シルバーウイングGT400【2009年】毎週更新の買取査定相場

400ccクラスのビッグスクーターとして2001年にデビューした「シルバーウィング400」は、2009年3月にフルモデルチェンジを実施。「シルバーウィングGT 400」として登場した。
従来モデルでは、兄貴分モデルとなる「シルバーウィング 600」が発売され、約半年遅れで400㏄が登場するという順序だったが、今回の第2世代は、先行して本モデルが登場した2ヶ月後に「シルバーウィング 600」がデビューするという形になった。
開発コンセプトは「ラグジュアリー・GT・2シーター」が掲げられており、グランツーリスモを意味する「GT」の2文字がモデル名に追加されている。
リニューアルされたカウルデザインは空力性能を徹底的に追求した設計で、高速ロングツーリングにおける風防効果が高められ、ロングツーリングや高速走行時の快適性が大幅に向上。
フロントのヘッドライトは左右独立式の2灯タイプを採用。よりスポーティでスタイリッシュな顔立ちへと進化している。
パワートレインには、フューエルインジェクション仕様のDOHC4バルブ水冷4ストローク並列2気筒エンジンを搭載。ボア・ストロークは64.0mm×62.0mmの398ccユニットで、最高出力は8,000回転39馬力というスペック。従来モデルの7,500回転38馬力からパワーアップしている。ただ、重量は245kgから249kgへ4kg重くなった。
時を追うごとに厳しさを増す排ガス規制に対応するためにO2センサーの採用やデュアルコアキャタライザーの採用、さらにインジェクションセッティングの最適化によって平成19年の国内排ガス規制に適合している。
そして、燃費性能は先代モデルから約7%向上してリッターあたり32km/Lという数値。環境性能向上とパワーアップの両立に成功したニューマシンということだ。
装備面では、ハンドルパイプとポストのリニューアルで操舵系統の低振動化を実現。ライディング時の快適性もアップしている。
ライバルモデルとしては、スズキの「スカイウェイブ 400 タイプS」が比較対象になるだろう。223kgの車体に搭載する水冷単気筒エンジンは31馬力を発揮。ローパワーなスペックだが、社外パーツも豊富でスペックよりもカスタムベースとして人気のマシンだった。
ニューマシンへと生まれ変わった「シルバーウィングGT 400」の2009年式は、「キャンディーグレイスフルレッド」、「パールサンビームホワイト」、「パールコスミックブラック」の3カラーバリエーションで展開。価格は74万円(税別)に設定された。ABSモデルはタイプ別設定で5万円高の79万円(税別)で用意された。
なおデビュー後の「シルバーウィングGT 400」は、仕様変更やカラーチェンジを受けることなくカタログ落ちとなり、短いモデルライフとなった。

買替や売る際の買取査定は、シルバーウィング400 GTの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日