GPZ100RXは1986年に発売されました。
エンジンはGPZ900RNinjaのものをボア・ストローク共にアップ、900Rと平行販売されました。
ただしGPZ1000RXはダブルクレードルフレームで、900Rのダイヤモンドフレームとは異なります。
かなりの高性能を示し、最高速度は260km/h、 0→400m加速 10.6秒をマークして当時の世界最速のスポーツツアラーでしたが、空気抵抗減とクイックハンドリングを狙って設定された前後16インチホイールは、やや腰高なライディングポジションもあって、車格にしては軽快すぎると評価されることも多かったようです。
なおカラーリングは、赤／黒、黒／グレー、青／銀、白／金のバリエーションがありました。
後年、世界最速のバイクのひとつであるZZR1100が登場しますが、GPZ1000RXは、そこに至るまでカワサキが世界最速の座を継続するため開発した野心的なモデルと言えるでしょう。
初期型はA1で、マイナーチェンジされたモデルにはA2、A3、A3Aがあります。
現在、流通台数はあまり多くありません。リッタークラスとしてはレア車に属しますが、ノーマルあるいはカスタムマシンであっても、査定は十分可能です。
当社ではカスタムパーツの価値や車両のコンディションを正しく評価して査定に反映させます。特にRPM・ヨシムラ・モリワキ・KERKERなど当時モノのマフラー、エンジンガードなどの純正オプションパーツ装着車はグッドです。
査定をご希望の方は、是非ともバイクパッションの査定をご利用くださいませ。

解説記事更新日：2020年10月24日

GPZ100RXのA1は1986年に発売された初期型です。
エンジンはGPZ900RNinjaのボアを2mm、ストロークを3mmアップして998ccとしています。900Rと平行販売されました。
変更点は多岐に渡り、スタイリングは全くの別物、フルカウルはエンジンの見えないデザイン、フレームはダブルクレードル、ホイールは前後16インチになっています。
特筆すべきはエンジンのハイパフォーマンスぶりで、最高速度は260km/h、 0→400m加速 10.6秒をマークして当時の世界最速スポーツツアラーでした。
しかし写真を見ても分かるように、低いハンドルに比べてあまり高さの違わないシートは腰高なライディングポジションであり、重心は高めです。さらにクイックハンドリングを狙って設定された前後16インチホイールは、車格にしては軽快すぎると評価されることも多かったのも事実です。
実際のフロント16インチの旋回性とは、曲がる方向に顔を向けたらもう車体は向きを変えているというぐらいで、タイヤが内側に切れ込む傾向もあり、それまでの19インチや18インチとは全く違う特性を示します。
この後カワサキはZX-10、ZZ-R1100を発売しますが、GPZ1000RXは、それらとはちょっと毛色の違う、カワサキが世界最速の座を継続するために開発した野心的なモデルとも言えます。
当社ではRPM・ヨシムラ・モリワキ・KERKERなど当時モノのマフラー装着車も歓迎します。1986年式のGPZ1000RXの売却をお考えなら、買取査定はその価値に精通しているバイクパッションにお任せください。

解説記事更新日：2021年07月05日

GPZ100RXのA2は、1987年に発売されたモデルです。
GPZ900Rのエンジンをボア・ストローク共にアップ、998ccとしたエンジンは最高速度が260km/h、0→400m加速が10.6秒と、当時の世界最速を誇りました。
性能第一、世界最速のために作られたようなGPZ1000RXですが、意外なことにユーザーフレンドリーな装備もあり、その代表はリアシートのバンジー（ゴム紐）フックです。タンデムシート下の左右2箇所ずつ、シルバーの点にように見える部分がありますが、これは引き出し式になっており、そこにゴム紐を引っかけて荷物を積むのに役だっています。シートレールのないバイクは積載が難しいことが多かった時代、これはとても斬新な装備でした。
16インチタイヤは現在では対応品が少ないですが、前後とも16インチの操縦性は、驚くほど回頭性が高く、向きを変えるのが容易です。直進性に欠けると感じる方もいるかもしれませんが、それが16インチの持ち味です。
1987年式のGPZ1000RXの売却をお考えなら、買取査定はその価値に精通しているバイクパッションにお任せください。

解説記事更新日：2021年07月05日

GPZ100RXのA3は、1988年に発売されたモデルです。
同年には次期モデル【ZX-10】も発売され、一時期両車は並行して販売されました。RXのカラーリングは、赤／黒、黒／グレー、青／銀、白／金のバリエーションがあります。
ただしボディ・フレーム・エンジンの変更は初期型のA1からごくわずかで、ミラー形状やカウル取り付け位置が若干違う程度です。
結果、GPZ1000RXはわずか3年製造されただけのマシンとなりました。
理由はいろいろあるでしょうが、一つはベースとなったGPZ900Rが不動の人気を確立したこと、もう一つは他社のライバルが軒並みパワーアップしてきたため、カワサキもそれに対抗する必要があったことでしょう。GPZ1000RX → ZX-10 → ZZR1100と進化しましたが、馬力は120 → 135 → 147と着実に増え、スタイリングはより流線型を帯びています。
速さを誇るリッターバイクはたくさんありますが、前後16インチタイヤのモデルはGPZ1000RXぐらいしかありません。125馬力のエンジンを抱えながら鋭い旋回性を見せるバイクもまた、当時のカワサキテイストが感じられる1台です。
1988年式のGPZ1000RXの売却をお考えなら、買取査定はその価値に精通しているバイクパッションにお任せください。

解説記事更新日：2021年07月05日