シャドウ50【1998年】毎週更新の買取査定相場

1996年に登場し、既存の国産スクーターにはなかった流麗なフォルムを持ち、アメリカンカスタム風のロー&ロングスタイルで好評を博したホンダ・ジョーカー。実は国内だけではなく、SHADOW50(シャドウ50)の名称を与えられ、ヨーロッパ市場でも販売されておりました。
出力面でのスペックは日本国内仕様と同等ですが、見た目上の違いはヘッドライトとウインカーの大径化及びテールランプ形状。保安基準の厳しい欧州市場向けに、各種保安機器をアップデートした形が基本ながら、実はハンドルも大柄なヨーロッパ向けにややアップ気味のものを採用。持ち前のロー&ロングボディによるデザイン性を損ねず、より自由性と居住性を拡張した形となりました。カラーリングに関しては日本国内モデルと同一で、デザイン上の違いはエンブレム程度。それでも正面から見た際、大径ヘッドライト化による印象はかなり異なり、カスタム感はより強調されました。最高出力は出向地によって多少異なり、SRX50と命名された車両に関しては約4PS。国内仕様のジョーカー50が最高出力4.9PSであったことと比べ、やや環境規制を意識しスペックダウンを施した仕様に。しかしながら本家ジョーカーのウリである伸びやかな居住性とカスタム感は多くの出向地で受け入れられ、日本での製造販売が1999年で終了したのに対し、海外では2000年までセールスを継続。ボトムリンク式フロントサスやシート下のメットインスペースなど、スクーターモデルに対し目の肥えた欧州人の眼鏡に適うだけの高品質ぶりで成功。令和を迎えた今なお、海外オークションではシャドウ50の出品例も多く、ジャパニーズ・スクーターの利便性と高品質ぶりを布教するのに多大な役割を果たしました。
現在の中古バイク市場においては、同一スペックの本家ジョーカー50と同じくくりで扱われており、取引価格は残念ながらほとんど差がないのが現状。高額取引につながりやすいのは、キャラクター性を活かした大胆なカスタム車両か、もしくはオリジナルデザインのままで外装・エンジンといった機関好調な車両。全塗装車の場合は業者によっては評価が大きく分かれるため、査定してもらう業者選びが買取価格の明暗を分けると言えるでしょう。
弊社バイクパッションにおきましては、ヤマハ・マジェスティシリーズなどの国産スクーターを専門とする若手スタッフが査定を担当。かつてのビグスクブームから現在にいたるまで、その時々のトレンドに沿ったカスタムや最新の市場動向などを踏まえ、現オーナー様のご相談から誠実な対応と的確な査定力でご期待に応えさせて頂いております。振動の多い2ストエンジン搭載のジョーカーシリーズ特有の、ビス外れに起因するカバーのガタつきからエンジン不調、フロントサスの動作不良まで、ケースに応じた形で長所を丹念に見つけ出し、高額買取させていただきます。動作不良で処分にお困りの場合なども、まずは弊社の無料出張査定をお試しの上でご検討くださいませ！

解説記事更新日：2021年12月28日