ハーレー・ダビッドソンが創業から120周年を迎えるという記念すべきモデルイヤーの2023年ラインアップは、各シリーズから特別アニバーサリーモデルが世界台数限定で展開された。
「スポーツ」シリーズに関しては、記念コレクションの設定が無かったが、新たなマシンが登場。それが、本モデル「RH975S ナイトスター スペシャル」である。
モデル名から察することができる通り、前年にデビューした「RH975 ナイトスター」の上級グレードというポジションにあたる。
マシンの心臓部は共通で、ボア・ストロークが97mm×66mmのショートストロークDOHC4バルブ水冷60度Vツインエンジンを採用する。排気量975㏄の水冷Revolution Max 975Tユニットは、5,750回転で95Nmの最大トルクを発揮する。最高出力は、7,500回転89馬力というスペック。トランスミッションは6速仕様だ。
スロットル制御はワイヤーレスで電子化されている。ベースモデルの「RH975」は、選択できる走行モードが3パターンだが、本モデルは5パターンとなっておりさらに細かな出力特性の変更が可能となっている。
足回りは、フロントにSHOWA製の41mm径デュアルベンディングバルブフォークを装備してシルバーの19インチアルミキャストホイールを組合せる。サイズはベースの「RH975」と同じだが、スポークデザインは異なっている。リヤは「スポーツスター」の伝統的なスタイルであるツインショック仕様。ホイールは16インチとなる。
ブレーキは前後シングルディスクでフロントが4ピストンキャリパー、リヤはシングルピストンタイプをセットする。
安全面のマシンコントロールシステムとして、ABSの他ドラッグトルクスリップコントロールやトラクションコントロールも標準装備で採用。
メーターは「RH975」がアナログタイプであるのに対して、本モデルはハンドルライザー部分に4インチの丸型TFTディスプレイを設置する。Bluetooth経由でスマホやヘッドセットと接続できるなど最新テクノロジーを積極的に採用した豪華な「スポーツスター」である。
その一方、エアクリーナーボックスを兼ねているダミータンクのサイドに配されるエンブレムは、1970年代の古き良き時代をイメージさせるメダリオングラフィックとすることでノスタルジックな要素も散りばめられている。
実用装備面では、フロントにスピードカウルを装着してタンデムシート&ステップも標準で装着されている。ベースモデルのシンプルなソロ仕様からタンデムツーリングも可能な快適仕様へモディファイされている。
デビューモデルとなった2023年式は、4カラーバリエーションの237万3,800円(税込)から展開された。「RH975 ナイトスター」との価格差は11万円なので装備の差を比較すると日常ユースでの利便性を重視するライダーにとっては魅力的なマシンだろう。
2021年から姿を現した水冷スポーツスターは、1,250㏄の「RH1250S」に加えて975㏄の「ナイトスター」シリーズが登場したことで着実に新世代モデルとしての存在感を高めつつある。

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解説記事更新日：2023年06月19日

2023年の「スポーツ」シリーズは、トータル3マシン構成でラインアップ。ニューモデルとして登場したのが本モデル「RH975S ナイトスタースペシャル」だった。
そのスタイルは前年の「RH975 ナイトスター」に通じるようなスピードスクリーンを装着しつつもタンデムシートやデジタルメーターといったひと目で分かる専用ディテールも採用されている。なお日本向けに導入されたカラーリングと価格は以下の通り。

・「ビビッドブラック」　237万3,800円(税込)
・「ブラックデニム」　240万6,800円(税込)
・「ブライトビリヤードブルー」　240万6,800円(税込)
・「シルバーヒューズ」　240万6,800円(税込)

今やエントリーモデルとなった「RH975」が2カラー展開となったのに対して、本モデルは4カラーバリエーションという豊富な設定でデビュー。価格は「ビビッドブラック」で比較するとベースモデルよりも本モデルは11万円高となっている。

エンジンは、975ccの水冷「Revolution Max 975T」で、7,500回転89馬力というスペック。最大トルクは5,750回転で95Nmを発生する。電子制御スロットルによって可能となる走行モード選択機能は、「ロード」・「レイン」・「スポーツ」に加えて2つの「カスタム」モードも用意されて、5タイプから好みに応じてセットできる。
またメーターは丸型デザインを採用するがディスプレイはTFTパネルとなっている。専用アプリを使用してスマホと連動することでナビゲーション情報も表示できるという最新仕様。タンクサイドには、1970年代をイメージさせるメダリオングラフィックを配してノスタルジックな印象を醸し出しつつも各部に最新テクノロジーを投入した全く新しい「スポーツ」モデルだ。

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解説記事更新日：2024年04月28日

現行「スポーツ」ファミリーの中で、唯一、純正タンデムシートやフロントスクリーンを標準装備して実用性と快適性も兼ね備えるスポーティクルーザーが本モデル「RH975S ナイトスター スペシャル」だ。2024年の日本向けラインアップは、ベーシックグレードとなる「RH975」の姿は無く、本モデルと水冷スポーツスター元祖「RH1250S」の2マシンで展開。
デビュー2年目となる「RH975S ナイトスタースペシャル」の2024年式は、カラーチェンジが行われた。カラーバリエーション数は、2023年式と同じく4タイプが用意された。日本国内向けのカラーリングと価格設定は以下の通り。

・「ブラックデニム」　192万2,900円(税込)
・新色「バハオレンジ」　192万2,900円(税込)
・新色「ビリヤードグレー」　188万8,800円(税込)
・新色「レッドロック」　192万2,900円(税込)

タンクカバーサイドに配されるノスタルジックなメダリオングラフィックは2024年式も健在となる。マシンのサイドビューは、エンジン本体が前年の明るいシルバーからガンメタカラーへ変更されたためダークな印象に様変わりした。価格面では、「ブラックデニム」が前年から48万3,900円も値下がりしている。いずれのカラーも税込みアンダー200万円で購入できるようになった。
ボディとエンジンカラーの変更以外は、前年通りの仕様で主要諸元の変更は無い。
975ccの水冷Vツイン「Revolution Max 975T」は、7,500回転で89馬力を発生する。最大トルクは5,750回転95Nmというスペック。ちなみに本国モデルは91馬力仕様だった。
ライディングモードは「RH975」の3タイプに対して、本モデルは5タイプから選択が可能。その他、丸型4インチサイズのメーターは、アナログタイプではなくTFTスクリーンでスマホとの連携機能も実装されている。さらにクルーズコントロールやUSB-Cポートといった装備も「RH975S ナイトスタースペシャル」ならではの快適装備だ。

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解説記事更新日：2024年03月20日

日本の道路事情にマッチしたちょうどよいサイズ感の「ナイトスター スペシャル」は、日本国内向け「スポーツ」シリーズのエントリーマシンというポジションとなる。2025年式はカラーチェンジを受けてラインアップを継続。以下のカラーリングと価格で同年3月に発売された。

・継続「ビリヤードグレー」　188万8,800円(税込)
・継続「ブラックデニム」　192万2,900円(税込)
・新色「ウィスキーファイアー」　192万8,400円(税込)
・新色「ブルーバースト」　192万8,400円(税込)

バリエーション数はトータル4タイプで前年通りだが、そのうちの2カラーが新色へ変更となった。また従来モデルでは前後フェンダーもタンクと同じカラーにペイントされていたが、2025年式はタンクのみのカラーリングとなっていて、前後フェンダー、サイドカバー、フロントフェアリングはブラックで統一されている。タンクの配されるAMF時代を彷彿とさせるメダリオングラフィックは変わっていない。また、エンジン本体は従来モデルよりもブラック感が強い色味に変更されてダークな印象が強調されている。価格に関しては据え置かれた。

カラーチェンジの他に変更ポイントは無いので主要諸元は前年通り。
パワーユニットには、7,500回転で89馬力を発生する水冷Vツインエンジン「Revolution Max 975T」を採用。最大トルクは5,750回転95Nmというスペック。スタイリングは空冷時代のスポーツスターから継承するクラシカルな造形が各部にみられるが、中身は最新の電子制御システムを組み込んだ扱いやすく信頼性の高いマシンに仕上げられている。走行モード選択機能は2つのカスタマイズモードを合わせてトータル5モードから設定可能。
トラクションコントロールやドラグトルクスリップコントロールシステム、ABS、タイヤ空域圧モニタリングシステムなどが標準装備される。

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解説記事更新日：2025年04月30日