CT70 Trail70【1969~82年】毎週更新の買取査定相場
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- 上位20台の取引額
CT70 Trail70【1969~82年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは赤となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は7.1万円が平均です。
CT70 Trail70【1969~82年】 買取査定に役立つ車両解説
Honda Trail 70は、1969年から1994年まで北米市場で販売された72ccのトレールバイクです。日本国内では「Dax(ダックス)」として知られるモデルですが、北米では既存のハンターカブ(CT90)の人気にあやかり、オフロードイメージを強調する「Trail 70」の名で展開されました。25年間のモデルライフの中で、グリス封入式フォークから油圧ダンパー式への進化、6V電装から12V CDI点火への刷新など、着実な技術革新を遂げながら、円高の進行による価格高騰という経済的要因で最終的に市場から姿を消した一台です。
1960年代後半、アメリカでZ50M/A(モンキー)が成功を収めたことを受け、Hondaは現地ディーラーからの「大人が長時間快適に乗れ、荒れ地を走破でき、かつ車のトランクに入るサイズのバイク」という要望に応えるため、「ST70(System Trail)」プロジェクトを発足させました。この開発で採用されたプレス鋼板による「Tボーンフレーム」は、エアクリーナー、バッテリー、配線をフレーム内部に隠すことで、泥やオイルでライダーの衣服を汚さない構造を実現しました。当時「バイク=汚れる・怖い」というイメージを持つ一般層にとって、この親しみやすさは革命的で、1969年に北米で395ドル(約14万円)で発売されると、レジャー用途を中心に急速に普及しました。
Trail 70の歴史は4つの世代に分けられます。第1世代(1969-1971)は、グリス封入式フロントフォークを採用した「K0」モデルです。このフォークはダンパー機能を持たず、バネだけで衝撃を吸収する構造のため「ポゴスティック(ホッピング)」と呼ばれ、跳ねるような乗り心地でした。ヘッドライト一体型スピードメーター、クロームメッキフェンダーを装備し、3速遠心クラッチ式の変速機を持っていました。1969年の初期生産分約16,000台のみ、首元のVINタグが銀色(以降は黒)の「Silver Tag」と呼ばれる希少仕様で、現在では1万ドルを超える価格で取引されることもあります。また1970年には、4速マニュアルクラッチモデル(Hモデル)が追加され、1972年まで併売されました。
第2世代(1972-1974)では、ライバル車であるYamaha JT1の台頭を受け、走行性能が大幅に強化されます。1972年の「K1」モデルで最大の転換点を迎え、グリス封入式から油圧ダンパー式フロントフォークへ変更されました。この改良により、悪路走破性と乗り心地が劇的に向上し、「おもちゃ」から「オートバイ」への進化を遂げました。同時にスピードメーターとヘッドライトが分離され、独立メーター化されています。1974年には米国の保安基準強化に伴い、ウインカーが全車標準装備となり、テールライトも大型化されました。
第3世代(1975-1982)は、「Kコード」から年式呼称へ移行した時期です。この世代ではコストダウンが進み、ハンドル折りたたみ機構がノブ式からボルト固定式へ簡素化されるなど、実用性重視の変更が行われました。1980年以降の最終形態では、フェンダーがクロームメッキからプラスチック製(ボディ同色)へ変更され、フロントフォークもブーツ付きの現代的なデザインになりました。1982年をもって米国での販売は終了しますが、これはHondaの本格的なオフロード車であるXRシリーズやATV(全地形対応車)の台頭により、レジャーバイクとしての需要が低下したためです。
第4世代(1991-1994)は、9年ぶりの復活モデルです。レトロブームとRV需要に対応して再投入されましたが、技術的には大きく刷新されました。最も重要な変更は電装系で、6Vポイント点火から12V CDI点火へ進化したことです。これによりメンテナンスフリー化が実現し、始動性が向上し、灯火類も安定しました。タイヤサイズは3.50-10へ変更(従来は4.00-10)され、足回りにはホワイト塗装のホイールが採用されてモダンなアクセントが加えられました。スピードメーターは再びヘッドライト一体型に戻るなど、K0への原点回帰も見られました。
グレード差としては、初期型で3速遠心クラッチと4速マニュアルクラッチ(Hモデル)の2種類が存在しましたが、Hモデルは1972年で廃止され、以降は3速のみとなりました。また年式による電装電圧の違い(6Vまたは12V)が、中古車選びにおいて重要な判断材料となります。
CT70の競合車として、Yamaha JT1 Mini Enduro(1971年、$299-$329, 約10万8000円〜11万8000円)が挙げられます。JT1は58ccの2ストロークエンジンと4速マニュアルを搭載し、約57kgという軽量な車体で本格的なオフロードスタイルを打ち出しました。CT70より安価で軽量だったことから、HondaがHモデルを投入し、K1で油圧フォークを採用する直接のきっかけとなりました。Kawasaki KV75(MT1、1971-1980年、推定約$360-$395, 約13万円〜14万2000円)は73ccの2ストロークでパワーではCT70を上回りましたが、Hondaほどのブランド力を持たず市場シェアを獲得できませんでした。Suzuki MT50 Trailhopper(1971年、#329, 約11万8000円)は前輪脱着機能を備え積載性に特化しましたが、50ccのため大人が乗るにはパワー不足でした。
弱点としては、初期型(K0)のグリス封入式フォークの乗り心地の悪さが挙げられます。また6V電装モデル(1969-1982年)は、現代の交通事情では灯火類の明るさが不十分で、ポイント点火の定期的な調整も必要です。フレーム内部に配線やバッテリーが隠されているため、電装トラブルの修理に手間がかかる点も指摘されています。タンク容量が2.5Lと小さく、長距離ツーリングには不向きです。
Trail 70の価格推移は、円高の影響を如実に反映しています。1969年の初期型395ドル(約14万円)から、1972年のK1は425ドル(約13万円)、1982年の最終型は638ドル(約16万円)、1991年の復刻版は1,198ドル(約16万円)、1994年の最終型は1,699ドル(約17万円)まで高騰しました。ドル価格は約4.3倍になりましたが、円換算では約1.2倍にしか増えておらず、プラザ合意後の急激な円高が輸出採算を悪化させたことが分かります。1994年には70ccのバイクに1,699ドルという価格は、性能で勝るXR80などのモトクロッサーより高価となり、市場競争力を失って撤退に至りました。中古市場では、Silver TagのK0が約80万円から150万円、一般的なK0が約40万円から80万円、K1以降が約30万円から60万円、1991-1994年モデルが約40万円から70万円で取引されています。コレクター需要が高く、特に初期型の状態の良い個体は年々価格が上昇する傾向にあります。
なお、これらの価格や買取相場は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。日本円換算は当時のレートです。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。
Honda CT70 Trail 70は、25年間のモデルライフを通じて、技術的な進化と経済環境の変化を体現した一台です。グリス式から油圧式への足回りの革新、6Vから12Vへの電装刷新という着実な改良を重ねながら、最終的には為替レートという外的要因により市場から退場しました。現在、特に初期型は高いコレクター価値を持ち、1991年以降の12Vモデルは実用性も兼ね備えています。バイクパッションでは、こうした歴史的価値を持つモデルの査定も行っていますので、お気軽にご相談ください。
| 車名/型式/年式 | Honda Trail 70 / CT70(K0-1982), JH2DB010(1991-1994) / 1969年-1994年 |
|---|---|
| 発売年月 | 1969年(北米) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 1969年式 (K0):全長1,510mm 全幅580mm 全高960mm・64kg(乾燥)/ 1972年式 (K1):全長1,510mm 全幅580mm 全高960mm・70kg(乾燥)/ 1991年式 (復刻版):全長1,560mm 全幅580mm 全高960mm・75kg(装備) |
| シート高・最低地上高(mm) | 1969年式 (K0):740mm / 1972年式以降:745mm / 1991年式 (復刻版):765mm・165mm(共通) |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC単気筒(共通)・1969年式 (K0):約4.5kW (6.0hp) @ 8,000rpm / 1991年式 (復刻版):約3.7kW (5.0hp SAE Net) @ 8,000rpm・約42km/L(共通) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック式(共通)・1969年式 (K0):キャブレター / 1991年式 (復刻版):キャブレター・2.5L(共通) |
| 新車販売価格 | 1969年式 (K0):$395(約14万2200円)/ 1972年式 (K1):$425(約12万8800円)/ 1982年式 (最終):$638(約15万8900円)/ 1991年式 (復刻):$1,198(約16万500円)/ 1994年式 (最終):$1,699(約17万3300円)※全て北米仕様, 日本国内仕様なし |
| ジャンル | レジャーバイク |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 CT70 Trail70【1969~82年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年01月16日
【状態別の買取相場】 CT70 Trail70【1969~82年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
17.0万円
10.6万円
3台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
7.1万円
7.1万円
1台
※データ更新:2026年01月16日
【走行距離別の買取相場】 CT70 Trail70【1969~82年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 23.2万円 | 2台 |
| 平均 | 16.9万円 | ||
| 最低 | 10.6万円 | ||
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|||
| 0.5〜1万km | 最高 | 17.2万円 | 1台 |
| 平均 | 17.2万円 | ||
| 最低 | 17.2万円 | ||
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|||
※データ更新:2026年01月16日
【カラー別の買取相場】 CT70 Trail70【1969~82年】
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 17.0 万円 | 3台 | ![]() |
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※データ更新:2026年01月16日
【実働車の取引価格帯】 CT70 Trail70【1969~82年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年1月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年01月16日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
CT70 Trail70【1969~82年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月16日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | CT70 Trail70【1969~82年】 | 23.4万円 | 3.7点 | DB0112PK | 439km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | CT70 Trail70【1969~82年】 | 17.4万円 | 3.8点 | DB0112PK | 9,192km | ■ |
| 3 | CT70 Trail70【1969~82年】 | 10.8万円 | 3.5点 | DB0112PK | 82km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





01月23日〜01月29日