取引されます。
■ 電子制御デバイスとTFTメーターの死活確認
R1250シリーズの査定においてシビアな減点対象となるのが「最新電子制御デバイスの故障」です。
ダイナミックESA(電子制御サスペンション)のオイル漏れや作動不良はもちろんのこと、シフトアシストプロのセンサー不良、さらにはTFT液晶メーターのドット抜けやブラックアウトなどがその対象となります
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