ホンダのネイキッド「CB」シリーズのフラッグシップモデルとして1998年の登場以降、ロングセラーを続けている「CB1300 スーパーフォア」だが、デビューから20年目という節目の年に上級グレードの「CB1300 スーパーフォア SP」を発売した。
なお、兄弟モデルでツアラー要素を重視してハーフフェアリングを装備する「CB1300 スーパーボルドール」にも同じく「SP」タイプが展開された。
今回、新たに追加された「SP」グレードと通常タイプの違いは足回りのスペックが主なポイントとなる。フロントフォーク・リアサスペンション共にホンダとオーリンズで共同開発した専用サスペンションが採用さてれいる。本格的なスポーティ走行はもちろんのこと、優れた乗り心地性能も追及されている。そして、フロントブレーキキャリパーは、ブレンボ製のライアルマウントタイプのモノブロック対向4ポットキャリパーを装備して制動時のコントロール性を高めている。
フロントフォークのアウターチューブとリアサスペンションは、一目見てオーリンズサスと分かるイエローゴールドカラーで、各部がブラックアウトされた車体のアクセントカラーになっている。ちなみにサスペンションの仕様変更に伴って、車高は通常グレードより8mm高くなっている。
パワートレインに関しては、全モデル共通でDOHC4バルブの水冷4ストローク直列4気筒エンジンSC54E型を搭載。最高出力は7,250回転で110馬力を発揮する。トランスミッションは6速リターン式だ。なお、スタンダードモデルとは足回りの仕様が異なるが重量は268kgで同じ。「スーパーボルドール」は274kgで本モデルより6kg重い。
デビュー以降は、2021年モデルでベースグレードがマイナーチェンジを受けたことで同様の仕様変更を実施。電子スロットル化やクルーズコントロールといった電子デバイス機構が充実し、さらなる快適性のマシンの信頼性がアップしている。

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解説記事更新日：2022年04月26日

CB1300SF SPは、CB1300SFにオーリンズ社と共同開発した専用フロントフォークとリアサスペンション、および、フロントブレーキにブレンボ社製のラジアルマウント式モノブロック対向4ポットキャリパーを継承するモデルです。
オーリンズは極低速域から良好な路面追従性を、ブレンボのブレーキは強力なストッピングパワーを発揮します。しかもABSですから安心です。
またカラーリングは、CB伝統の「パールホークスアイブルー」を採用。過去何度かホンダ車に採用された「スペンサーカラー」のイメージです。
うれしい装備はまだあり、ETC2.0車載器やABS、スポーツグリップヒーター、アクセサリーソケットを標準装備しています。
「SP」は名実ともにCB1300SFの特別バージョンであり、細部までもユーザーにとって嬉しい装備をまとっていると言えるでしょう。

解説記事更新日：2021年10月07日

2020年モデルでは既に2019年から販売されている「パールホークスアイブルー」に加え「キャンディークロモスフィアレッド」の2色が設定されました。
販売価格は171.4万円(税抜)で、先代2019年モデルから据え置かれた。

解説記事更新日：2021年10月07日

2021年モデルで実施されたCB1300シリーズ共通の仕様変更によって上位グレードのCB1300スーパーフォア【SP】も大きなアップデートを受けています。
2021年モデルのCB1300スーパーフォア【SP】のカラーリングは
《パールホークスアイブルー》、《キャンディークロモスフィアレッド》が設定されています。
2021年式のSFは、《パールサンビームホワイト》ではフレームが赤く塗装（いわゆる赤骨）されていて特別感がありますが、【SP】はフロントフォークアウターチューブがゴールドに塗装され、リアのオーリンズもゴールドですから識別は容易です。
2021年の仕様変更は。
・ワイヤーレスのアクセル「スロットルバイワイヤシステム（TBW）」
・ライディングモード《SPORT、STANDARD、RAIN》
・トラクションコントロール「Hondaセレクタブルトルクコントロール（HSTC）」
・アクセル操作をせずに巡航可能な「クルーズコントロール」
・走行時にクラッチ操作をせずにスムーズなシフトアップ／ダウンができる「クイックシフター」
・急制動時にハザードランプを高速点滅し急ブレーキを後続車に伝える「エマージェンシーストップシグナル」
が採用されています。
オーリンズによって路面追従性を高め、ブレンボによって制動力をアップ、またトラクションコントロールで操縦安定性を向上、クイックシフターやクルーズコントロールで長距離走行時の疲労軽減を達成しています。
名実ともに、CB1300スーパーフォアSPは、日本のリッターネイキッドを代表する1台と言っても過言ではありません。
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解説記事更新日：2021年10月11日

ダブルクレードル型フレームに4気筒エンジンを搭載してカウルレスの車体に丸形ヘッドライトという往年のスタイルを長年貫く国産ビッグネイキッド「CB1300 スーパーフォア」。2023年モデルでは、マシンのルーツとなる「CB1000 スーパーフォア」が1992年に登場してから30周年を迎えるタイミングということでアニバーサリーモデルを設定。
車体はレッドのフレームを採用してホワイトベースのボディにレッドのラインを配した「パールサンビームホワイト」で展開。タンク上部には記念モデルの証となるエンブレムも付属する。ホイールカラーはゴールドで「SP」モデルの証であるイエローゴールドのオーリンズサスとブレンボキャリパーとのカラーマッチが美しい。
価格は195.8万円(税込)、2022年12月に受注期間限定で発売された。
また、30周年アニバーサリー仕様だけでなく通常タイプの「CB1300 スーパーフォアSP」も継続ラインアップ。主要諸元に変更は無くカラーチェンジのみを実施。
ホワイトベースのボディにブルーとレッドのライン配したトリコロールタイプの「パールホークスアイブルー」が用意されている。バリエーションは1カラーのみ。
エンジンスペックは7,750回転113馬力という仕様。最大トルクは6,250回転112Nm。
同クラスの4気筒スポーツとしては、スズキが2019年に投入した「KATANA」が比較対象になるだろう。本モデルより51kgも軽い215kgの車体に搭載する998cc4気筒エンジンは11,000回転で150馬力を発揮。最大トルクは9,250回転105Nmというスペック。最新モデルということで各部に最新テクノロジーを採用した設計となっているので、基本設計の古い本モデルはスペック面では太刀打ちできない。ただ、伝統的なスタイルと日常ユースでの必要十分な性能という面が「CB1300 スーパーフォア SP」の魅力ポイントであろう。

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解説記事更新日：2023年04月12日

リッタークラスの水冷4気筒エンジンを搭載するネイキッドスポーツとして1998年に登場した「CB1300 スーパーフォア」は、92年に「PROJECT BIG-1」のもと開発された「CB1000 スーパーフォア」の正常進化系モデルだった。そのデビュー以降は改良を重ね2018年にはフラッグシップとなる上級グレードの本機「CB1300 スーパーフォア SP」が展開された。それから約8年の歳月が経過した2025年2月、シリーズ最終仕様となる「ファイナル エディション」が発売された。この特別仕様の特徴的なディテールは以下の通り。

・専用カラー
・ゴールドチェーン
・シルバースイングアーム
・シルバートップブリッジ
・シルバーステアリングステム
・「Fainal Edition」ステッカー

ボディカラーはホワイトとレッドのツートーン仕上げで90年代のデビューモデルを彷彿とさせる「パールサンビームホワイト」を採用。価格は210.1万円(税込)だった。
前年モデルと比較すると、ホイールやフレームがブラックになっていることやハンドル回りにシルバー仕上げのパーツをセットすることでクラシカルな印象が強められている。
なお各部のカラーリング変更の他に最終仕様としてのアップデートポイントは無いため主要諸元は変わっていない。
エンジンは1,284ccの水冷並列4気筒で113馬力仕様。最大トルクは6,250回転で112Nmを発生する。
オーソドックスなネイキッドスタイルでシート高は795㎜と足つきも悪くない。アップライトなライディングポジションや21Lの大容量燃料タンクで長距離移動も快適だ。最新のバイクのようなライダーサポート電子制御システムは備わっていないもののリッターオーバーのオートバイを操る楽しさを味わうにはちょうど良いマシンだ。
ちなみにハーフフェアリングを装着してツアラー色を強めた派生モデル「CB1300 スーパーボルドール SP」も本機と同じ内容で「Fainal Edition」を設定。価格は11万円高の221.1万円(税込)となっていた。

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解説記事更新日：2025年03月04日