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DIO125毎週更新の買取査定相場

DIO125 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】DIO125
DIO125

Honda DIO125は、インド市場向けに開発された125ccスクーターで、日本では並行輸入車としてのみ入手可能なモデルです。2023年7月の発売以来、Z世代をターゲットに"Wanna Have Fun?"のキャッチコピーのもと、移動手段ではなく自己表現のツールとして訴求されています。スマートキーシステムを搭載した上位グレードが約22万〜26万円という価格帯で流通していますが、並行輸入車特有の部品供給問題や、極端に低い買取相場には注意が必要な一台です。

インド市場における「DIO」ブランドは2002年の登場以来、実用志向のActiva(アクティバ)シリーズに対するスポーティ・若者向けの派生モデルとして独自のポジションを確立してきました。2023年7月に発売された125ccモデルは、インドの排出ガス規制BS-VI Phase 2への対応と、市場の主流が110ccから125ccへ移行している流れに合わせた戦略的投入です。実質的に生産終了となった上位モデルGrazia125(グラツィア)のエンジンとフレームを流用しつつ、DIOのブランド力とデザインを融合させた統合後継機としての性格を持ちます。デュアルチップマフラーによる排気音の演出や、スポーティなグラフィックを採用することで、TVS Ntorq125(エヌトルク)やSUZUKI Avenis125(アヴェニス)といったライバルに対抗しています。

搭載される123.92cc空冷4ストローク単気筒OHCエンジンには、Hondaの拡張型スマートパワー技術eSP(Enhanced Smart Power)が採用されています。ボア×ストロークは50.0mm×63.1mmというロングストローク設定で、低中速域のトルクと実用燃費を重視した設計です。シティサイクルに例えるなら、平坦な道を軽いギアで一定のペダリングリズムを保てるような、粘り強い特性といえます。最高出力は6.09kW(8.3PS)を6,250rpmで、最大トルクは10.4N・mを5,000rpmで発生します。現地公称値で約48km/L前後、実用燃費でも45〜50km/L程度が期待できる優れた経済性も特徴です。エンジン始動方式にはグレード差があり、スタンダードグレードはセルフスターターとキックスターターを併用する一方、Smart(H-Smart)グレードはスマートキーシステムとの兼ね合いでセルフスターターのみです。両グレードとも交流発電機一体型スターターであるACG(オルタネーティング・カレント・ジェネレーター)スターター採用により、ギア鳴りのない静粛な始動を実現し、アイドリングストップ機能も標準装備されています。車体面では、フロント12インチ/リア10インチという異径ホイールが特徴的です。フロントの12インチはインドの悪路における走破性を確保し、リアの10インチはシート下収納スペースの確保と足付き性の両立を図るためです。最低地上高は171mmと、日本のスクーター(PCXは135mm)と比較して36mmも高く、未舗装路や段差の多いインドの道路事情に特化した設計です。現行の2024-2025年モデルでは基本性能に変更はなく、MotoGPマシンRC213Vのカラーリングを模した「Repsol Edition」₹97,250(約16万円)が追加されました。

DIO125には「Standard (STD) ※一部メディアや販売店では Deluxe (DLX) と表記される場合あり」と「Smart(H-Smart)」の2グレードが設定されており、最大の違いはスマートキーシステムの有無です。H-Smartグレードに搭載される「Honda Smart Key」は、Smart Find(ウインカー点滅で車両位置を通知)、Smart Unlock、Smart Start(ポケットにキーを入れたままプッシュスタート)、Smart Safe(盗難抑止機能)の各機能を持ちます。日本国内で流通するモデルは、基本的に両グレードともアルミホイールとフロントディスクブレーキを装備しています。ベースグレードは物理キーを使用し、万が一のバッテリー上がりに備えてキックスターターが併用可能です。また、フロントポケットやUSB充電ポートを備えている点も、若年層に支持される理由の一つです。両グレード共通の特異装備として、シートを開けずにテールランプ上部から直接給油できるExternal Fuel Lid(外部燃料蓋)があります。

同排気量帯の競合モデルと比較すると、SUZUKI Avenis125は284,900円で、最高出力8.7PSとDIO125の8.3PSを上回ります。決定的な優位点は日本正規保証(2年間)が付帯する点です。一方、Avenisは物理キーのみで、DIO125のスマートキーシステムは存在しません。YAMAHA Jog125は267,300円で、車両重量95kgという軽量性とシート高735mmという足付きの良さが特徴です。DIO125は装備重量104kgでシート高も推定約765mm前後と高く、取り回しや足付き面ではJogが有利です。Honda Dio110は、2025年モデルで価格改定が行われ、ベーシックモデルが250,800円、通常モデルが286,000円となりました。インドのDIO125(実勢約22〜26万円)は、これら日本正規の最新モデルと比較しても安価、あるいは同等の価格帯に位置しており、125ccのパワーと装備を考慮するとコストパフォーマンスの高さが際立ちます。また、Dio110は前後14インチホイールを採用し「走行安定性」を重視した設計であるのに対し、インドのDIO125は前後12/10インチの異径で「加速・旋回性」を重視しており、名前は同じ「Dio」ですが設計思想は真逆です。

シート下収納容量は約18Lですが、深さが浅いためフルフェイスヘルメットの収納はほぼ不可能です。最も深刻な問題は部品供給です。日本のHonda正規検索システムに車台番号が存在しないため、正規販売店での部品発注や修理は基本的に受けられません。整備は購入店(輸入業者)の対応に完全に依存します。

DIO125の並行輸入車は新車時の車両本体価格が約22万〜26万円と、日本正規の125ccスクーターと比較して安価に入手できる点が魅力です。インド現地でのデリーショールーム価格は、STDグレードが₹83,433(約14万円)、Smartグレードが₹91,383(約15万円)です。しかし、買取相場は著しく低く、大手買取店では買取不可とされるケースや、査定がついても1万〜5万円程度という極端に低い評価となる状況が実態です。これは部品供給問題や、日本国内での認知度の低さ、次の所有者への整備保証が困難である点が影響しています。なお、これらの価格や買取相場は執筆時点のデータに基づいた参考値です。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。

Honda DIO125は、スマートキーシステムやデュアルチップマフラーなど先進的な装備を持ち、独特のデザインアイデンティティを備えています。約22万〜26万円という価格帯でこれらの装備を手に入れられる点は魅力的です。しかし、部品供給の不確実性、極端に低い買取相場など、並行輸入車特有の課題は無視できません。実用車として長期的に安心して乗りたいのであれば、同価格帯のYAMAHA Jog 125やHonda Dio 110といった日本正規モデルを選択するほうが賢明です。一方で、「人と違うバイクに乗りたい」「多少の課題は承知の上で個性を優先したい」という明確な動機があるライダーにとっては、唯一無二の選択肢となり得るモデルです。バイクパッションでは、並行輸入車も含めた幅広い車両の買取査定に対応していますので、お気軽にご相談ください。

解説記事更新日:2025年12月06日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Honda Motorcycle and Scooter India / DIO125 / - / 2023年-現行(2025年時点)
発売年月 2023年7月(海外)
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長1,830mm 全幅707mm 全高1,172mm(共通)・H-Smart / Smart:104kg / STD / DLX:105kg
シート高・最低地上高(mm) 不明(公式カタログ値の708mmはSeat Length=シート長)・171mm(共通)
エンジン機構・最高出力・燃費 空冷4ストローク単気筒OHC eSP(共通)・2023年モデル (OBD-2):6.09kW (8.16HP) @ 6,250rpm・10.4N・m @ 5,000rpm・約48km/L / 2025年モデル (OBD-2B):6.11kW (8.19HP) @ 6,250rpm・10.5N・m @ 5,000rpm・約48km/L
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 2023年モデル:セルフ/キック併用 (Standard)、セルフ式のみ (Smart) / 2025年モデル:セルフ/キック併用 (Deluxe)、セルフ式のみ (H-Smart)・PGM-FI(共通)・5.3L(共通)
新車販売価格 2023年モデル:Standard ₹83,400(約14万円)/ Smart ₹91,300(約15万円)[インドデリー価格] / 2025年モデル:Deluxe ₹96,749(約16万円)/ H-Smart ₹1,02,144(約17万円)[インドデリー価格] / 日本国内並行輸入実勢価格:約22万〜26万円
ジャンル スクーター
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

事故不動|過去10間の買取相場の推移】 DIO125

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2024年間 vs 2025年】

対3年前比
-
%

【2022年間 vs 2025年】

対10年前比
-
%

【2015年間 vs 2025年】

年間平均
取引台数
0

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2025年12月19日

【状態別の買取相場】 DIO125

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2025年12月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
3
難有
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
1.8万円
0.7万円
0.1万円
4台

※データ更新:2025年12月19日

【走行距離別の買取相場】 DIO125

最高額
平均落札額
最低額
バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
No Data
【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2025年12月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

1〜2万km 最高 1.8万円 1台
平均 1.8万円
最低 1.8万円
2〜3万km 最高 0.7万円 2台
平均 0.4万円
最低 0.1万円
5万km 最高 0.1万円 1台
平均 0.1万円
最低 0.1万円
DIO125において。直近120カ月間で最も平均買取相場が高いのは1〜2万kmの走行距離区分となっています。

※データ更新:2025年12月19日

【カラー別の買取相場】 DIO125

【カラー別 平均買取額の目安】

0.1 万円 2台
1.3 万円 2台
DIO125において。直近120カ月間で、中古市場で最も平均買取相場が高いのは白系です。

※データ更新:2025年12月19日

事故不動の取引価格帯】 DIO125

【取引価格帯と構成比】

最高
1 ~ 2
万円
%
25
構成比
最多
0 ~ 1
万円
%
75
構成比
最低
0 ~ 1
万円
%
75
構成比
DIO125において。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは0 ~ 1万円で75%の構成比となっています。

※データ更新:2025年12月19日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

DIO125 上位20台の取引額 (データ更新:2025年12月19日)

バ
イクイメージ画像 レブ
カウンター 
針
落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 DIO125 2.0万円 0点 TCJU03F3 13,848km
2 DIO125 0.9万円 0点 TCJU07C3 28,158km
3 DIO125 0.3万円 0点 TCJU0X93 22,934km
4 DIO125 0.3万円 0点 TCJU00C3 62,921km
No Data
DIO125において。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近120カ月間に最高値を付けたのは2.0万円で白系・走行距離13,848km・評価0点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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