【2006年式】FXDL ダイナ ローライダー毎週更新の買取査定相場

年々強化される一方の環境規制適合化のため、いよいよFI化を迫られることとなった本機FXDLダイナローライダーは、2006年モデルでマイナーチェンジを実施。前述のFIはもとより、諸元上の変更とカラーリングを刷新し名称を「FXDLIダイナローライダー インジェクション」と変えてのお色直しとなりました。

前年からの最大の変更点は吸気系で、従来のケイヒン製キャブレターへ別れを告げフューエルインジェクション化。これにより燃費性能と始動性が向上し、市街地草稿における2006年モデルの公称燃費はリッターあたり18.6kmという数値に。従来のキャブレター方式と比べ、1km以上の巡行性能強化と排ガス対策を施した形となりました。日本仕様車の最大トルクは110Nｍ/3,000rpmと、前年より最大トルク発生回転数を100rpm下げた形で納まりました。
車体に関してのアップデートは、20mmのホイールベース延長によるさらなるロングボディ化で、前2005年モデル比で35mm増加の全長となる2,365ｍｍへと延長。ただし単純なロー&ロング化となったわけではなく、レイク角を29度、トレール量を114.3mmへと修正することにより、最低地上高を140mmに変更。シート高も15mm高く設定され、ロースタイルを維持しつつも、車体のコントロール性を担保するために重心を見直す形のアップデートとなりました。

この年のカラーリングは標準色としてビビッドブラック、パール系統ではブラックパール、チョッパーブルーパール、ファイアレッドパール、ブリリアントシルバーパール、グレイシャーホワイトパール。ツートーンとしてはリッチサングロブルー&チョッパーブルーパール、ファイアレッドパール&ビビッドブラック、ディープコバルトパール&ブリリアントシルバーパールの計9色設定。ダイナローライダーとしては最多のカラーバリエーションと言える充実化が図られましたが、この仕様での販売はわずか1年限り。翌年の2007年モデルでは、排気量を拡大したツインカム96搭載モデルとして間髪入れずのリニューアルとなり、ツインカム88&FIの組み合わせはワンイヤー限りで終わることに。

余談ながら、この2006年モデルの車体サイズは出向地によって異なり、一例として英国向け仕様車(UK)を挙げると、2006年モデルの全長は日本仕様車より15mm短い2,350ｍｍ.、最大トルクは106Nm/4,000rpmと、まるでエボリューション前期にタイムスリップしたと錯覚するほど異なる仕様となっているのが面白いポイント。度重なる環境規制の影響によるものとは言え、出向地次第でまるで別物のように変わってしまったのは非常に残念だと言えます。

現在の中古バイク市場においては、翌2007年に早々と排気量を拡大したツインカム96搭載モデルとしてモデルチェンジしてしまったため、モデル的には少々微妙な扱いを受けているのが実情。日本市場でもFI採用による懸念を持ったユーザーが多かったためか、この年は見送って翌年の2007年モデルを購入したユーザーが目立ち、現在では業者間オークションでも出物が少ないイヤーモデル化しております。これら背景事情により、玉数が少ないレアモデルではあるものの、プレミア化しておらずマイナーモデルといった位置付けで、2023年末時点における業者間オークションでの平均取引価格は80万円台と少々低迷気味。コロナバブルが終息を迎えた2021年以前と比べ、極端な下落はしていないものの先行きが全く見通せないという不安定な状況となっております。

FI採用で再スタートを切ったものの、時代の波によって1年限りの仕様となってしまったFXDBIダイナローライダー 2006年モデルを高値で売るには、様々な環境規制に翻弄されたツインカムの歴史と細かい年次改良の内容、本機ならではの車体特性、車両コンディションやカスタム内容を的確に評価できる目利き力を持った業者へ任せるのが非常に重要。弊社バイクパッションは、それらの条件を全て高いレベルで満たすと同時に、業界最高レベルの顧客満足度を誇る誠実な対応でお褒めの言葉を頂戴しております。さらに、単一店舗としては日本で最多となる中古ハーレーの販売実績を誇る中古ハーレー専門店を系列店として構えており、程度状態のよい車両であれば店舗での再販売を前提とした「販売仕入れ価格」の適用により、相場を大きく上回る高額買取にも十分期待が持てます。気軽なご相談から具体的な出張買取査定のお申し込みまで、オーナー様からのご希望・ご要望に誠実にご対応させていただくことをお約束いたします。もちろん、オリジナル状態のノーマル車から凝った内容のフルカスタム車、事故車・不動車に関しても全力で対応させていただきます。

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解説記事更新日：2024年01月21日