2003年にスズキから発売されたチョイノリ。
エンジンには空冷4ストロークOHV単気筒を搭載、最高出力は2PSで、燃費は76km/L(30km/h)で、セル、リアサス、メットイン、燃料計、ヘッドライトはロービームのみと徹底した部品の削減が行われ、当時スズキの50ccスクーターのエントリーモデルとして発売されていたレッツⅡと比較するとレッツIIが469点の部品で造られていたのに対し、チョイノリは309点と3分の2の部品数となっていた。
発売と同時にその価格から販売台数は伸び、スクリーンを搭載したチョイスク、前カゴを搭載したチョイカゴなどオプションモデルに加えてセル付きでフロントウィンカーの場所が変わったチョイノリⅡ、カウルを取り外したネイキッドスクータータイプのチョイノリSSなど派生系モデルも登場。好調に見えたチョイノリだったが、新車に拘らなければ中古でそこそこのスクーターが買えてしまう価格であること、’03年モデルではエンジンのカムがプラスチック製で1,000km前にすり減ってしまう故障(‘04年以降は改善された)が続出するなど、’04年には早くも人気は右肩下がりに。以降はカラーチェンジを行いながら’07年モデルまで発売され、平成18年の排ガス規制に対応することなく生産終了となった。
販売期間は約4年と短命にはなってしまったものの、当時各メーカーが生産コストを抑えるためにアジアに生産拠点を広げていった中、スズキが国産×低価格にこだわり投入したチョイノリ。日本の生産技術、そして雇用を守ろうとしたスズキ会長の鈴木修氏が推し進めた記憶に残るモデルであった。
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解説記事更新日：2021年07月05日

2003年にスズキから発売されたチョイノリの初期モデル。
各メーカーがコスト削減のために生産拠点を海外に設ける中、「国産かつ低価格」として登場した本車。エンジンには空冷 4ストロークOHV短期トイレを搭載、最高出力は2PSで、燃費は76km/L(30km/h)、セル無し、リアサス無し、メットイン無し、さらに燃料計も省かれヘッドライトはロービームのみという徹底したコスト削減、その結果出来上がったのは名前の如くまさにチョイ乗り用、生活の足としてスクーターというよりもロードパルやパッソルなど往年のソフトバイクに通づるものがある一台だ。
カラーはホワイト、ブルー、ブラック、イエロー、オレンジ、ベージュの6色が設定され、ファミリーバイクとして豊富なカラーバリエーションが用意されていた。
新車販売価格は5.9万円だった。
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解説記事更新日：2021年07月05日

カラーチェンジを受けて発売された2004年モデルのチョイノリ。
カラーバリエーションにはピンク、オレンジ、ホワイト、ライトブルー、ライトイエロー、ブラックの6色を設定。
新車販売価格は先代モデルから据え置きの5.9万円だった。
前年の発売時はその価格から話題を呼び販売台数も伸びたものの、中古のスクーターが同額で買えることや最高出力2PSという非力さがネックとなり販売台数はやや右肩下がりとなっていたようだ。
また、同年にはセル付きタイプのチョイノリⅡも発売されている。
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解説記事更新日：2021年07月05日

カラーチェンジを受けて発売された2005年モデルのチョイノリⅡ。
カラーバリエーションはオレンジ、ブラック2色を設定。カラーの変更があったのはセル付きのチョイノリⅡのみで、チョイノリは変更無しだった。
チョイノリのセル付きモデルとして認識されることが多いチョイノリⅡだが、チョイノリにない機能としてオプションのフロントバスケットの取り付けが可能となっており、それに伴いフロントのウィンカーがボディからハンドルバーに移設されていた。
新車販売価格は6.2万円だった。
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解説記事更新日：2021年07月05日

セルなし最安値モデルで新車販売価格59800円という驚異的なロープライスを実現し、気楽に使える日常の足として人気を博したスズキ・チョイノリ。
2004年にリリースされたセル付モデルのチョイノリ2以降、仕様上のアップデートはなかったものの、2006年モデルではカラーバリエーションを変更。トイブルー、オフホワイト、ブルームイエローの計3色が追加設定されることに。前年モデルまでと同様、ガッツリ乗りは微塵も想定していないシンプルすぎるまでの作りなど、ロープライス維持ではあったものの、この頃から販売面では陰りが見えることに。日本国内仕様だけで見ると面白みには欠けますが、台湾におけるスズキの現地法人である台鈴工業より、限定500台でハローキティエディションが販売。日本での販売こそなかったものの、フロントカバー上部に大きくデザインされたキティーちゃんに心動かされるマニアもいるほど。ちなみにこの2006年モデルで採用されたブルームイエロー、これまでのポップ感強めのライトイエローとは異なり、どちらかと言えばオレンジがかったもの。このためか、前年モデルまでと比べピカチュウ仕様にされる車両も少なく、その他イヤーモデルに比べフルノーマル車両が多めに存在します。
現在の中古バイク市場においては、唯一無二のキャラクター性は評価されているものの、流通台数は少なく実動・不動車合わせても業者間オークションでの取引台数は10台止まり。最高取引価格も2万円に届かず、国内の中古バイク買取業者の殆どが有料での引き取りを常としているため、かなりの良コンディションでも高額買取は厳しいものがあります。ただし、前述のハローキティエディションに関しては話は異なり、コレクター性の高さもあるためフルノーマル車であればそれなりの高額買取に期待が持てます。限定500台生産という少数に加え、日本国内では販売されずじまいであったことを踏まえると、現オーナー様にとっては市場価値以上の所有感が得られるモデルだと言えるでしょう。
弊社バイクパッションにおきましては、ハローキティエディションはもとより、その他カラーリングであっても喜んで無料での出張買取査定へ伺わせて頂いております。他社では買取・引取りを拒否されるケースも多い2006年式チョイノリですが、直営店舗での販売も踏まえた弊社買取査定であれば、処分費用0円での無料引取り、状態によってはお値段をおつけしての買取も十分可能です。まだまだ現役で走れるけど、有料引取りっていうのは納得いかないなぁ…、というオーナー様、ぜひ弊社バイクパッションの無料買取査定をお試しくださいませ！

解説記事更新日：2021年12月31日

2006年12月にカラーチェンジを受けて発売された2007年モデルのチョイノリ。
チョイノリ及びチョイノリ2(セル付き)に新色としてトイブルー、アイボリー、ライトグリーンの3色を新たの追加。チョイノリは既存色のオレンジ、ブラック、イエローと合わせて計6色、チョイノリ2は既存色のオレンジ、ブラックと合わせて計5色のカラーバリエーションとなった。ライトグリーンのみ2007年1月の発売となっている。
コスト削減のために採用された簡易エンジンは平成18年の国内排ガス規制をクリアすることなく同年8月に生産を終了。短命に終わったチョイノリだったが、そのフォルムと価格設定など、記録より記憶に残る異端なモデルだったと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年07月05日