SMR250【2010~13年】毎週更新の買取査定相場
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SMR250【2010~13年】 の買取査定相場
SMR250【2010~13年】 買取査定に役立つ車両解説
ハスクバーナSMR 250は、BMW傘下に入って3年目を迎えた2010年に投入された新世代X-Lightエンジン搭載の249.5cc 4ストローク水冷単気筒スーパーモタードである。発売当初の2010-2011年は「SM 250R IE」名義(特に日本市場)で流通していたが、2012年からハスクバーナがスーパーモタード路線全体の名称を「SMR」ファミリーへと統一した際に、SMR 125・SMR 449・SMR 511・SMR 630と肩を並べる形で「SMR 250」へと正式に改称された、SMRファミリー最小排気量モデルである。
SMRファミリーの統一は単なる名称変更ではなく、ハスクバーナがBMW傘下で進めてきたラインアップ再編の到達点を示すマーケティング戦略の一環だった。それまでバラバラに展開されていたSM 250R IE(日本市場限定的)、SM 450R(フラッグシップ・スーパーモタード)、SM 510R(旧世代500cc)、SM 530RR(限定モデル)、SM 610S/SM 630(ストリート派生)といった複雑な命名体系を、排気量を数値で示す統一名称「SMR + 数値」に置き換えることで、ライディング・スタイル別に整理されたグローバル・ラインアップを構築する狙いだった。SMR 250はその統一ラインアップの「公道入門〜中級層向け本格スーパーモタード」というポジションを担い、SMR 125とSMR 449の中間に位置する戦略的中核モデルとして再定義された。
機械構成は2010年導入のX-Lightエンジン仕様を最終期まで継承する。X-Lightエンジンは前世代TC/TE 250系の249.5cc 4ストローク・ユニットを全面再設計したもので、エンジン単体重量を約22kgに抑え込み、装備重量114kg級という同クラス最軽量級の数値を実現した。ボア×ストロークは79.0×50.9mmのショートストローク、4チタン・ラジアルバルブ、ミクニ電子制御燃料噴射、ドライサンプ式潤滑という、公道車両としては競技直結度の極めて高い構成を採用する。
カラーリングは2010-2011年のSM 250R IE期から継承される伝統のレッド/ホワイト「ハスキー・レーシングカラー」を基調とし、白塗装フレームと黒アノダイズドリムを組み合わせる構成。2012-2013年のSMR 250期にはSMRファミリー共通の新世代グラフィックへと刷新され、より統一感のあるブランドアイデンティティを強調した外装に変更された。デザインはアプリリアRSV4やドゥカティ・モンスターを手がけたミゲール・ガルッツィが担当した、現代的なスタイリングを継承する。
エンジンは249.5cc 水冷4ストローク単気筒、ボア×ストローク79.0×50.9mmのショートストローク仕様を採用し、4チタン・ラジアルバルブ、燃焼室と吸排気ポートを公道版としては異例の競技直結設計とした構成。ハスクバーナが2010年に投入した新型「X-Lightエンジン」シリーズの一員で、エンジン単体重量を従来の同排気量ユニットから約13%減の22kg級に抑え込み、装備重量114kgという同クラス最軽量級の数値の根拠となっている。ミクニ製電子制御燃料噴射、CDI点火、湿式多板クラッチ(油圧操作)、6速ミッション、ファイナルチェーン駆動、始動はセル単独(キック始動は省略)。
潤滑系は公道車両としては希少なドライサンプ式を採用し、独立したオイルポンプと組み合わせる構成。これは過酷な競技用エンジンと同等の方式で、極端な車体姿勢変化(ジャンプ、ウイリー、急加減速)下でも安定したオイル供給を確保することを目的とした設計である。点火マップは公道スーパーモタード用に低中速回転域のトルク特性を重視した設定が施され、エンジン単体の素性は競技用ベースを継承しつつ、街乗りでの扱いやすさを両立させている。
シャシーはクロモリ鋼セントラル・チューブ・クレードルフレームに新設計のアルミ製リアサブフレームを組み合わせる構成。サスペンションはMarzocchi製45mm倒立式テレスコピック油圧フォーク(資料により40mmとするものもあり、市場仕向け地による差異の可能性、トラベル250mm)、リアはSachs製プログレッシブ「Soft Damp」型油圧モノショック(プリロード・圧縮・リバウンド調整、ホイールトラベル290mm)の組み合わせ。
ブレーキはBrembo製ラジアルマウント・キャリパー作動のフロント320mm(一部資料で260mm記載あり)/リア220mmシングルディスクで、ホイールはExcel製17インチ・スポークホイール(ブラック・アノダイズド)、タイヤは110/70-17フロント・150/60-17リアのロード用バイアスを装着する。シート高約885-900mm、燃料タンク容量9.2L、装備重量114kg級、ホイールベース1,490mm前後。
街乗り対応装備として、SM 450R/SMR 449(上位機種)が省略するイグニッションキーと電動ラジエーターファンを継続装備する。これによりSMRファミリーの中で「最も街乗りに向いた本格スーパーモタード」という位置づけを維持する。LCDインストルメントパネルにはスピードメーター、タコメーター、警告灯系、オドメーター、トリップ表示などが統合され、上位機種と同等の装備水準を250ccクラスで実現する。2012年のSMR 250名義への改称時点で、機械構成の大幅変更は実施されず、ベース車両は2010-2011年型からの継続生産仕様となる。
SMR 250の直接的兄弟車は、ハスクバーナのSMRファミリー全体—SMR 125(最小排気量、ヤマハ/ミナレリ製エンジン搭載のSMS4と並走)、SMR 449(中核フラッグシップ)、SMR 511(過渡期モデル)、SMR 630(ストリート派生最大排気量モデル)—の4機種である。さらに同一X-Lightエンジン・プラットフォームを共有する競技用モトクロッサーTC 250R、公道エンデューロTE 250、ハイブリッド型のTE 310も大家族の中に並ぶ。SMR 250はこの中で「日常使いと週末娯楽の両立を真剣に視野に入れた、最も街乗りに向いた中排気量スーパーモタード」という固有のポジションを担う。
ライバル筆頭はKTM 250 SMR/KTM 350 SMR(同じピエラー・モビリティ圏内の競合関係、ハスクバーナのKTM買収統合前段階)、アプリリアSXV 450/RXV 450(V型2気筒の異形派、上位排気量)、Beta RR 250 Motard、TM Racing 250 SMR、HM Moto CRE-F 250X、SWM SM 300R(後継ブランド)、GAS GAS EC 250 Motardといった、欧州製小〜中排気量スーパーモタード群がそれにあたる。これらは全て競技用エンデューロ/モトクロスをベースに公道仕様化したという同じコンセプトを共有し、エンジン特性、サスペンション設定、ブランド価値の細部で差別化されていた。
日本国内市場における直接的競合は、ホンダXR250モタード(2003-2007、4ストローク空冷、より大衆的)、ヤマハWR250X(2008-2017、4ストローク水冷FI、市販系では最強格)、カワサキD-Tracker X(KLX250系派生、4ストローク水冷FI)、スズキDR-Z400SM(より上位排気量だが価格帯が近い)。これら国産モタードと比較すると、SMR 250は(1)装備重量114kgという圧倒的軽さ、(2)ヨーロピアン・ブランド価値、(3)競技用ベースの直系という素性、(4)公道車両として希少なドライサンプ潤滑、という四つの軸で差別化されていた。性能数値だけ見ればWR250Xが匹敵する局面もあったが、SMR 250の「カジバ/BMW期ハスクバーナ最終世代のイタリア製」という文脈的価値は日本製スポーツ・モタードでは代替不可能だった。
市場動向と中古車としての価値
日本における中古SMR 250/SM 250R IE市場は、限定的な販売台数を反映して流通量が極めて少ない。
中古車選びにおける最大の判断要素は、年式表記が「SM 250R IE」(2010-2011年式)か「SMR 250」(2012-2013年式)かの確認である。両者は機械的にほぼ等価だが、車検証・型式表記上の差異があるため、購入時の書類確認が重要となる。実用所有を主目的とするなら、整備履歴と外装状態を最優先に選び、命名差は二次的判断材料とするのが現実的な選び方となる。コレクター視点では、2013年式のSMR 250は「KTM買収直前のBMW期ハスクバーナ最終量産年式」という象徴性を持ち、希少性プレミアムが乗る場合もある。
維持上のリスク要素は3点に集約される。第一に、X-Lightエンジン専用部品の供給状況。ハスクバーナ純正パーツの新品入手は2014年のKTM買収以降、年々困難化しており、ピストン、シリンダーヘッド、カムシャフト等の主要内部部品は限定的にしか流通しない。第二に、ドライサンプ式潤滑系統メンテナンスの専門性—公道車両としては希少な方式のため、対応工房が限られる。第三に、Marzocchiフォーク・Sachsショックの専門整備対応工房の限定性。これらをクリアできる輸入車対応工房とのリレーションの有無が、長期所有可能性を直接的に左右する。
SMR 250の本質的価値は、ハスクバーナ・モーターサイクルズが「SMR」ファミリーとして統一ブランドアイデンティティを構築しようとした2012年以降の戦略的再編の中で、最小排気量から最大排気量までを一貫した命名規則で整理した時代の、その最も街乗り適性の高い中核モデルという歴史的位置づけにある。X-Lightエンジン搭載モデルの2010年デビューから2013年のSMR 250最終生産年式までの4年間は、ハスクバーナが「現代化・統一化された製品ラインアップ」という最後の野心を試した期間にあたり、SMR 250はその試みの中で最も「日常実用と週末娯楽の両立」を真剣に追求した一台として記憶される。
オーナーシップ体験の中核は、X-Lightエンジン特有のショートストローク・ユニットが繰り出す高回転寄りの吹け上がり、ドライサンプ式潤滑系統が支える極端な車体姿勢変化への耐性、装備重量114kg級の軽量シャシーが繰り出す17インチホイールの鋭い切り返し、Brembo製ラジアルマウント・ブレーキの強力な制動力、これらが組み合わさって生み出される「街乗り対応のミニ・スーパーモタード」体験である。ミクニFIによる素直な始動性と扱いやすさ、9.2Lの実用的タンク容量、イグニッションキーとラジエーター・ファンを残した日常配慮、これらの装備バランスが、SMR 250を「SMRファミリーの中で唯一、毎日乗っても無理がない一台」たらしめている。
新規購入対象として推奨できるのは、(1)250cc免許の制約下で、無濾過の欧州製スーパーモタードを街乗りも視野に入れて所有したいユーザー、(2)国産モタード(WR250X、D-Tracker X、XR250モタード)の合理性を理解しつつも「ヨーロピアン・ブランド価値」を譲れないユーザー、(3)整備自体を所有体験の一部として楽しめる、または信頼できる輸入車対応工房との関係を持つユーザー、(4)「BMW期ハスクバーナ最終ラインアップ」という歴史的文脈に価値を見出すユーザー、の四類型である。
SMR 250は性能数値や絶対的な競技性能ではなく、「BMW期ハスクバーナがSMR統一ブランドの最小実用排気量モデルとして整理した、KTM買収直前の最後のヨーロピアン・ストリート・モタード」という、現代では二度と再現されない時代的・文脈的価値を所有するためのバイクである。それを正確に理解した上で選ぶならば、ハスクバーナの250ccスーパーモタード家系の最終世代として、現代のラインアップでは決して再現できない密度の高い時代体験を約束する一台となる。
| 車名/型式/年式 | ハスクバーナ SMR 250 / −− / 2010~2012年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2010~2012年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)−− (幅)−− (高さ)−− (重さ)114kg |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)約885-900mm (最低地上高)−− |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストローク単気筒DOHC/ -- / -- |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル始動・ミクニ電子制御燃料噴射/9.2L |
| 新車販売価格 | 新車価格 998,000円(税込) |
| ジャンル | モタード |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 SMR250
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年07月24日
【状態別の買取相場】 SMR250
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
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※データ更新:2026年07月24日
【走行距離別の買取相場】 SMR250
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
※データ更新:2026年07月24日
【カラー別の買取相場】 SMR250
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
※データ更新:2026年07月24日
【実働車の取引価格帯】 SMR250
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年7月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年07月24日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
SMR250【2010~13年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年07月24日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています




