ディッシュホイールにワイドフェンダーでマッチョなスタイリングが特徴的なロングセラーモデル(1990年登場)「ファットボーイ」は、2018年モデルでフレームからエンジンに至るまでリニューアルされ「FLFBS ファットボーイ」としてデビューした。
車体は新設計で軽量高剛性のカーボンスチール製フレームを採用。リアのショックアブソーバは従来モデルまで地面と水平ポジションにレイアウトされたツインショックをフレームの底部にセッティングしていた。しかし、今回リニューアルされた新フレームはリンクレス仕様のカンチレバータイプでモノショックを採用。サスペンションユニットはシート下にレイアウトされる。
パワートレインは、バランサー内蔵型の空冷Twin Cam 103Bユニットに代わって、Milwaukee Eight 114エンジンを採用。シングルカムの各気筒4バルブ仕様でトータル8バルブのユニットだ。ちなみにエンジンネームに含まれる「Eight」の数字は、バルブの数に由来している。そして、「Milwaukee」は、ハーレー生誕の地である米国ウィスコンシン州のミルウォーキーから取られた。
ボア・ストロークは、102mm×114.3mmの1,868㏄で、最大トルクは3,000回転155Nmというスペックだ。先代モデルの最終仕様となる2017年式「FLSTF ファットボーイ」は、3,000回転126Nmだった。
なお、今回、新世代へと進化した「ファットボーイ」は、本モデルの他に下位排気量モデルとなる弟モデル「FLFB ファットボーイ」も展開された。こちらのパワートレインは、ボア・ストロークが、100mm×111.1mmのMilwaukee Eight 107エンジン1,745ccを搭載。最大トルクは、3,000回転で145Nmを発揮した。
フロント足回りは、49mmの大径インナーチューブ式のデュアルベンディングフォークを装備。もちろんフォークガードも装着されており、160mm幅のワイドタイヤと18インディッシュホイールがワイルドなオーラを演出している。
ちなみに2018年モデルの「FLFBS ファットボーイ」の重量は317kgで「FLFB」と変わらない。シート高も675mmで同じだ。モノトーンカラーで27.5万円(税込)の価格差があったが、それが許容範囲であれば、是非、Milwaukee Eight 114ユニットを与えられた本モデルで新世代「ファットボーイ」のパワー感を味わっていただきたい。
なお、デビュー以降の「FLFBS ファットボーイ」はカラーやデザイン変更を実施しながらハーレーの重鎮モデルとしてラインアップされている。

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解説記事更新日：2022年04月27日

2018年モデルでは、ハーレーの生誕115周年を記念した特別カラーが設定されたモデルが多数ある。「FLFBS ファットボーイ」もその内の一台だ。カーボンスチール製フレームにカンチレバー式モノショックを採用し、パワートレインも従来の空冷Twin CamからMilwaukee Eightを与えられ新世代へと突入した「ファットボーイ」にとって、この2018年モデルは記念すべきモデルイヤーとなったことだろう。
カラーラインアップは、ベーシックな「ビビッドブラック」が261.3万円(税込)で展開。他モノトーンカラーの「ブラックテンペスト」、「インダストリアルグレー」、「ボンネビルソルトパール」は、265.5万円(税込)に設定された。そして、115周年記念カラーとなる「レジェンドブルーデニム」と「レジェンドブルー×ビビッドブラック」は、269.3万円(税込)。通常仕様のツートーンカラー「ウィキッドレッド×トゥイステッドチェリー」も同じく269.3万円(税込)で発売された。
フルモデルチェンジによって新採用された114キュービックインチ(1,868cc)の8バルブエンジンMilwaukee Eightは、3,000回転で155Nmを発揮する。タイミングを同じくして、107キュービックインチ(1,745㏄)のMilwaukee Eightを搭載した弟分モデル「FLFB ファットボーイ」もラインアップされている。こちらは、3,000回転145Nmというスペックだが、いずれのモデルもTwin Cam103B世代の126Nmから大きく向上。そして、新設計フレームによって大幅な軽量化に成功しており、本モデルも「FLFB」も従来モデルから16kg減の317kgに収まっている。

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解説記事更新日：2022年04月27日

前年モデルでフレームの刷新とニューエンジンを与えられフルモデルチェンジを果たした「ファットボーイ」は、ロングセラーメガクルーザーに相応しい迫力を放っている。フロントビューはナセルとスクエア形状のLEDヘッドライトが近未来的なオーラを演出している。そして、大径49mmインナーチューブ仕様のSHOWA製デュアルベンディングバルブフロントフォークを装備。そこに装着されるフォークカバーがさらに重厚感を増している。そして足元は18インチのディッシュホイールに160mmのファットタイヤを装着。リアは240mm幅の18インチタイヤで、どっしりとしたスタイルがマッチョな存在感をアピールしている。
2019年モデルでは、カラーラインアップを前年の5カラーから8カラーまで増強。モノトーンの「ビビッドブラック」は、263万9,100円(税込)。「インダストリアルグレーデニム」、「ウィキッドレッド」、「ミッドナイトブルー」、「ローハイド」は、268万1,100円(税込)で展開。ツートーンカラーの「インダストリアルグレーデニム×ブラックデニム」は、271万9,100円(税込)に設定された。いずれのカラーリングも前年から2万6,100円の値上げとなっている。そして、ニューデザインの「ブルーマックス」と「スコーチオレンジ×ブラックデニム」は、272万2,100円(税込)で発売された。
本モデルは、3,000回転で155Nmを発揮するMilwaukee Eight 114エンジンを搭載。弟的存在で最大トルク145Nm仕様のMilwaukee Eight 107エンジンを採用した「FLFB ファットボーイ」も展開されているが、重量は317kgでシート高は675mmといずれも本モデルと同スペックとなる。

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解説記事更新日：2022年04月27日

ファットボーイにとって、2020年はデビューから30周年を迎える年という意味で特別なモデルイヤーとなる。1990年に登場した際は、1,340㏄の空冷Evolutionを搭載していたが、そこからバランサー内蔵のTwin Cam 88B、96B、103Bと排気量アップを続けていき、2018年モデルからはフレームの刷新と同時にシングルカム8バルブのMilwaukee Eightが与えられ、現在に至っている。ただ、ワイドフェンダーにディッシュホイールを組みわせ、フロントフォークガードを装着した迫力のフォルムは変わっていない。
その「ファットボーイ」は2018年以降、1,868㏄の本モデル「FLFBS」と1,745㏄の「FLFB」で2タイプが展開されてきた。しかし、2020年モデルでは「FLFB」が展開されず、本モデルに一本化されている。
3,000回転で155Nmを発揮するMilwaukee Eight 114仕様の「FLFBS ファットボーイ」2020年モデルは、前年同様の8バリエーションでカラーチェンジを実施。
「ビビッドブラック」は、8万1,200円の値上げで272万300円(税込)となった。他モノトーン3カラーは、「バラクーダシルバー」、「ミッドナイトブルー」、「スプルース」で276万3,200円(税込)で展開。こちらは8万2,100円の値上げだ。
ツートーンカラーは、「リバーロックグレー×ビビッドブラック」、「バラクーダシルバーデニム×ブラックデニム」が280万2,800円(税込)で8万3,700円の値上げ。
「ストレッチレッド」と「ゼファーブルー×ブラックサングロ」は280.5万円(税込)となり、8万2,900円の値上げが実施された。
なお、今年度のレイトモデルとして世界限定2,500台の「FLFBSANV ファットボーイ 30周年記念モデル」も287万5,400円(税込)で発売された。

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解説記事更新日：2022年04月27日

デビューから30年以上に渡ってラインアップ継続しソフテイルファミリーの中でも重鎮的存在となっている「ファットボーイ」は、2021年モデルでカラーチェンジの他に意匠の変更を加えることによって質感を高めた。
カラーリングは前年モデルで8バリエーションという豊富なラインアップだったが、今年度はその半分となる4カラーに絞り込まれている。ベーシックカラーの「ビビッドブラック」は、273万6,800円(税込)。他モノトーンカラーは2パターン用意され「デッドウッドグリーン」と「ブラックジャックメタリック」が277万9,700円(税込)で発売。
ツートーンカラーは、「ガーントレットグレーメタリック×ビビッドブラック」の1カラーのみが設定され、価格は281万9,300円(税込)。いずれのカラーリングも前年モデルから1万6,500円の値上げが実施されている。
デザイン変更に関しては、エンジン回りを中心にクロームパーツを採用したことで高級感がアップ。マッスルなスタイリングに加えて質感が高められたことで、迫力のオーラがさらに強調された形だ。
パワートレインには、Milwaukee Eight 114を搭載。最大トルクは155Nmで前年モデルから変わらないが、発揮するタイミングが3,000回転から僅かに高回転寄りに変化して3，250回転となっている。
なお、2020年モデルのソフテイルファミリーには、ニューカマーの「FXBBS ストリートボブ」が登場。同年ラインアップの中でMilwaukee Eight 114を搭載するマシンとしては、重量が297kgと最も軽量。本モデルよりも20kg軽く、エンジンの出力を存分に楽しむという点では魅力的なマシンだ。

買替や売る際の買取査定は、2021年式 FLFBS ファットボーイの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月27日

1990年代のデビュー時から続く「ファットボーイの」の変わらないディテールはいくつかあるが、2022年モデルではその内のひとつに変更が加えられた。それが、フロント・リアに採用されているディッシュホイールだ。スポーク部分が肉抜きされたことでスッキリしとした印象に変化している。前後18インチのワイドタイヤを装着するホイールが肉抜きされるとあれば、バネ下重量の軽減に繋がり走行性能アップも期待できるかと思わせながら、カタログ上の車両重量は全年モデルの317kgから変化していなかった。
また、「ファットボーイ」のデザイン的特徴としてタンクサイドにレイアウトされたハーレーのウィングエンブレムがあるが、従来モデルまで両翼デザインだったものが片翼タイプに変更されている。
カラーラインアップは引き続き4バリエーション構成で、「ビビッドブラック」は、293万2,600円(税込)で登場。19万5,800円の値上げとなる。「リーフブルー」と「ミネラルグリーンデニム」は、297万7,700円(税込)で19.8万円の値上げ。ツートーンカラーの「ミッドナイトクリムゾン×ビビッドブラック」は、303万1,600円(税込)となった。こちらは、21万2,300円の値上げが実施された。
なお、「FLFBS ファットボーイ」は、マッチョなスタイリングで大柄に見えるボディだが2022年モデルのソフテイルファミリー「FL」シリーズの中では、最もシート高が低い675mmで足つき性には優れている。

買替や売る際の買取査定は、2022年式 FLFBS ファットボーイの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年04月27日

デビューから30年以上にわたってラインアップを続ける「ソフテイル」ファミリーの「FLFBS ファットボーイ」は、前年にそのアイデンティティであるディッシュホイールの肉抜きが施されて、ファットでありつつもスタイリッシュなマシンへとイメージチェンジを遂げた。時代の変化に応じて進化を重ねる本モデルだが、2023年式では以下のアップデートを実施。

・カラーチェンジ
・120周年記念モデル設定
・価格改定

2023年は、ハーレーがアメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーで創業してから120周年を迎えるという節目の年にあたる。そこでいくつかのモデルでアニバーサリー仕様が用意されたのだが、本モデル「FLFBS ファットボーイ」も世界限定3,000台で生産されることになった。
ボディカラーは「エアルームレッドフェード」を採用。このカラーリングにマッチしたツートーン仕上げのシートやエンジンカバーも装着。タンクエンブレムはアールデコ調のイーグルタイプが配される。日本国内向けの価格は330万8,800円(税込)で導入された。
通常カラーは、前年の4パターンから3パターンへバリエーションを縮小。スタンダードカラーの「ビビッドブラック」が、15万6,200円の値上げで308万8,800円(税込)。新色の「ブライトビリヤードブルー」は、314万3,800円で登場。ツートーンカラーは、「グレーヘイズ×シルバーフォーチューン」が用意されて、16万7,200円の値上がりで319万8,800円(税込)。
エンジンスペックの変更は無く、3,250回転で155Nmの最大トルクを発揮する1,868㏄のMilwaukee Eight 114エンジンを搭載。最高出力は5,020回転94馬力という仕様。灯火類は全てLEDだが、スピードメーターには5インチサイズのアナログタイプを採用するあたりにロングセラーモデルとしての歴史を感じさせるディテールが残されている。
なお2023年モデル「ソフテイル」ファミリーの「FL」マシンは、本モデルの他、「FLHCS ヘリテイジ クラシック」と「FLSB スポーツグライド」の3モデルで展開となる。

買替や売る際の買取査定は、2023年式 FLFBS ファットボーイ の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年05月30日

1990年代のデビュー当時から変わらないマッシブな存在感で「ソフテイル」ファミリーの重鎮的ポジションの「FLFBS ファットボーイ」だが、2024年式ではカラーチェンジが行われた。
前年モデルは、カラーバリエーションが3タイプとなっていたが、2024年モデルは新色が追加されてトータル4パターンが用意された。
基本カラーとなる「ビビッドブラック」は12万700円の値上がりで、320万8,700円(税込)。最もリーズナブルなカラーリングの新色「ビリヤードグレー」は、316万5,800円(税込)、「レッドロック」が322.3万円(税込)、「シャークスキンブルー」は322万9,600円(税込)で展開された。
なお為替相場が円安方向や物価高騰が進んでいることもあってか、「ファットボーイ」も2022年式で300万円オーバーとなり、その後も値上がりが続いている。
ちなみに北米モデルでは、22年モデルが20,349ドル、23年は20,199ドル、そして24年モデルは21,999ドルと推移していた。
2024年の国内「ソフテイル」シリーズには、「Milwaukee Eight 114」を搭載するマシンが4台ラインアップされるが、本国の価格帯で比較すると最も高額なマシンが22,499ドルの「FLHCS ヘリテイジクラシック」で、続いて本モデル「FLFBS ファットボーイ」、「FXFBS ファットボブ」、16,999ドルの「FXBBS ストリートボブ」となっていた。

ボディカラー他に変更ポイントは無く、マシンスペックは従来通り。
1,868ccの空冷ビッグツイン「Milwaukee Eight 114」ユニットは、クロームカバー仕上げでヘッドライトナセルやシルバーのホイールとマッチした煌びやかで重厚なオーラを放つ。日本モデルの最高出力は5,020回転94馬力で、最大トルクが3,250回転155Nmというスペック。
今も昔も変わらないスタイルの中にもABSやフルLEDの灯火類、デジタル表示領域を含む5インチサイズのアナログメーターなど、最新テクノロジーを採用する装備を取り入れることで進化を続けるマシンだ。

買替や売る際の買取査定は、2024年式 FLFBS ファットボーイ の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2024年03月14日