かつて1990年代に2ストロークエンジンを搭載した原付マシン「アドレスV50」が存在していた。そのモデル名が2006年3月に4ストロークエンジンを搭載して復活。CA42A型「アドレスV50」である。
その新世代「アドレスV50」には、上級グレードも同時に設定。それが、本モデル「アドレスV50G」だ。型式はベースモデルと同じCA42A型で、共通の車体となる。
アンダーボーン型のフレームに搭載されるパワーユニットは、フューエルインジェクション仕様のSOHC2バルブの空冷4ストローク単気筒エンジンA404型。ボア・ストロークが、39.0mm×41.8mmのロングストロークエンジン。デビューモデルの最高出力は8,500回転で5.2馬力を発揮した。重量は72kgでスタンダードグレードより1kgだけ重い。
同クラスのライバルモデルとしては、ホンダの「Dio」が、77kgの車体にキャブレター仕様の4.1馬力エンジンを搭載。ヤマハの「JOG」は、76kgの車体に6.3馬力を発揮するクランクケースリードバルブの2ストロークエンジンを搭載していた。
「アドレスV50G」の足回りは、フロントにテレスコピックフォークと10インチタイヤを組合せ、ブレーキはドラム仕様。リアは、ユイットスイング式で10インチホイールを装着しドラムブレーキをセットする。
実用装備面においては、500mlのペットボトルも収容可能なフロントインナーポケットやストッパー付きカバンホルダーを装備。メットインスペースにはフルフェイスヘルメットも入る。また、メーター内にはインジェクションシステムやバッテリー電圧が低下した際に警告灯が点灯するインジケーターを採用。
そして、スタンダードモデルと異なる上級装備としては、駐車中に振動などで車体の揺れを感知するとアラームが作動する盗難抑止装置が標準装備となる。通常仕様との価格差は10,500円(税込)だった。
デビュー後の「アドレスV50G」は、2008年モデルで最初のマイナーチェンジを実施。排ガス規制に対応することで型式はCA44A型へ変更された。
以降もカラーチェンジとマイナーチェンジを実施しながら2010年モデルまで展開されてカタログ落ちとなった。
なお、通常グレードの「アドレスV50」は継続ラインアップされている。

買替や売る際の買取査定は、アドレスV50Gの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年05月29日

1990年代に2ストエンジンを搭載して販売されていた「アドレスV50」が、2006年に再び復活。その上位グレードとして同時展開されたのが「アドレスV50G」だ。発売は2006年3月のことだった。
アンダーボーンフレームに空冷4ストローク単気筒のA404型エンジンを搭載。燃料供給方式はフューエルインジェクションを採用しており、最高出力は5.2馬力というスペック。
キャブレター仕様ではあるが同じく4ストエンジンを搭載したホンダ「Dio」の同年モデルは4.1馬力だった。
「アドレスV50G」の足回りは、10インチホールを履きブレーキはフロント・リア共にドラム仕様。
全体のスタイリングはスポーティなデザインとしつつシート高とハンドルバーのレイアウトを最適化することで、長身の人でもゆとりのあるライディングポジションを可能にしている。
快適装備としては間口の広いフロントインナーポケットの採用やハンドル下にはカバンホルダーを設置。シート下の収納スペースにはフルフェイヘルメットも収容可能だ。さらに「G」タイプの特別装備としてメットインスペース内にはDCアクセサリーソケットを装備している。電子デバイスの充電などに利用できた。また、振動を感知して警報音を鳴らす「盗難抑止アラーム」も「G」タイプの専用装備として搭載されており通常タイプよりもセキュリティ機能が強化されている。
カラーラインアップは、「ユークレースシルバーメタリック」、「グラスシャインブラック」、「オールトグレーメタリック」の3バリエーション展開された。価格は136,500円(税込)でスタンダードタイプより10,500円高かった。
初代モデルとなるCA42A型「アドレスV50G」は、2007年に排ガス規制に対応するためのマイナーチェンジを実施するまで販売された。

買替や売る際の買取査定は、CA42A型 アドレスV50Gの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年11月20日

2006年にフューエルインジェクション仕様の4ストロークエンジンを搭載して復活した「アドレスV50」の上位モデル「G」タイプは、2007年9月に最初のマイナーチェンジを実施し型式がCA44A型となった。
今回の仕様変更は、時代と共に基準が厳しさを増していた環境規制に対応するためだった。排気系の最適化を図ることによって平成18年の排ガス規制に適合している。
パワートレインは従来モデルからキャリーオーバーとなる空冷4ストロークOHC単気筒のA404型を搭載。最高出力も8,500回転で5.2馬力と変わっていない。環境規制に対応するための仕様変更を実施すると出力特性が犠牲になりパワーダウンを余儀なくされることが珍しくないが、「アドレスV50G」はスペックを維持した。
また、点火方式は従来のCDIからフルトランジスタ式に変更されている。さらに細かい点になるが、テールランプのバルブが21/5Wから18/5Wに変わっている。車両重量も72kgから73kgへ1kg増えている。
「アドレスV50G」がCA44A型となった翌月には、ヤマハ「JOG」とホンダ「Dio」も仕様変更を実施して、いずれも4ストロークエンジンのフューエルインジェクションを採用した。最高出力に関しては、4.1~2馬力で本モデルよりも非力な仕様だった。
マイナーチェンジ実施後の「アドレスV50G」は、2009年にカラーチェンジを実施。2010年に吸排気系のデザインとカラー変更を行なったのを最後にカタログ落ちとなった。

買替や売る際の買取査定は、CA44A型 アドレスV50Gの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2021年11月20日