ツーリングファミリーの中でも優れた運動性能とカスタム色の濃いバガースタイルが特徴の「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、2019年モデルでニューエンジンを与えられてパワーアップを実現。
2017年モデルから従来のツインカムエンジンに代わってシングルカム8バルブ仕様のMilwaukee Eight 107ユニットを採用してきたが、今回新たに排気量を1,868ccまで高めたMilwaukee Eight 114ユニットを与えられたのだ。
新たな世代へと進化した2019年モデルの最大トルクは、3,000回転163Nmというスペック。前年モデルの3,250回転150Nmという仕様から、僅かに低回転側でピークトルクに達する仕様へと変化している。
ちなみに下位グレードとなる「FLTRX ロードグライド」の2019年式は、エンジンのアップデートを受けることなくMilwaukee Eight 107仕様で継続ラインナップ。最大トルクは本モデルの2018年式と同様の3,250回転150Nmというスペックだった。
ロードグライドスペシャルの足回りは、フロントにインナーチューブ49mm径のSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを装備して19インチのタロン・キャストホイールをセット。ブレーキは300mmのダブルディスクに4ピストンキャリパーをセット。リアは、ツールレスでプリロード調整が可能なローダウン仕様のエマルジョンショックをサドルバッグ内側にセット。18インチホイールに180mm幅タイヤを装着して300mmのディスクブレーキを組合せる。ABSはもちろん標準装備だ。
全体的な車両のスタイリングは、前年モデルで採用されたダークカスタムテイストを踏襲する。エンジンやエキゾーストといったメカニカルな部分はもちろん、ハンドルバーやミラー、タンクコンソールなどライダーの視線と手に触れる部分もブラックアウトされている。
機能装備面では、インフォテイメントシステムがアップデートされている。日本語にも対応し、マップ系アプリケーションを使用してナビゲーションシステムとしても利用可能。ツーリング時の快適性や利便性が大きく向上している。
ニューエンジンを与えられて世代交代を果たした2019年モデルの「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、ベーシックカラーとなる「ビビッドブラック」が328万800円(税込)で登場。
翌年にはドライバーサポートシステムとなる電子デバイス機構「RDRS」を採用し、ホイールデザインが（タービンからプロディジー形状）に変更された。さらにスペシャルカラーや限定カラーも展開。
そして、2021年モデルではダークカスタムテイストに加えてクローム仕上げもラインアップ。タンクコンソールのデザインやエアクリーナーなど各部の変更も加えられ、カスタムテイストが、さらに強調されたマシンへと進化。
2022年には、出力特性の変更やカラーチェンジを実施してラインアップを継続している。

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解説記事更新日：2022年06月29日

純正バガースタイルの「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、前年モデルでリアホイールの大径化や車体の各部をブラックアウトすることで大きなイメチェンを実施。そして今回の2019年モデルでは、パワートレイン刷新を含む以下のいくつかのアップデートを実施し、さらなる進化を見せている。

・Milwaukee Eight 114エンジン採用
・インフォテイメントシステムリニューアル
・カラーチェンジ

パワートレインには、1,868ccの空冷ユニットMilwaukee Eight 114エンジンが新たに与えられている。ボア・ストロークは102.0mm×114.0mmで、従来の100.0mm×111.1mmからボア径とストローク量の両方を拡大している。最大トルクは、3,000回転で163Nmを発揮。前年モデルの3,250回転150Nmから、より低回転側で大きなトルクを発揮する特性へ変化。車両重量は12kg増えて391kgとなるが、その差を感じさせないほどのパワーアップを実現した。
また、メカニカルな部分だけでなく2019年モデルでは快適装備面でもアップデートが施されている。オーディオ系統のインフォテイメントシステムはリニューアルされ、日本語表示にも対応した。地図アプリを使用してナビゲーションシステムとして利用することも可能となっている。
ボディカラーは、モノトーン仕様とツートーン仕様を展開。
「ビビッドブラック」は、328万800円(税込)。「ビリアードブルー」、「インダストリアルグレーデニム」、「ウィキッドレッドデニム」は、332万7,300円(税込)に設定された。いずれのカラーリングもで6万4,800円の値上が実施されている。
新たに設定されたツートーン仕様は、「スコーチドオレンジ×ブラックデニム」、「シルバーフラックス×ブラックデニム」の2パターンで、価格は345万4,800円(税込)となった。
なお、クロームパーツを各部に採用してリアホイールは16インチ仕様の「FLTRX ロードグライド」は、Milwaukee Eight 107エンジンで続投されていた。

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解説記事更新日：2022年06月29日

ツーリングファミリーの中でも、カスタム色の濃いスタイリングで人気を誇る「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、前年にパワートレインのリニューアルとオーディオシステムのアップデートが実施され、さらなるパワーと実用性を手に入れた。
今回の2020年モデルでは、デザインン面をメインとする仕様変更が施されている。

・ニューデザインホイール採用
・RDRS搭載
・カラーチェンジ

パワーユニットには、3,000回転で163Nmを発揮する空冷Milwaukee Eight 114エンジンを搭載。最大トルク特性は前年モデルから変化していないが、車両重量が391kgから4kgダウンの387kgとなったので、実質的には僅かながらパワーアップしている。
そして、このハイパワービッグツインをあらゆるシチュエーションでコントロールするための電子デバイス機構RDRS(リフレックス・ディフェンシブ・ライダー・システム)を新たに採用。加速・減速時やブレーキング時のマシンコントロールをサポートするシステムで、路面状態が好ましくない状況で効果を発揮する。
また、デザイン面では足元のフロント19インチ・リア18インチの大径ホイールは、新デザインのグロスブラック仕様プロディジイタイプを装着。
ボディカラーは、「ビビッドブラック」が337万5,900円(税込)で、9万5,100円の値上がり。「リバーロックグレー」、「ビリヤードレッド」、「バラクーダシルバーデニム」は、342万2,300円(税込)で9,7万円の値上げが実施された。
ツートーン仕様は、「スコーチオレンジ×シルバーフラックス」と「ゼファーブルー×ブラックサングロ」を9万9,300円高となる355万4,100円(税込)で展開された。
なお、2020年2月には限定カラーのイーグルアイエディション「イエローゴールド」が、346万7,200円(税込)で登場。さらに翌月は、スペシャルツートーンカラーとして、ナンバー1グラフィックを配した「ビリヤードレッド×ストーンウォッシュホワイト」と「ビリヤードブルー×ストーンウォッシュホワイト」の2カラーが355万4,100円(税込)で発売。
2020年モデルの「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、チョイスに悩む豊富なバリエーションが用意された。

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解説記事更新日：2022年06月30日

スペシャルカラーを設定するなどオリジナリティ溢れるスタイリングで個性を主張する「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、2021年モデルでその存在感をさらに高める以下のアップデートを実施。

・タンクコンソールロープロファイル化
・ダンクバッジリニューアル
・エアクリーナー変更
・エンジンガード形状変更
・カラーチェンジ

マシンの心臓部となるエンジンはMilwaukee Eight 114ユニットで、最大トルクが3,000回転163Nmというスペック。前年から変化はない。エアクリーナーは形状がリニューアルされてエレメントにウォッシャブルタイプを採用。メンテナンス性が向上している。
また、そのエンジン本体は従来モデルまでダークカスタム仕上げのブラックを基調としたカラーリングで展開してきたが、今回は新たにクローム仕上げも選択できるようになった。
クロームタイプは、エキゾーストパイプやニューデザインのエンジンガード、フロントフォークやハンドル、ミラーといった各部もクローム仕様となり、煌びやかなオーラとシャークノーズフェアリングのアグレッシブな顔つきが強烈なオーラを放つ。
さらに前年モデルで変更されたニューデザインホイールは、スポーク部分がクローム仕様となる。
またデザイン面での変更という面では、タンクコンソールがロープロファイル化されてスッキリとしたスマートなタンク周りとなった。
なお、これまでのブラック仕上げも展開されいる。
ブラック仕様は、「ビビッドブラック」が344万6,300円(税込)。「ビリヤードティール」、「リバーロックグレーデニム」、「ミッドナイトクリムゾン」は、349万4,700円(税込)で展開。いずれのカラーも7万400円の値上がり。
ツートーン仕様は、「ビリヤードレッド×ビビッドブラック」の1カラーで、353万7,600円（税込）。1万6,500円の値下が実施されている。
また、専用グラフィックを採用した「スネイクヴェノム」は362万4,500円(税込)で登場した。
クローム仕様は、ブラック仕様よりもリーズナブルな価格設定となり、「ビビッドブラック」が17万6,800円安の326万5,900円(税込)。
「ビリヤードティール」、「ミッドナイトクリムゾン」は、331万4,300円(税込)。
ツートーンの「ビリヤードレッド×ビビッドブラック」は、335万7,200円(税込)。
「スネイクヴェノム」は、344万4,100円(税込)となる。
「ビビッドブラック」以外のクローム仕上げは、ブラック仕上げより18万400円安い価格設定となっていた。

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解説記事更新日：2022年06月29日

2022年モデルのロードグライドは、ニューモデル「FLTRXST ロードグライド ST」が加わり、「FLTRK ロードグライド リミテッド」と本モデル「FLTRXS ロードグライド スペシャル」のトータル3マシンで展開。
ニューカマーの「ロードグライド ST」には、3,500回転で168Nmを発揮する1,923㏄のMilwaukee Eight 117エンジンが与えられたハイパワーマシンである。
本モデルに関しては、引き続きMilwaukee Eight 114ユニットで継続。いくつかの仕様変更が実施されている。

・出力特性変更
・カラーチェンジ

2019年モデルから搭載する1,868ccエンジンMilwaukee Eight 114は、3,250回転で158Nmを発揮。従来までの3,000回転163Nmというスペックからパワーダウンしている。
同スペックの同エンジンを搭載してバッドウィングフェアリングを装着する「FLHXS ストリートグライド」は本モデルより12kg軽い375kgの車体だが、通称「やっこカウル」とも呼ばれる大きなフェアリングはハンドルマウントされている。対する本モデルのシャークノーズフェアリングはフレームマウントでハンドリングが軽快だ。スタイリングの好みが分かれるポイントでもあるが、操作フィーリング重視なら「FLTRXS ストリートグライド スペシャル」だろう。
カラーリングは、前年モデルで設定されたブラック仕上げとクローム仕上げの2タイプを展開。
クロームタイプのモノトーンカラーは、「ビビッドブラック」が346万9,400円(税込)。「ブラックデニム」、「ガンシップグレー」、「ホワイトサンドパール」は352万円(税込)で据え置き価格。
ツートーン仕様は、「リーフブルー×ビビッドブラック」で363万2,200円(税込)。こちらは、27.5万円の値上げとなる。
ブラックアウトトリムタイプは、「ビビッドブラック」が20.9万円の値上げで、365万5,300円(税込)。「ガンシップグレー」、「レッドラインレッド」、「ホワイトサンドパール」は、370万5,900円(税込)で、21万1,200円の値上げが実施されている。
ツートーンカラーの381万8,100円(税込)で展開。値上げ幅は、28万500円(税込)となった。

買替や売る際の買取査定は、2022年 FLTRXS ロードグライドスペシャルの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年06月29日

国内向けは3モデルとなるが、本国では3タイプの異なる排気量で4モデルを展開する「ツーリング」ファミリーの「ロードグライド」シリーズ。ストレッチされたサドルバッグにインフォテイメントシステム、タンデムシートなどを採用して一人での移動だけでなくタンデム旅行まで快適にこなすバガーモデルが「FLTRXS ロードグライド スペシャル」だ。
2023年モデルでは、ハーレーの創業120周年を祝う記念コレクションとしてアニバーサリー仕様も用意されている。この特別な「FLTRXS ロードグライド スペシャル」は、以下の専用ディテールを採用。

・前後ゴールドホイール
・ツートーン仕上げシート
・専用デザインタンクエンブレム
・専用カラーエンジンカバー
・専用ボディカラー

「ツーリング」シリーズからは、本モデルの他に「FLHXS ストリートグライド スペシャル」と「FLHTK ウルトラ リミテッド」の3マシンがアニバーサリー仕様を展開。ボディカラーには、共通の「エアルームレッドフェード」が採用された。ブラックアウトされたエンジンに装着されるカバー類やシートといった各部にはボディにマッチしたカラーリングが配される。そしてタンクサイドには、古き良き時代を感じさせるクラシカルな印象のイーグルデザインエンブレムが装着された。日本向け価格は415万5,800円(税込)で、世界限定1600台となる。
なお通常カラーは、ベーシックカラーの「ビビッドブラック」が369万3,800円(税込)。ブラックアウトトリム仕上げは、388万800円(税込)となった。
モノトーンタイプのニューカラーは、「バハオレンジ」と「グレーヘイズ」の2タイプで、378万1,800円(税込)。ブラックアウトトリム仕上げは、「アストラシルバーメタリック」と「プロスペクトゴールド」が用意され、価格は396万8,800円(税込)。
ツートーン仕様は、「ブライトビリヤードブルー×ビリヤードグレー」が389万1,800円(税込)。ブラックアウトタイプは、「ブライトビリヤードブルー×ビリヤードグレー」の他に「インダストリアルイエロー×ビビッドブラック」も展開され2タイプ構成で407万8,800円(税込)となった。
メカニカル機構に関するアップデートは実施されておらず、3,250回転で158Nmを発揮する1,868ccのMilwaukee Eight 114エンジンで続投。最高出力は5,250回転93馬力というスペックだ。ちなみにさらなるハイパワーを求めるのであれば、168Nm・103馬力仕様のMilwaukee Eight 117エンジンを搭載する「FLTRXST ロードグライド ST」もラインアップされている。重量は本モデルより5kg軽い382kgというハイスペックバガーだ。価格も394万6,800円(税込)からと本モデルと大きな差は無い。悩ましい選択肢となるだろう。

買替や売る際の買取査定は、2023年式 FLTRXS ロードグライド スペシャル の中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2023年06月10日