「SV650S」は、650ccのV型2気筒エンジンを搭載して1999年4月に発売されたスズキのスポーツバイクである。兄弟モデルでフロントカウリング非装着のネイキッドモデル「SV650」も同時発売された。
軽量高剛性な楕円断面アルミ製のトラス型フレームを採用し、新開発の水冷90度V型2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。最高出力は8,500回転で70馬力というスペックだった。
足回りはフロントがテレスコピックの正立フォーク仕様で17インチホイールにダブルディスクブレーキを装備。リアはモノショックサスにフロント同様17インチホイールにシングルディスクブレーキを採用している。
「SV650」との違いは、フロントカウリング採用によりヘッドライト形状が片側プロジェクター仕様の2灯式になっていることとハンドルがセパレートハンドルを装着することでライディングポジションをよりスポーティに仕上げていることだ。
なお、「SV650S」はヨーロッパにも展開されており現地では大ヒットモデルとなった。国内では、兄弟モデルと同様に販売台数が伸び悩み2001年モデルを最後にカタログ落ちしている。しかし、海外では好調な売り上げだったため2003年に輸出専用モデルとしてフルモデルチェンジを実施した。その際にフレームの変更やフューエルインジェクションを採用し後にはABS搭載モデルもラインアップされた。
ちなみに国内でもモトマップから「SV650 ABS」の逆輸入2008年モデルまで購入することができた。

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解説記事更新日：2021年11月20日

SV650は、1999年に発売されたVツインエンジンを搭載したスポーツモデルです。
特徴は、
・水冷4スト90度V（L型）型DOHC2気筒・645ccエンジン
・最大出力は70馬力/8,500rpm
・フレームマウントのハーフカウルを装着
・高剛性かつ軽量な楕円断面アルミトラスフレーム
・乾燥重量は400cc並みの169kgを実現
・リアモノサス
1999年から2001年式は丸みを帯びたカウルで、ヘッドライトは楕円形の2灯式です。L型エンジンということもあり、遠くから見るとイタリアのドカティモンスターにも似た雰囲気があります。
さて1999年と言えば、日本では大型二輪免許が教習所で取れるようになって4年目。バイク人気の中心はリッタークラスにありました。実際に乗って楽しめるのは600～900ccあたりの排気量なのですが、メーカーもリッタークラスに力を入れてきます。SV650Sの国内販売は2001年までとなっています。
一方でこの650ccクラスは欧州で人気が高く、国やライフスタイルによって人気のクラスは違ってくることが分かります。事実、2001年の欧州におけるバイク販売台数1位に輝いています。
実際の走りは軽さとV型エンジンらしいスリムさを生かしたもので、2気筒のパルス感を感じながら軽快に走ることができます。SV650Sには派手さこそないものの、いぶし銀のような、玄人受けするバイクでもあるのです。
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解説記事更新日：2022年03月27日

1999年から国内展開もされていた水冷Vツインを搭載したハーフカウルスポーツ「SV650S」は、2003年にフルモデルチェンジを実施して海外専用モデルになった。
特徴的なトラス構造のアルミ楕円断面フレームは、新設計の高真空アルミダイキャスト製法のトラス構造になった。さらに燃料供給方式は従来モデルのキャブレターから新たにフューエルインジェクションを採用し環境性能と始動安定性が向上している。
パワーユニットは引き続き、DOHC4バルブの水冷4ストローク90度V型2気筒645ccエンジンを搭載。9,000回転で72馬力仕様で僅かにパワーアップしている。
足回りは従来モデルから引き続き、フロントが正立フォークに17インチホイールを履きダブルディスクブレーキを採用。リアはモノショックにシングルディスクだ。
外観デザインは、2003年に国内デビューを果たした上位排気量モデルの「SV1000S」と共通にすることでSVシリーズを確立している。
2007年モデルからはABS搭載モデルをタイプ別設定しヨーロッパでは2014年まで販売された。ちなみに国内でもモトマップを通して購入できるモデルも存在した。

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解説記事更新日：2021年11月20日