NSR125R【1988~2002年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
NSR125R【1988~2002年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黄となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて6.0~10.3万円です。
NSR125R【1988~2002年】 買取査定に役立つ車両解説
Honda NSR125Rは、1989年から2001年まで製造された欧州市場専用の125cc2ストロークフルカウルスポーツバイクです。イタリア・アテッサ工場で製造され、Cagiva MitoやAprilia AF1/RS125といったライバルに対抗するために開発されました。日本国内では正規輸入されず、並行輸入車のみが流通したという希少性から、現在でも極めて高い人気を誇る一台です。
NSR125Rの開発は、1980年代後半における欧州の125ccスポーツバイク市場への参入を目的としていました。当時、イタリアを中心とした欧州市場では、アプリリア、カジバ、ジレラといったイタリアメーカーが「レーサーレプリカ」というジャンルで覇権を争っていました。Hondaは関税対策と現地ニーズへの適合を目的とし、Honda Italia Industriale S.p.A.(イタリア・アテッサ工場)での現地生産を決定します。この戦略により、輸入関税を回避しつつ、日本の精密なエンジニアリング基準とイタリアの感性的なデザインを融合させることが可能となりました。1988年にネイキッド仕様のNSR125Fが登場し、翌1989年にはフルカウル仕様のNSR125Rが追加され、NSR500やNSR250といったレーシングマシンのDNAを受け継ぐデザインコンセプトが注目を集めました。
NSR125Rは大きく分けて2つの世代に分類されます。初代JC20世代(1989-1994)の最大の特徴は、グリメカ製アルミダイキャスト・ボルトオン構造の「ALCAST Frame」を採用した点にあります。左右分割されたアルミダイキャストパーツをボルトで結合するという、量産車としては極めてユニークな構造を持っていました。この革新的なフレーム構造は、従来のスチールフレームに比べて大幅な軽量化を実現しつつ、2ストロークエンジンの激しい振動にも耐えうる剛性を確保していました。水冷2ストローク単気筒エンジン(JC20E型)は、内径54.0mm×行程54.5mmのボア・ストローク比で排気量124.8ccから最高出力31hp(フルパワー仕様)を発生し、圧縮比6.8:1の設定です。重要な技術的特徴として、ホンダ独自の排気デバイス「RCバルブ」を搭載し、エンジン回転数に応じて排気ポートタイミングを可変させることで、低回転でのトルクと高回転での出力を両立していました。JC20世代は数回の年次改良を経て熟成されており、NSR125 R-K(1990-1991)では3本スポークホイールを採用、NSR125 R-L(1991年)では6本スポークホイールに変更されると同時にフロントマッドガードの形状が刷新され、テールカウルにレースプレート風グラフィックが追加されました。NSR125 R-M/N(1992年以降)では基本構成を継承しつつカラーリングの変更(黒/グレーなど)が行われています。JC20からJC22への移行期において重要な役割を果たしたのが、1992年5月にムジェロ・サーキットで発表されたネイキッドモデルのNSR125F(JC22型)で、ペットネーム「Raiden(雷電)」が与えられました。カウルを持たないネイキッドスタイルでありながら、新設計の「ZETA Frame」を持つ次世代機であることを示していました。その後、1993年末から1994年にかけてフルカウル版のNSR125R(JC22)が市場に投入され、NR750やCBR900RRを彷彿とさせるモダンなデザインに進化し、異形2灯ヘッドライト(通称Foxeye)を採用しました。フレームも改良型のアルミダイキャスト構造に変更されています。最も重要な変更は前後ホイールの17インチ化で、リアホイールを18インチから17インチへ小径化することで、タイヤの選択肢が大幅に広がり、現代的なハイグリップタイヤの装着が容易となりました。
標準的なNSR125Rに加え、イタリアSport Production選手権用のホモロゲーションモデルとして、NSR125R SP(JD00型)が存在します。SPモデルはキック始動のみでセルモーターが廃止され、Marzocchi製調整式フロントフォーク、専用CDI、競技専用チャンバーなどを標準搭載しています。これらの装備により、サーキット走行を前提としたレーシーな性格が与えられ、プロダクションレースでの実績を残しました。
NSR125Rは日本国内では正規輸入されず、並行輸入のみで流通しました。なお、前身モデルのNS125Rが1987年に500台、ネイキッド仕様のNSR125Fが1989年6月に限定1,000台でそれぞれ正規輸入されており、NSR125Fはイタリア国旗をイメージしたテラ・グリーン×ロス・ホワイト(トリコローレ)のカラーリングで話題となりました。欧州仕様のNSR125Rは、仕向地の規制により出力が大きく異なります。規制仕様では吸気絞り板、排気制限、CDIによる進角制限により12-15psに抑えられる一方、フルパワー仕様では28-31hpを発生し、最高速度は170km/hに達する性能を誇っていました。
同クラスの主要ライバルとして、Cagiva Mito Evolution、Yamaha TZR125Rなどが挙げられます。NSR125Rの価格はライバルより高価でしたが、アルミフレームによる軽量性(乾燥重量127-132kg)と、Hondaらしい信頼性の高さで差別化していました。特にアルミフレームを採用した125ccスポーツバイクは、NSR125Rが事実上最後の存在となっており、その技術的アドバンテージは現在でも評価されています。
NSR125Rの代表的な弱点として、RCバルブの不調が挙げられます。サーボモーター内のプラスチックギアが破損しやすく、カーボン固着によるバルブ固着でPGMユニット(CDI)が焼損する事例が多発しています。定期的な清掃とケーブル調整が必要です。また、ニカジルメッキシリンダーは再研磨による修理ができず、再メッキ加工またはシリンダー交換が必要となる高コストな特性があります。さらに、イタリア製の電装部品の信頼性が日本製に比べて低く、電装系トラブルのリスクも高いことが注意点です。
NSR125Rは生産終了から20年以上経過した現在でも、根強い人気を維持しています。特に程度の良い個体は希少性が極めて高く、強固なコレクター需要も存在します。2ストローク125ccスポーツバイクというカテゴリー自体が現在では製造されていないため、当時を知る愛好家からの支持は厚いものがあります。フレーム番号がZDCで始まるイタリア生産車は、フルパワー仕様である可能性が高いとされ、並行輸入車の判別材料となっています。
なお、これらの価格や買取相場は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。日本円換算は当時のレートです。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。
Honda NSR125Rは、1980年代後半から2000年代初頭にかけて欧州市場で展開されたHondaの125cc2ストロークスポーツバイクの完成形です。ALCASTフレームによる軽量性、水冷2ストロークエンジンの高出力、RCバルブによる可変排気システムなど先進技術の数々により、Cagiva MitoやAprilia RS125といったライバルに真正面から挑戦しました。日本国内では並行輸入のみという希少性と技術的完成度の高さから、現在でも多くの愛好家に支持され続けている貴重な存在です。バイクパッションでは、このような希少車両も適正な評価で買取を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
| 車名/型式/年式 | Honda NSR125R / JC20, JC22 / 1989-2001年 |
|---|---|
| 発売年月 | 1989年(イタリア・JC20)/ 1994年(欧州・JC22) |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 1989年式(JC20):全長2,015mm 全幅690mm 全高1,080mm・127kg(乾燥)/ 1994年式(JC22):全長2,010mm 全幅670mm 全高1,065mm・132kg(乾燥) |
| シート高・最低地上高(mm) | 1989年式(JC20):780mm・135mm / 1994年式(JC22):800mm・135mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷2ストローク単気筒(共通)・1989年式(JC20):23kW(31hp)@ 10,500rpm・不明 / 1994年式(JC22):20.4kW(28hp)@ 10,250rpm(フルパワー仕様)・約20.0km/L(欧州参考値) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セルスターター式(共通)・キャブレター(Dell'Orto PHBH 28)・1989年式(JC20):13L(リザーブ含)/ 1994年式(JC22):13L |
| 新車販売価格 | 1989年式(JC20):4,195,000リラ(約46万円, イタリア仕様)/ 1994年式(JC22):3,870ポンド(約62万円, 英国仕様)※日本国内仕様なし |
| ジャンル | 2スト | NS/NSRシリーズ | レーサーレプリカ |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 NSR125R【1988~2002年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年03月20日
【状態別の買取相場】 NSR125R【1988~2002年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
16.2万円
16.2万円
1台
平均
最低
取引
12.4万円
12.4万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
9.1万円
8.0万円
2台
※データ更新:2026年03月20日
【走行距離別の買取相場】 NSR125R【1988~2002年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 16.2万円 | 1台 |
| 平均 | 16.2万円 | ||
| 最低 | 16.2万円 | ||
![]() |
|||
| 3〜5万km | 最高 | 12.4万円 | 1台 |
| 平均 | 12.4万円 | ||
| 最低 | 12.4万円 | ||
![]() |
|||
※データ更新:2026年03月20日
【カラー別の買取相場】 NSR125R【1988~2002年】
- ■
- ■ ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 16.2 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ / ■ / ■ | 12.4 万円 | 1台 | ![]() |
||
※データ更新:2026年03月20日
【実働車の取引価格帯】 NSR125R【1988~2002年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年3月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年03月20日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
NSR125R【1988~2002年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年03月20日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | NSR125R【1988~2002年】 | 16.4万円 | 3.8点 | JC22800F | 12,892km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | NSR125R【1988~2002年】 | 12.6万円 | 3.7点 | JC22800F | 42,950km | ■ / ■ / ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





03月26日〜04月01日