1990年代前半に展開されていた「ヘリテイジ ノスタルジア」にも採用された「FLSTN」の名称を与えられたニューマシンが、2005年モデルで登場。それが、本モデル「FLSTN ソフテイル デラックス」である。
パワートレインには、バランサーを内蔵したキャブレター仕様の空冷Twin Cam 88Bユニットを採用。最大トルクは3,100回転で109Nmというスペックでデビュー。ブラックパウダーコート仕上げのエンジン本体には、カバー類をクローム仕上げとすることで高い質感を演出する。加えて、ロング仕様の樽型ショットガンマフラーもクローム仕様で煌びやかな輝きを放っている。
なお、日本国内向けモデルはキャブレター仕様のみが導入されたが、本国モデルではインジェクション仕様も用意されていた。
足回りは、フロントにインナーチューブ41.3mm径のテレスコピックをフォークを装備し、クローム仕上げの極太カバーをセット。リアはミッション下にツンショックを水平マウントして美しいリジットスタイルを創り出す。
フェンダーには「FL」スタイルの厚めのディープタイプを採用。前後16インチのスチールレースホイールにセットするタイヤは、2005年式ソフテイルファミリーで唯一となるワイドホワイトウォールタイプを履く。このタイヤだけでノスタルジックなオーラが一層強調され存在感を増している。
ブレーキは292.1mmのディスクローターに4ピストンキャリパーを組合せる。前後ともにシングルディスク仕様だ。
スタイリング面では、リアフェンダーのトゥームストーンテール(通称：墓石テール)や砲弾型クロームウィンカーケースなども古き良き時代のアメリカンクルーザーを懐古させるディテールとなっている。また、ボリューム感のあるシートを採用しながらも622mmのシート高とプルバックライザーを採用したハンドル回りで、ゆったりとしたライディングポジションを実現する。
デビューモデルとなった2005年式のモノトーンカラーは、229.7万円(税込)で発売。
翌年には、クラッチの仕様変更やサイドスタンドのリニューアルなどの仕様変更を受けてブラッシュアップ。価格は据え置かれていた。その2006年モデルが、1,449ccのTwin Cam 88Bエンジン最終仕様となり、翌2007年にはストロークアップで排気量を1,584ccまで拡大したTwin Cam 96Bエンジンを採用して世代交代を果たした。

クラシックモデルだけにロングフィッシュテール・ロングフェンダー・ファットクロームスポークで纏めたチョロ・スタイルのカスタムが似合う車種でプラス査定も期待できる。
買替や売る際の買取査定は、2005~06年式 FLSTN ソフテイル デラックスの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年06月29日

ソフテイルファミリーに2005年モデルからラインアップに加わった本モデル「FLSTNデラックス」は、既に展開されていた「FL」シリーズの「FLSTC ヘリテイジ クラシック」とは、また一味違ったノスタルジックなオーラを放つマシンだ。
本国ではフューエルインジェクションモデルの「FLSTNI」も展開されたが、国内向けはキャブレター仕様のみが導入されている。
搭載するパワーユニットのバランサーを組み込んだ空冷Twin Cam 88Bエンジンは、3，100回転で109Nmを発揮。重量は335kgで、同年デビューとなった「FLSTSC スプリンガークラシック」や既存モデルの「FLSTC/I ヘリテイジ クラシック」と同じ。
ちなみに2005年モデルのソフテイル「FL」シリーズで最も軽いのは、「FLSTF ファットボーイ」の320kgだった。シート高は、本モデルが622mmで最も低い設計となる。
デザイン面では、前後のディープフェンダーにセットされる前後の16インチタイヤにホワイトウォールタイプを装着することで、どこか懐かしさと豪華さを感じさせる印象だ。またリアフェンダーにレイアウトされるラゲッジキャリアとトゥームストーンテールがヴィンテージテイストを強調している。
デビューモデルとなった2005年式のカラーバリエーションは、モノトーン4カラーにツートーンを2カラーで、トータル6バリエーションを展開。
「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ラバレッドサングロ」、「ブラックチェリーパール」は、229.7万円(税込)で登場。
「グレイシャーホワイトパール×ビビッドブラック」と「グレイシャーホワイトパール×チョッパーブルーパール」は、232.8万円(税込)に設定された。

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解説記事更新日：2022年06月29日

ワイドホワイトウォールタイヤがクリーンなイメージとノスタルジックな雰囲気を醸し出す「FLSTN ソフテイル デラックス」は、デビュー2年目となる2006年モデルでいくつかのアップデートを実施。

・サイドスタンド形状変更
・補助ライトにクリアレンズリフレクター採用
・クラッチ仕様変更
・カラーチェンジ

マシンの心臓部には、引き続き1,449ccの空冷Twin Cam 88Bエンジンをソフテイルフレームにリジットマウント。最大トルクは3,100回転109Nmというスペックで前年から変わりはない。今回、クラッチの改良が実施されており操作フィーリングが改善。レバー操作時の左手の負担が軽減され快適性がアップしている。
また、実用性装備面では、サイドスタンドの最適化も行われたことで操作性も良くなった。
さらにフロントの3連ヘッドライト補助灯のレンズがクリアタイプに変更されたことで、視認性が向上し洗練されたルックスに変化。
ボディカラーは、前年の6パターンから1カラー追加して充実の7パターンへ増強。
モノトーン仕様は、「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ブランディーワインサングロ」、「ディープコバルト」、「ブラックチェリー」の5バリエーション。価格は据え置かれて229.7万円(税込)。
ツートーン仕様は、「グレイシャーホワイト×ビビッドブラック」、「グレイシャーホワイトパール×ディープコバルト」の2パターンで、こちらも据え置き価格の232.8万円(税込)に設定された。
なお、Twin Cam 88B世代の「FLSTN ソフテイル デラックス」は、今回の2006年モデルが最終仕様となった。翌2007年には1,584ccのTwin Cam 96Bエンジンを与えられ次世代へと進化を遂げることなった。

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解説記事更新日：2022年06月29日