KC90【1970年代】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
KC90【1970年代】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングはガンメタとなっています。
KC90【1970年代】 買取査定に役立つ車両解説
KC90は、カワサキが1960年代後半に投入した90ccロータリーバルブ2ストローク単気筒シリーズを実用車路線で発展させたビジネス/コミューターモデルである。系譜的には1968年デビューの90S(G8)を直系の始祖とし、1970年代中盤に社内モデルコード整理が進むなかで「KC」の型番プレフィックスへ改称、実用ユーザー向けの定番として1977年式に至る。同時期にはスポーツ寄りに前後ディスクブレーキを備えたKH90、林道用途を意識したKE90、レジャー志向のKM90といった兄弟モデルが並行展開され、90ccクラス内での用途細分化のなかでKC90は「毎日使う道具としての一台」を担う立ち位置に置かれた。
外装は当時の実用車としては珍しくエッジの効いた角ばったフォルムを採り、標準色に薄いグレー地へラインを引いた明るいトーンをまとうことで、黒・深緑一色が定番だった同時代のビジネスバイクとは一線を画す仕上がりを見せる。実際に金融機関の営業車や郵政関連の業務車としても納入された記録があり、日常業務のなかで走り続けた個体が多い。10PSクラスの2ストローク単気筒は当時の90ccとしては十分に軽快で、街中で足として使う限りにおいてはKH90譲りの俊敏さも垣間見せた。
エンジンは空冷2ストローク単気筒、排気量89cc、ボア47.0×ストローク51.8mmのショートストローク寄り設計、圧縮比7.0:1。吸気にロータリーディスクバルブを採用したG8系ユニットの流れを汲み、最高出力10PS/7,500rpm、最大トルク1kgf·m/7,000rpmを発生する。同エンジン系列のスポーツ版であるKH90が10.5PSまで引き上げられていたのに対し、KC90は実用域の扱いやすさを優先してわずかにデチューンした特性となっている。燃料供給はキャブレター、点火はマグネット式、始動はキックのみで、電装は6V系。潤滑は分離給油方式(スーパールブ)を採用し、混合ガソリンの手間が要らない実用性を確保している。
駆動系はダブルクレードルフレームに湿式多板クラッチ、常時噛合式の4段リターン変速機を組み合わせる。1次減速比3.523、2次減速比2.666、最終伝達はチェーン。フロントサスペンションはテレスコピックフォーク、リアはスイングアーム式で、キャスター角25度30分、トレール78mm。ブレーキは前後とも機械式リーディングトレーリングのドラム。タイヤはフロント2.50-18、リア2.75-18のバイアス構造で、リムは幅1.4/1.6インチのスチール。燃料タンク容量は9.5Lと同クラス実用車としては十分な航続距離を確保し、車両重量102kg、ホイールベース1,215mm、最低地上高150mm、最小回転半径2.0mと日常使用に振ったスペック構成となっている。ヘッドライトは25W/25W、テールライトは17W/5.3Wで、6N6-3Bの6V-6Ahバッテリーを搭載する。
社内における同世代の兄弟車では、スポーツ路線を担うKH90が前後ディスクブレーキと10.5PSのエンジンで走行性能を訴求し、KE90はトレール仕様として悪路対応の車体構成を持ち、KM90はレジャー志向のショートホイールベース化された小柄なパッケージで河原・海岸を含む砂利道用途を取り込んだ。KC90はこれら派生モデルの原型ともいえる90S直系の位置にあり、日常の足として過不足なく使える基本装備と、業務車として耐えるシンプルな整備性を優先している点で明確に差別化される。
他社のライバルとしては、ホンダ CD90(ベンリイ系ビジネスバイク)、ヤマハ YB90/HS1系の実用寄り仕様、スズキ K90といった同排気量クラスのビジネス/実用モデルが直接的な競合となる。これらは4ストローク単気筒(ホンダ)や2ストローク(ヤマハ・スズキ)でエンジン形式が分かれ、KC90のロータリーバルブ2ストロークはトルク特性と加速感で優位に立ちながらも、燃料消費とオイル消費では4ストローク勢に譲る構図となっていた。動力性能で見れば、実用車の枠内としてはKC90の10PSはむしろ余裕のある部類で、街乗りの機動力を欲するユーザーにはKH90より扱いやすい選択肢として認知されていた。
系譜としては1968年デビューの90S(G8)を出発点とする。90Sは当時のカワサキとしては珍しい本格スポーツ寄りの90ccで、常時噛合式4段ロータリーミッションとハンドクラッチを備え、10.5PSを発揮する高性能仕様として市場投入された。この基本骨格をベースに、1970年代前半にかけて90SS、90SSSなどの派生を生み、それぞれ後のKH90、90TR/KE90へと発展していく。
KC90はこの流れのなかで、90Sを直接的な後身として1970年代中盤に登場、社内でのモデル名リネーム統一の一環として「KC」の名称が与えられた。エンジンはロータリーバルブ2ストロークの基本骨格を維持したまま、実用域の扱いやすさを狙ってスポーツ版より控えめな出力設定に振り、車体もダブルクレードル+前後ドラムブレーキという整備性重視の構成が継続された。1970年代後半に道路運送車両法・免許制度改正、排出ガス規制強化、市場ニーズの変化(原付二種の小型化と125ccへの移行、若年層のスクーター化)といった外部環境の変化を受け、90ccクラスは徐々に縮小、KC90を含む同シリーズも自然に販売を終える形となった。
KC90は業務車・実用車として実働使用された個体が多いため、程度の良い現存車は少なく、市場流通量は極めて限定的である。同世代のKH90やKE90と比較しても、スポーツ/トレール志向のコレクターが少ないビジネス系ゆえに保存されずスクラップされてしまった車両が多く、状態の良い現存車はG8系ロータリーバルブモデル全体の趣味的価値の上昇に押されるかたちで、少しずつ希少性が注目される段階にある。
部品供給はカワサキ純正の新品流通は途絶えているものの、90S・KH90・KE90・KM90と共通する内燃機関周りやクラッチ・変速機系の共用部品が中古市場に散発的に流れており、レストア派には情報網さえあれば道は残されている。ロータリーバルブそのものは1977年以降にプラスチック樹脂製から鋼製への移行が進んだ経緯があり、初期個体を含めて現在稼働させるうえでは鋼製バルブへの置換が信頼性を高める常套手段となる。
KC90は、カワサキが90ccロータリーバルブ2ストローク単気筒という優れた素材を、あえて実用車向けに落ち着かせた一台であり、同一エンジン系のスポーツ版であるKH90が語られる機会に比してその存在は目立たない。しかし、G8系エンジンの完成度と、ダブルクレードル+前後ドラムというシンプルで整備性の高い車体構成の組み合わせは、日常道具としてのバイクに求められる要素をよく満たしており、10PSという出力も90cc実用車としては軽快さと余裕を両立する水準にある。薄いグレー地にラインを配した明るい標準色や、角ばったモダンな造形は、当時の他社ビジネスモデルが持ち得なかった個性であり、いま眺めても実用車として妙にスタイリッシュな1台といえる。
| 車名/型式/年式 | カワサキ KC90 / KC090A型 / 1977年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 1977年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)1885 (幅)770 (高さ)1000 (重さ)102(装備重量) |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)−− (最低地上高)150 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷2ストローク単気筒ロータリーバルブ・10PS(7,500rpm)・−− |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | キック・キャブ・9.5リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 116,000円 |
【事故不動|過去10年間の買取相場の推移】 KC90
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年11月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2024/10/31〜2025/10/30 vs 2025/10/31〜2026/10/30】
【2022/10/31〜2023/10/30 vs 2025/10/31〜2026/10/30】
【2015/10/31〜2016/10/30 vs 2025/10/31〜2026/10/30】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年10月30日
【状態別の買取相場】 KC90
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年11月時点から 11 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
4.7万円
2.7万円
5台
※データ更新:2026年10月30日
【走行距離別の買取相場】 KC90
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年11月時点から 11 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 6.2万円 | 2台 |
| 平均 | 4.5万円 | ||
| 最低 | 2.7万円 | ||
| 0.5〜1万km | 最高 | 4.7万円 | 1台 |
| 平均 | 4.7万円 | ||
| 最低 | 4.7万円 | ||
| 1〜2万km | 最高 | 5.0万円 | 2台 |
| 平均 | 4.9万円 | ||
| 最低 | 4.8万円 | ||
※データ更新:2026年10月30日
【カラー別の買取相場】 KC90
- ■
- ■
- ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年11月時点から 11 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 3.9 万円 | 2台 | |||
| ■ | 5.5 万円 | 2台 | |||
| ■ / ■ | 4.8 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年10月30日
【事故不動の取引価格帯】 KC90
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年11月時点から 11 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年10月30日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
KC90【1970年代】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年10月30日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | KC90【1970年代】 | 6.4万円 | 0点 | G8-002 | 2,913km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | KC90【1970年代】 | 5.2万円 | 0点 | G8-002 | 18,333km | ■ |
| 3 | KC90【1970年代】 | 5.0万円 | 0点 | G8-002 | 14,533km | ■ / ■ |
| 4 | KC90【1970年代】 | 4.9万円 | 0点 | KC090A-000 | 5,950km | ■ |
| 5 | KC90【1970年代】 | 2.9万円 | 0点 | G8-002 | 2,907km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています





