ドラッグスター800 アメリカ【2019年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
ドラッグスター800 アメリカ【2019年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白/赤/青となっています。
ドラッグスター800 アメリカ【2019年】 買取査定に役立つ車両解説

- 星条旗カラー
- 当時の新車価格
- 税抜 229万円 (税込247.3万円)
- 現在の上限買取相場指標
-
121.4万円
- 現在の平均買取相場指標
-
121.4万円
- 上限参考買取率
- 53.0%
- 平均参考買取率
- 53.0%
イタリアのスーパーバイクメーカーが、合衆国の建国を象徴する赤・白・青の三色で車体を彩る——この一見アンビバレントな取り合わせには、半世紀近い文脈がある。1975年、MVアグスタは並列4気筒の最高峰スポーツに「Sアメリカ750」の名を冠した。北米市場という巨大な需要に向けた一台であり、それ以来「アメリカ」はMVアグスタにとって、単なる仕向地名ではなく、特別な意味を持つ称号となった。
2019年に世界限定200台で送り出された「ドラッグスター800 RR アメリカ」は、その称号を継ぐ最新章である。前年(2018年)に登場したブルターレ800 RR アメリカに続く形で、ドラッグスター系列にも星条旗カラーが纏わせられた。ベースは2018年にフルモデルチェンジしたドラッグスター800 RR で、メカニズムそのものは標準車から変更されていない。違いは外装と仕上げに集約される。
ボディはマイカブルーを基調にイリディセント・リフレクション(虹彩反射)を加えた塗装で、横方向のグラフィックカットが入る。タンク上面には1975年のSアメリカ750と同じく星のモチーフが配される。ホイールはスポークタイプで、ハブが赤、ニップルが青、リムが白という配色で星条旗をなぞる。シートには金色のハイライト・ステッチが入り、ライダー席と同乗者席で異素材を組み合わせる。トップブリッジにはモデル名とシリアルナンバーがレーザー刻印され、ラジエターカバーには「America Special Edition」のデカールが貼られる。インストルメントクラスターのカバーにも個体番号が記され、車両証明書(certificate of authenticity)が付帯する。
エンジンとシャーシは2018年型ドラッグスター800 RRと同一構成で、ベース車から変更はない。
搭載されるのは排気量798ccの水冷並列3気筒DOHC4バルブで、ボア×ストロークは79.0×54.3mm、圧縮比13.3:1。逆回転クランクシャフトとMotoGP由来の設計思想が継承され、ユーロ4対応の燃料噴射制御MVICSと完全ライド・バイ・ワイヤを採用する。最高出力は本国仕様で140hp/12,300rpm、最大トルクは87Nm/10,100rpm。レッドゾーンは13,200rpmから。
トランスミッションは6速カセット式で、双方向クイックシフター(EAS:Electronically Assisted Shift up & down)と油圧式スリッパークラッチを組み合わせる。電子制御はトラクションコントロールが8段階調整式、エンジンモードはノーマル/スポーツ/レイン/カスタムの4種から選択可能。イモビライザーも装備される。
フレームはALSスチール鋼管トレリスにアルミ合金プレートを組み合わせたハイブリッド構造。フロントサスペンションはマルゾッキ製φ43mm倒立フォーク(左圧側/右伸側の減衰調整)、リアはサックス(ZF)製モノショックでプログレッシブリンク式。ブレーキはフロントがφ320mmフローティングディスクにブレンボ製ラジアルマウント4ピストン・モノブロックキャリパー、リアがφ220mmディスクに2ピストンキャリパー、ボッシュ製ABSを標準装備。
ホイールは前後17インチで、サイズはフロント120/70-17、リア200/50-17。リア200幅のワイドタイヤと片持ち式スイングアームの組み合わせが、ドラッグスター系の視覚的アイデンティティを成す。装着銘柄はピレリ・ディアブロ・ロッソⅡ。
アメリカ仕様固有の機械的差異はないが、シート表皮の素材、ホイールのスポーク仕上げ、塗装工程など、外装周りには特別仕様としての専用パーツが用いられる。
兄弟車となるのは、まず同年のベース車ドラッグスター800 RR(標準仕様)。メカニズムは完全に共通で、外装と希少性のみが異なる。同じく2019年時点で並列ラインナップされるドラッグスター800(無印、110hp仕様)はサスペンション・電子制御の簡素化により入門グレードに位置する。前年に発売されたブルターレ800 RR アメリカは同じ星条旗テーマをブルターレのスタイリングで表現した姉妹編で、デザインの起点となった存在。
ライバルは限定特別仕様という性格上、単純な性能比較では捉えにくい。同じく希少性とブランド力を競合させるネイキッドとして、ドゥカティ ストリートファイターV4 SP系の限定仕様、トライアンフ スピードトリプル RS、KTM 1290 スーパーデュークRなどが想起される。ただしドラッグスター800 RR アメリカが訴求するのは絶対的な馬力ではなく、CRC(カスティリオーニ・リサーチ・センター)が手掛けた造形と、200台という生産規模、そして「アメリカ」という固有の文脈である。直接の競合は実質的に不在に近い。
ドラッグスター系列のルーツは2014年に登場した「ブルターレ800ドラッグスター」にある。当時はブルターレの派生として、ショートテール・極太リアタイヤ・スポークホイールという独自の意匠を与えられた一台だった。2015年にはRR版が追加され、出力と装備が引き上げられた。
2018年モデルでフルモデルチェンジを受けると、ブルターレからの派生という位置づけを離れ「ドラッグスター」という独立シリーズに昇格。同時にエンジンはギアボックス・プライマリギア・エンジン制御アルゴリズム・トラクションコントロール演算が刷新され、ユーロ4対応の140hp仕様となった。本記事の対象である2019年型は、この刷新されたドラッグスター800 RRをベースに、特別仕様として派生したモデルである。
ドラッグスター800 RR アメリカの後、シリーズの「アメリカ」称号は2023年モデルのドラッグスター800 RR SCS アメリカへと引き継がれる。SCSアメリカはリクルス製スマートクラッチシステム(自動クラッチ)を搭載した進化版で、停車・発進時もクラッチレバー操作不要となった点が大きな違い。一方で2021年にはベース車のドラッグスター800 RRがユーロ5適合のため内部パーツと排気系を刷新し、ヘッドライトも全LED化された。本記事の2019年型アメリカは、ユーロ4世代・SCS非装着・スポーク仕様・星条旗カラーという複数の条件が重なる、独特の位置に立つ年式である。
世界200台のうち日本割り当てがごく少数であったため、国内中古市場での流通量はきわめて限られる。バイクブロス・グーバイク等の主要中古サイトでも本仕様の登録個体は時期によって0〜数台程度で推移しており、出物が現れた際に逃すと次の機会まで長く待つことになる類のモデルである。
価格レンジはコンディションと走行距離次第で大きく振れる。低走行・付属品完備の個体は新車価格に近い水準を維持する傾向にあり、限定番号付きの証明書、純正書類、初期装着のピレリ・ディアブロ・ロッソⅡが残っているかどうかが査定に影響する。一方、塗装の状態は重要なチェックポイントで、マイカブルー+イリディセント・リフレクションの特殊塗装は補修コストが高く、転倒歴の有無は価値に直結する。
メンテナンス面では、メカニズムが標準車と共通であるため整備性そのものは変わらない。ただし、ホイールのスポーク仕上げ(赤ハブ・青ニップル・白リム)、トップブリッジ刻印、シートの専用ステッチなど、傷んだ場合の補修・再生産が困難なパーツが多い点には注意が必要。コレクション性と実用車としての性格を併せ持つため、保管環境と維持の手間を許容できるオーナーに向く一台といえる。
ドラッグスター800 RR アメリカ 2019年型を語るとき、馬力やラップタイムは脇に置かれる。140hpという数値は標準車と同じであり、走行性能の優劣ではこの一台の意義は測れない。問われるのは、所有することの意味の方だ。
イタリアのメーカーがアメリカ建国の三色を纏わせ、1975年のSアメリカ750から続く血脈を、2019年のドラッグスターという車体に転写する。その文脈を「分かる」か「分からない」かで、この個体の見え方は一変する。分かる人にとっては、200台のうちの1台を所有することは、MVアグスタというブランドの数十年史を自分のガレージに置くことに等しい。分からない人にとっては、ただ高価で目立つだけのドラッグスターである。
つまりこの一台は、性能を競う商品ではなく、文脈を売る商品である。中古市場でこの個体を選ぶとき、買い手はその文脈ごと引き受けることになる。
| 車名/型式/年式 | MVアグスタ ドラッグスター800 RR アメリカ / B111A型 / 2019年モデル |
|---|---|
| 発売年月 | 2019年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2035 (幅)935 (高さ)-- (重さ)168 |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)845 (最低地上高)135 |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4ストローク並列3気筒DOHC4バルブ・140hp(12,300rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・電子制御フューエルインジェクション(MVICS 2.0)・16.6リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 2,473,200円(税込) |
| ジャンル | 水冷3気筒 | ストリートファイター |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ドラッグスター800アメリカ
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年06月12日
【状態別の買取相場】 ドラッグスター800アメリカ
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
121.4万円
121.4万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
※データ更新:2026年06月12日
【走行距離別の買取相場】 ドラッグスター800アメリカ
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0.5〜1万km | 最高 | 121.4万円 | 1台 |
| 平均 | 121.4万円 | ||
| 最低 | 121.4万円 | ||
![]() |
|||
※データ更新:2026年06月12日
【カラー別の買取相場】 ドラッグスター800アメリカ
- ■ ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ / ■ | 121.4 万円 | 1台 | ![]() |
||
※データ更新:2026年06月12日
【実働車の取引価格帯】 ドラッグスター800アメリカ
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年6月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年06月12日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ドラッグスター800 アメリカ【2019年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年06月12日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | ドラッグスター800 アメリカ【2019年】 | 121.6万円 | 5.7点 | B111AAKV | 8,257km | ■ / ■ / ■ |
|---|
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています




