FXS1200ローライダー【ショベル 1977～79年】毎週更新の買取査定相場

「ショベルヘッド時代の名車をひとつ挙げろ」
ハーレー好きの間では頻繁に上がるこの問題で、恐らくもっとも多くのアンサーとして挙げられるのは1977年に登場したこのFXS1200 Low Rider(ローライダー)でしょう。

今日現在まで綿々と続き、説明不要と言えるほど絶大な人気を誇る本機は、71年に登場したFX スーパーグライドがそのルーツ。オリジナルよりも2インチ長いフォークをさらに大きく寝かせた上で、シート高も68.75mmにまで大胆にセット。これにより、ロー&ロースタイルを実現してみせたのは、言わずと知れた”御大”ウィリーGこと、ウィリアム G.ダビッドソン。同氏の最高傑作との呼び名も高く、ショベルヘッド搭載マシンの中でも名車の誉れ高い逸品だと言えるでしょう。また、現在のモーターサイクルデザインとしては定番化した「エンジンのブラックペイント仕上げ」が施された初の量販車両でもあり、当時の最先端装備であったキャストホイールを前後16インチのチョイスで採用。特に7本スポークホイールは最初期77年型のシンボルマークとも言えるもので、生産台数3,742台という希少さもあり他年式では見られない唯一無二のもの（78年モデルは9.787台、79年モデルは3,827台ですが80ci FXSを合わせると約1.2万台）。2年後の1979年には排気量を1,340ccに拡大したFXC1340が登場し、この年は74ciと80ciのFXSローライダーが併売されることになりますが、74キュービックインチ1,203ccが生み出す軽快かつ鼓動感あふれるエンジンサウンドは胸躍る魅力にあふれた抗いがたいものであり、ヴィンテージハーレーに相応しい魅力が凝縮された珠玉の一台でであることは異論を待たないところ。

現在の中古バイク市場においては、10年以上前よりプレミア価格がつくほどの人気ヴィンテージであったことに加え、約半世紀前のモデルであることからノーマルパーツ欠品数が少なくオリジナル度の高い個体ほど高値となり、該当車両は右から左と言っても過言ではない早さで取引が成立するほど。高評価で高値がつきやすいのは前述の通り、「オリジナル度の高い個体」ですが、買取査定スタッフの力量が大きく物を言うマシンのひとつです。特に高評価につながりやすいポイントは、エンジンナンバーとフレームナンバーのマッチング、赤のH-Dレタリングが際立つグラフィックを始めとする外観状態、ロックハート製オイルクーラーの状態、ノーマルマフラーがある場合は刻印されている製造年とエンジン&フレームのマッチングなどが代表格。手厚く動体維持されてこられたオーナー様にとって朗報と言えるのがエンジンコンディションで、ロッカーボックスに特徴的な黒い目玉が目立つヘッド部の美しさや、いわゆる「ポテトサウンド」が確認できる状態であれば極上以上の評価を期待してよいでしょう。ヴィンテージハーレー屈指の人気モデルだけに、現在保有されておられるオーナー様が満足のいく買取価格を提示できるかどうか、査定士の力量が非常に試されるマシンのひとつですが、ハーレーに関する造詣の深さと業界最高峰の顧客満足度を誇る弊社であれば心配御無用。前述の高評価につながるポイントはもとより、緻密な査定チェックを経てオーナー様が心から満足いただける高額買取を実現させていただきます。

ショベルヘッド期の名車、ハーレー FXC1200 ローライダーの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年02月20日