シルバーウイングGT400 ABS【2009年】毎週更新の買取査定相場

「ラグジュアリー・GT・2シーター」の開発コンセプトをもとにフルモデルチェンジを受けた400ccビッグスクーター「シルバーウィングGT 400」は、2009年3月に登場。
ABSを搭載した本モデルもタイプ別設定で同時展開されている。
デザインテーマとして、「高い質感と低重心で引き締まったフォルム」を掲げ、外装パーツは新設計だ。
大胆なイメージチェンジとなったフロントフェイスには、左右独立タイプの2灯式ヘッドライトを採用。スタイリッシュでカスタムベースとしても使いやすそうなオーラを放つ。
デザイン性のみならず空力性能を徹底的に追及しているので、ライダーとパッセンジャー共に高速ツーリング時の風防効果が高めらており快適なライディングを可能にしている。
パワートレインには、従来モデル同様となるボア・ストロークが、64.0mm×62.0mmの398㏄エンジンを搭載。DOHC4バルブの水冷4ストローク並列2気筒ユニットで、最高出力は8,000回転で39馬力を発揮する。
先代モデルは7,500回転38馬力というスペックだったので、僅かに高回転側でハイパワーを発揮する特性へ変化している。
また、O2センサーの装着や高効率のデュアルコアキャタライザーをマフラーに内蔵するなど環境性能を高めるアップデートを実施することで、平成19年の排ガス規制に適合。
燃費性能は先代モデルのリッターあたり30km/Lという数値から32km/Lへ向上した。
デザイン面では、インストゥルメントパネルにインストールされる計器類をこれまでの3連メーターから大型5連メーターへアップグレード。視認性の向上に加えて高級感もアップ「GT」を名乗るにふさわしい質感の高さが表れている。
足元には前後連動型コンビブレーキにABSを組み合わせたコンバインドABSを装備。ブレーキキャリパーはゴールド仕様で、通常グレートとの差別感を演出。
カラーラインアップは、「キャンディーグレイスフルレッド」、「パールサンビームホワイト」、「パールコスミックブラック」の3バリエーションを展開。価格はABS非搭載モデルの5万円高となる79万円(税別)で展開された。
ライバルモデルとなるスズキの「スカイウェイブ400 タイプS ABS」は、32馬力エンジンのローパワー仕様だったが、価格は72.9万円(税別)でリーズナブルな価格設定だった。
なお、「シルバーウィングGT 400 ABS」はデビュー後の仕様変更受けることなく生産狩猟に至った。

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解説記事更新日：2022年07月16日