FXDBスタージスとFXSTBバッドボーイが切り開いた「ファクトリーカスタム&ダークスタイル」を現代的にブラッシュアップし、ロー&ロングスタイルを取り入れる形でモデリングされたのが、1999年モデルとしてラインナップに加わったFXSTB Night Train(FXSTBナイトトレイン)。リリース時期の関係で1998年式と1999年式に分かれているものの、エボリューション搭載モデルとしてはわずか1年のみの製造となった、異色の生い立ちを持つモデルです。

ガンズ&ローゼスの人気ナンバーを思わせる”夜行列車”のネーミング通り、ロッカーカバーやオイルタンクを始めほぼ全ての構成パーツをブラックアウトし、細身ながらもフロントには21インチホイールを用いることで強烈な存在感を演出。FLSTSスプリンガーソフテイルとは前21後16インチホイールという組み合わせでは同じですが、本機はホイールベース延長により全長2,411mmにまで達しており、ツーリングファミリーに匹敵する直進安定性を有しているのがポイント。これに精悍な見た目を演出するドラッグバーハンドル、回顧的な見た目の角ミラー、5.2ガロンの大容量を誇る2分割式ファットタンクに跳ね上がり具合の良いボブテールと、流れるような美しさを持つ車体はこのエボ搭載モデルならでは。質実剛健という言葉を具現化したかのような造形美は多くのカスタムファンの心を鷲掴みにし、ツインカム88B搭載の2000年モデルとしてリニューアルされて以降も熱い支持を得ることに成功。エボリューション時代はビビッドブラックのみであったカラーリングも他色が追加されるなどの変化はありましたが、その見事なスタイリングは後に登場するV-RODファミリー・VRSCR ストリートロッドやVRSCB ナイトロッドらに受け継がれ、ダークカスタムの知名度を大きく高めることに貢献しました。

また、搭載されるエボリューションエンジンは事実上の最終型で、ソフテイルフレームにはゴム製緩衝材を通さないリジッド方式でマウント。排ガス規制ユーロ1とユーロ2という2度に渡る規制により出力は抑えられてはいるものの、エンジンに火が入った瞬間から感じられる鼓動感も本機の大きな魅力のひとつ。99年モデルとして復活を遂げる姉妹車FXSTソフテイルスタンダードと共に、エボリューション時代のソフテイルカスタムの魅力が余すところなく詰め込まれた、まさしく珠玉の一台というに相応しいモデルです。

現在の中古バイク市場においては、エボリューション時代最後のモデルとして安定した人気を保っており、2024年初時点における業者間オークションの取引記録では、実動車12件の取引記録あり。実質1年限りのモデルとしては玉数が多いものの、平均取引価格は約105万円。状態の良いノーマル車の割合が多い一方、非純正色へのオールペン車やメーター交換による走行疑義車などが含まれてのこの平均取引価格であることを踏まえると、100万円以上の買取価格も十分現実的な数値。売却を考えておられるオーナー様にとっては、非常に期待が持てるモデルだと言えるでしょう。

漆黒の車体が放つ硬派さが魅力のFXSTB ナイトトレインを高額で売るためには、エボリューションエンジンの歴史とその背景事情、1年限りの販売となった本機独特の背景事情、各純正パーツのコンディションや欠品状況などを的確に評価できる査定力が絶対条件。弊社バイクパッションは、それらの条件を全て高いレベルで満たすと同時に、業界最高レベルの顧客満足度を誇る誠実な対応でお褒めの言葉を頂戴しております。さらに、単一店舗としては日本で最多となる中古ハーレーの販売実績を誇る中古ハーレー専門店を系列店として構えており、店舗での再販売を前提とした「販売仕入れ価格」の適用により、どこよりも細かい違いに気付いての評価が可能な弊社ならではの強みを活かし、相場を大きく上回る高額買取も十分期待できます。フルノーマル車への評価が高い反面、カスタム車に関しては難色を示す買取業者も存在するモデルですが、オーナー様からのご相談とご期待に全力でお応えさせていただくことを弊社バイクパッションはお約束いたします。

ハーレー・FXSTB ナイトトレインの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定はハーレー全モデルの価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年02月08日

無機質で機械的な「黒」を効果的に用いる手法を採用したFXDBスタージス、往年のスプリンガーフォークとスキャロップラインという独自のペイントを用いた個性の出し方と、新たな表現手法を模索し続けてきたH-D陣営。その長年をかけてきた積み重ねてきたエボリューション時代のノウハウの集大成とも言うべき形で送り出されたのが、1998年モデルとして生を受けた本機FXSTBナイトトレインです。

全長2,411mmに及ぶロングボディはソフテイルフレーム採用モデルとしては最大で、威風堂々とした佇まいと存在感はツーリングファミリーと並べても遜色がないほど。そのロングボディに大きく寝かせたテレスコピックフォークと細身で古風な21インチレーススポークホイール、リアには16インチのブラック仕上げディッシュホイールを採用。この基本構成はFXSTソフテイルやFLSTSヘリテイジスプリンガーと同一ですが、ロッカカバーやエアクリーナーカバーに至るまで全てが漆黒で統一されたエンジンを始め、マットブラック仕上げのオイルタンクなど、ほぼ全てのパーツをブラックアウトするという手法を採用。これは90年代当時では非常に珍しいもので、目の肥えたカスタムファンの心を鷲掴みにすることに成功。さらに優美な曲線を描く5.2ガロンの容量を誇る2分割式ファットタンクとボブテール、幅広のドラッグバーハンドルに角ミラーと、伝統と最新のカスタム手法とを組み合わせた見事なスタイルへと仕上げられております。ツインカム88B搭載となった2000年モデル以降はカラーリングが増加しましたが、このエボリューション時代はビビッドブラックのみで、その割り切り具合もファンの心を掴んだ一因だと考えられます。

すでに本機のリリース時にはハーレー製OHVエンジン第5世代となる「Twin-Cam88(ツインカム88)」の導入が告知されていたものの、他のソフテイルファミリーと同じくエボリューション1,337ccが搭載され、耐久性と信頼性を会得したエボリューションエンジンながら、バランサー非搭載による鼓動感が味わえる量販車としては事実上最後のモデルとなりました。

現在の中古バイク市場では、リリース時期の関係で98年モデルと99年モデルのシャーシナンバーが付与されているものの、実質的には同一モデルという括りで扱われており、年式による基本評価額の差はほぼありません。ただし、最初のオーナーが購入した時期によって走行距離や使用感などに差があり、それが中古バイク市場における個体差として現れている、というのが実情。2024年初時点における業者間オークションの取引記録では、実動車6件のうち2件が110万円を超える高額で落札されており、非純正色のオールペン車と走行疑義車が混じっていながら全体での平均取引価格は約99万円。これはエボ後期モデルの中でも極めて高い数値で、特に119万円の高値をつけた車両はメーター交換を伴うカスタム車で純正マフラー等が欠品していての落札価格であったことを踏まえると、いかに本機FXSTBナイトトレインの市場価値が高いか、ご理解いただけるでしょう。ただし、2020年後半のコロナバブル期に記録されたピーク時と比べ徐々に平均取引価格は低下しており、今後はラストイヤーとなった99年モデルの方が高値となる公算大。こうした相場の空気を鑑みると、買い替えや乗換え、売却を考えておられるオーナー様にとっては値動き前の今こそが売り時だと言えるでしょう。

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解説記事更新日：2024年02月08日

リリース時期の関係により、1998年製造と1999年製造を示すナンバリングとに分けられてしまったものの、エボリューション時代最後のニューモデルとして登場したFXSTBナイトトレインは99年も販売を継続。諸元・カラーリング共に変更はなく、事実上のキャリーオーバーとしての続投となりました。

この年はすでにツーリング・ダイナの両ファミリーがツインカム88搭載モデルとしてリニューアルされており、本機を含むソフテイルファミリーのみがエボリューションエンジン搭載モデルとして続投となりました。これにはバランサーシャフトを組み込んだソフテイルファミリー専用の「Twin-Cam88B(ツインカム88B)」に拠るものでしたが、1997年に発足して以降、沈黙を守っていた「CVO(カスタム・ビークル・オペレーション)プロジェクト」がここに来て本格始動。その第一弾として、FXRフレームを用いたFXR2・FXR3が世界限定900台で提供された事実を踏まえると、H-Dの戦略的選択であったことが伺えます。

また、エボリューション時代最後の1年となったこの年は、ソフテイルファミリーの始祖でありながら、1990年モデルを以てカタログから姿を消していたFXSTソフテイルが、派生モデル・FXSTCソフテイルカスタムのボディをベースに見事復活。名称を「FXSTソフテイル スタンダード」と改め、本機FXSTBと共に次世代ソフテイルファミリーへの期待を大きく盛り上げる形でエボリューション時代に幕を降ろしました。残念ながらFXSTのベースとなったFXSTCソフテイルカスタムはツインカム88B搭載モデルとはならず、99年モデルを以て現役を退く形となりましたが、本機FXSTBは早々と続投が決定。新エンジンを得てさらなる活躍を続け、2006年に排気量を拡大したツインカム96B搭載モデルとしてリニューアルを遂げるまで、好調なセールスを記録しました。

現在の中古バイク市場においては、98年半ばに入ってからのリリース時期と製造状況の兼ね合いで98年モデルと99年モデルとに分けられてはいるものの、事実上の同一モデルとして扱われており、年式による評価額の差異はほぼありませんでした。しかし、2020年から2021年半ばにかけて起こったコロナバブルの終焉、および近年のエボリューション人気の影響で中古バイク市場での流通台数が減ったこともあり、98年モデルよりも若干ながら相場が上昇。2024年初時点における業者間オークションの取引記録では、実動車6件の記録があり平均取引価格は約111万円。程度状態のあまり良くない車両が含まれてのものであるとはいえ、98年モデルの平均取引価格が約99万円という点とを比較すると、市場での品薄状態とエボリューション人気によるふたつの追い風を受けている今は高額売却が狙える絶好の好機だと言えるでしょう。

エボリューション時代のラストを飾ったFXSTB ナイトトレイン 99年モデルを高額で売るためには、エボリューションエンジンの歴史とその背景事情、1年限りの販売となった本機独特の背景事情、各純正パーツのコンディションや欠品状況などを的確に評価できる査定力が絶対条件。弊社バイクパッションは、それらの条件を全て高いレベルで満たすと同時に、業界最高レベルの顧客満足度を誇る誠実な対応でお褒めの言葉を頂戴しております。さらに、単一店舗としては日本で最多となる中古ハーレーの販売実績を誇る中古ハーレー専門店を系列店として構えており、店舗での再販売を前提とした「販売仕入れ価格」の適用により、どこよりも細かい違いに気付いての評価が可能な弊社ならではの強みを活かし、相場を大きく上回る高額買取も十分期待できます。フルノーマル車への評価が高い反面、カスタム車に関しては難色を示す業者も多いモデルですが、オーナー様からのご期待に全力でお応えさせていただくことを弊社バイクパッションはお約束いたします。

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解説記事更新日：2024年02月08日