「PROJECT RUSHMORE」という計画が立ち上がった2014年モデルでツーリングファミリーはウルトラの2車種で、水冷機構を採用したツインクールドエンジンを搭載していた。そして、2015年モデルではラインアップを4車種から7車種まで増強。その内の4モデルでツインクールドTwin Cam 103エンジンが採用された。
また「FLHX ストリートグライド」のスペシャル仕様となる「FLHXS ストリートグライド スペシャル」がデビュー。
ロー&ロングなスタイリングでツーリングファミリーの中でもシンプルな装備が特徴だ。ベースになっているのは、前年モデルで高剛性フレームや刷新されたフロント足回りの「FLHX ストリートグライド」で、フロントホイールは19インチ仕様。ちなみに「FLERXS ロードグライド スペシャル」と同デザインの5スポーツデザインを採用している。
パワートレインは、従来モデルからのキャリーオーバーとなる空冷仕様のTwin Cam 103ユニットを搭載。最大トルクは、3,497回転で126Nmを発揮する。
足回りは前年からの「PROJECT RUSHMORE」でアップデートされており、フロントフォークのインナーチューブは49mmの大径タイプを装備。フローティングタイプのダブルディスクブレーキをフロントに組み合わせABSも標準装備で高速巡行にも頼もしいスペックとなる。リアは従来のエアサスペンションから手動でセッティング可能なロープロファイルタイプへ変更されている。
実用装備面では、オーディオパネルがタッチパネル式となり操作性が向上。Bluetooth経由でスマホとの接続も可である。ダクトとショートスクリーンを装着したバットウィングフェアリングに組み合わされるヘッドライトはデュアルハロゲン仕様だ。
シャークノーズフェアリングにデュアルヘッドライトを装備した同ファミリーの「FLTRXS ロードグライドスペシャル」も、シンプルな装備でストリート映えするスタイリングだが、車両重量が385kgあり本モデルより13kg重かった。
なお、2015年モデルで国内デビューとなった「FLHXS ストリートグライドスペシャル」だが、翌年モデルがTwin Cam 103世代の最終仕様となった。そして、2017年モデルでニューエンジンMilwaukee Eight 107を搭載して新世代へとフルモデルチェンジを果たした。

買替や売る際の買取査定は、2015~16年式 FLHXS ストリートグライドスペシャルの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月14日

カスタムベースとしても根強いファンを獲得していたツーリングファミリーのストリートグライドは、2015年モデルで「FLHXS ストリートグライド スペシャル」が登場。
カラーラインアップは、トータル7バリエーションが用意された。「ビビッドブラック」は、299.5万円(税込)で展開。「ブラックデニム」、「ブリリアントシルバーパール」、「チャコールパール」、「ディープジェイドパール」、「モロッコゴールドパール」、「アンバーウィスキー」の6カラーは、303.5万円(税込)という価格設定だった。
「PROJECT RUSHMORE」計画が打ち出され、フレームからフロント足回りを中心にアップグレードが図られた2014年モデルのディテールを受け継いだ本モデルだが、2014年以前のマシンとはディティールが異なる箇所も多いので社外品を注文する際には注意が必要だ。
フロントホイールに関しては、18インチから19インチへ大径化されたがアスクルシャフトは同じなので互換性がある。
スタリング面では、前年モデルでパッドウイングフェアリングのダクトが追加されたことから空気抵抗が軽減されたという機能面の向上と同時にインナーサイドの変更も加えられておりオーディオ周りが充実した。2015年モデルのディスプレイオーディオはタッチパネル式となったので操作性や見た目の質感も向上している。
ルックスから機能美に至るまでスペシャル仕様に相応しい仕上がりだ。

買替や売る際の買取査定は、2015年式 FLHXS ストリートグライドスペシャルの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月14日

ウルトラからトップケースなどを取り外してシンプルな装備とローダウンでバガーカスタムスタイルを表現した「FLHXS ストリートグライド スペシャル」は、2016年モデルでカラーチェンジを実施。モノトーンカラーに加えて、バッドウィングフェアリング、燃料タンク、パニアケースにフレアパターンを配したグラフィック仕様も展開した。
モノトーンカラーは、「ビビッドブラック」が299.5万円(税込)。他の4カラー、「ペロシティーレッドサングロ」、「ブラックデニム」、「チャコールデニム」、「ディープシェイドパール」は、303.5万円(税込)に設定。いずれも価格は据え置かれている。
キャンディーカラーは「ハードキャンディゴールドフレーク」と「ハードキャンディブラックゴールドフレーク」の2バリエーションが設定され、価格は327.3万円(税込)となった。
なお、基本コンポーネントを共用する部分の多い同ファミリーの「FLTRXS ロードグライド スペシャル」も同カラーのキャンディー仕様を展開しており、価格も同じだった。ただ、フロントフェアリングがシャークノーズタイプでヘッドライトがデュアルレンズタイプを採用しているため、重量が385kgで本モデルより13kg重かった。
2015年モデルで従来のストリートグライドのスペシャルバージョンとして登場した「FLHXS ストリートグライド スペシャル」だが、空冷Twin Cam103世代は今回の2016年モデルが最終仕様となった。翌年には、シングルカム8バルブで1,746ccのMilwaukee Eight 107ユニットを採用して次世代へ進化を遂げた。

買替や売る際の買取査定は、2016年式 FLHXS ストリートグライドスペシャルの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月14日