チーフ ボンバー【2008~11年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
チーフ ボンバー【2008~11年】 に関するこのページの内容
チーフ ボンバー【2008~11年】 買取査定に役立つ車両解説

カリフォルニア州ギルロイでの復活を果たしたものの、2003年9月に破産宣告を受けたことにより再び事業を停止することとなったIndian Motorcycle(インディアン モーターサイクル)。しかし翌2004年に英国企業Stellican Ltd(ステリカンリミテッド)が破産した『Indian Motorcycle®』の商標を取得したことにより2度目の復活を果たすことに。そして4年後の2008年より開発部門の新チーム体制でノースカロライナ州キングスマウンテンにて再び立ち上がりましたが、その際にリリースされた特別限定モデルがこの『Chief Bomber(チーフ ボンバー)』です。
堂々たる体格とハイパワーエンジンはチーフシリーズの伝統ですが、本機チーフ ボンバーの特徴はその車体に施された重厚なミリタリーテイストにあり、モチーフとなったのは米軍の戦闘機(あるいは爆撃機)とその搭乗員が着用するボンバージャケット。”世界最強の戦闘機”と呼ばれたP-38ライトニングを彷彿とさせるウォーリアミリタリーグリーンとウォーリアシルバースモークの2色が設定され、5ガロン容量の大型ガソリンタンク左右に描かれたピンナップガールにフロントフェンダーの「Bomber」エンブレム、本物のボンバージャケットの素材と同等のレザーを材料とした専用サドルシートとサドルバッグが装備されているのが特徴。薄くてシンプルな作りながらパッセンジャーシートも装着されており、ミリタリーテイストが濃厚なウラル750シリーズとは差別化が図られているのが面白いポイントだと言えます。第二次世界大戦の戦闘機(あるいは爆撃機)にはそれぞれのパイロット固有のノーズマークが描かれることが多かったのですが、そのノーズマークにヒントを得たというピンナップガールは3種類あり、金髪のベティ、赤毛のルビー、黒髪のデビーという愛称が個別で命名されているのが実にアメリカらしいユーモアを感じさせるポイント。タイヤを覆いつくさんばかりの巨大なディープフェンダーに前後16インチのスポークホイールを採用し、伝統的なチーフシリーズのスタイリングはしっかりと継承していますが、レイク角34度でマウントされた41mm径正立式フロントフォークなど、運動性能の向上化を狙った仕様となっているのも興味深いポイント。これだけ硬派でクラシカルな外観でありながら、ブレンボ製キャリパーと292mm径トリプルディスクで大型SS並みの制動力を付与されている点など、随所にギルロイ時代からの脱却を図ったアップグレードが図られているのがステリカンリミテッド期インディアンの特徴で、ブランド復活の初年度に相応しい作り込みが見られる歴史的にも貴重なモデルだと言えるでしょう。
エンジンの方もH-D製エンジンに手を加えたものだったギルロイ時代に対し、往年のサイドバルブを彷彿とさせる機能美の新設計空冷OHVエンジンを開発し、『Power Plus105(パワープラス105)』の名称にて搭載。さらに信頼性の向上化と各種環境規制への適合化を兼ねてFIが導入されたことにより、ギルロイ時代のパワープラス100の難点であった唐突なドン突きやその他トラブルの減少、加えて最大トルク135.5Nmという実り豊かな成果を得ることに成功。まだトラクションコントロールなどの電子制御は採用されていないため、エンジンフィールや鼓動感といった面では荒々しさを多々感じるものの、それもまた独自設計のビッグツインを搭載するインディアン製モーターサイクルの特徴であり、旧来のH-Dエンジンをベースとしたフィーリングからの完全脱却の証として捉えると、かけがえのない魅力だと言えるでしょう。質実剛健といった形容詞がこの上なく似合うボディに新エンジンのパワフルさは実に相性が良く、力強い加速力と図太いトルクは男らしさ満点。高回転域でダレやすいのはご愛嬌で、エンジンフィールひとつとっても独自の魅力が詰まっているのは間違いありません。ちなみにこのパワープラス105は翌2011年のインディアンモーターサイクル110周年記念モデルの『Cheif Black Howk(チーフ ブラックホーク)』にも採用され、今ではキングスマウンテン時代の象徴として再評価が進んでおり、本国アメリカでは熱心なファンによって高値で取引される対象にもなっております。
航空機や爆撃機をモチーフにしたモーターサイクルと言えば、爆撃機の名をもじったH-Dのファットボーイが有名どころですが、もともとアメリカ合衆国軍属の航空機とネイティブアメリカンは密接な関係にあり、優れた機体には高名なインディアンの名が付される伝統があり、この伝統が逆の形でステリカン体制のインディアンに取り入れられたのはある意味では自然の流れなのかもしれません。とは言え、様々な物議を醸し出したことも確かで、2010年にはステリカン時代の全モデルが生産終了を迎えたのと同時に製造販売が打ち切られることに。モチーフと目されるロッキード社製の双胴双発の迎撃戦闘機はかつて「双胴の悪魔」の呼び名にて零戦や隼の好敵手となった存在だけに、目覚しい進歩を遂げた日本製の大排気量クルーザーへの強力なライバルとなることが見込まれた中での生産終了は非常に残念ですが、その翌年には同じアメリカ企業のポラリス・インダストリーズ傘下入りし、さらなる高みを目指す第3の復活劇の始まりとなったのは記憶に新しいところ。水冷化でさらなるパワーアップと従来とは比べ物にならないほどの信頼性を有するようになった現行パワープラスエンジンは本機あってのものと言ってもよく、後のインディアン製モーターサイクルに多大な影響を与えたモデルのひとつだと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、「Bomber」の綴りがしばしばボバーと勘違いされることもある本機ですが、ミリタリーテイスト満点のボディと空冷パワープラスは唯一無二の個性としてマニア間では高く評価されており、出回ること自体が極めて稀だというコレクターズアイテム化しているのが実情。年間で20万台に及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットとなっている「業者間オークション」でもこの傾向は変わりなく、2024年秋の現時点から過去10年まで遡ってようやく実動車1件の取引記録があるのみで、走行距離25,000km強で使用感が色濃いウォーリアシルバーの当該車両が記録した127万円の落札価格を以って相場を語るのはさすがに乱暴にすぎるというもの。とは言え、現役時代にセールス面でのライバルであったカワサキ・バルカンドリフター1500などの相場が過去5年よりも上昇している状況を踏まえると、このスタイルがクルーザーファンに好まれない可能性は紙よりも薄いと考えるのが自然です。キングマウンテン時代のインディアン製モーターサイクルはわずか3年足らずしか製造されなかった希少なもので、ポラリス傘下となって以降の現行モデルの数々が快進撃を続けているだけに、旧体制時のビンテージインディアンも再評価が進んでいることは間違いなく、あくまでも車両状態次第という条件はつきますがこれ以上の評価額がつく公算は極めて高いと言えるでしょう。政治的な問題などが絡む関係上、今後の復刻が非常に難しいと考えられるモデルだけに、現有オーナー様は愛車の真価を知る一環として、買取査定だけでも受けてみて損はありません。
長い歴史を誇るインディアン・チーフシリーズの中でも、濃厚なミリタリーテイストで独特の魅力を持つCAA型チーフ ボンバーで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、H-Dのビッグツイン群との違いや独自の魅力への正しい理解に加え、1世紀以上に及ぶチーフシリーズに関する正確な知識と適切に車両状態を評価できる目利き力を大前提とした上で、業者間オークションなどへの転売だけではなく自社店舗による直販体制などを駆使した様々な販路によって利益が出せる業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのどちらをも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。
インディアン・CAA型チーフ ボンバーの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外メーカー製レアモデルの価値にも精通しているバイクパッションに!

車名/型式/年式 | Indian Chief Bomber(インディアン チーフ ボンバー)/CAA型/2008年モデル |
---|---|
発売年月 | 2008年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長2,553×全幅1,029×全高1,283mm・乾燥重量kg |
シート高・最低地上高(mm) | シート高709mm・最低地上高--mm |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC2バルブV型2気筒(Power Plus105)・135.5Nm/--rpm・--km/L(NA) |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・インジェクション・20.8リットル |
新車販売価格 | $30,999(2008年当時レートで約305万円) |
ジャンル | クルーザー アメリカン |

【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 チーフ ボンバー【2008~11年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格の推移
査定現場での買取価格は上記取引金額から業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を差し引いた金額となります
※51~125ccの場合、上記転売金額から2万円程度差し引いた金額が正味の買取額となります
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】



【2024年間 vs 2025年】



【2022年間 vs 2025年】
取引台数

過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2025年06月20日

【状態別の取引額】 チーフ ボンバー【2008~11年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
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0台

平均
最低
取引
0.0万円
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0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
126.8万円
126.8万円
1台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
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不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台

※データ更新:2025年06月20日

【走行距離別の取引額】 チーフ ボンバー【2008~11年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
2〜3万km | 最高 | 126.8万円 | 1台 |
平均 | 126.8万円 | ||
最低 | 126.8万円 | ||
![]() |
※データ更新:2025年06月20日

【カラー別の取引額】 チーフ ボンバー【2008~11年】
- ■




買取業者の転売先である業者間オークション市場の平均取引価格
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 126.8 万円 | 1台 | ![]() |
※データ更新:2025年06月20日

【実働車の取引価格帯】 チーフ ボンバー【2008~11年】



買取業者の転売先である業者間オークション市場の取引価格帯
2025年6月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】






※データ更新:2025年06月20日

買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

チーフ ボンバー【2008~11年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年06月20日)



落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | チーフ ボンバー【2008~11年】 | 127.0万円 | 4.2点 | CAA6DA8A | 25,462km | ■ |
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【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています
