ブルバードM109R(イントルーダーM1800R)毎週更新の買取査定相場

クルーザーの輸出専用モデル大排気量化が進んだ2000年代初頭、先鞭をつけたヤマハ・XV1700ウォーリアへの対抗馬として欧州スズキが送り込んだのが、Vツインエンジンで1,783ccもの大排気量を実現したBOULEVARD M109R(ブルバード M109R)。
車名こそ『街路樹のある大通り。 広小路』という牧歌的な響きでありながら、ハーレー顔負けの怒涛の加速力と存在感あふれるボディが特徴。装備重量にして347kgと、乗り手にもそれなりの腕力を要求してくるスパルタンな性格の持ち主です。空冷Vツインのようなエンジンからの振動、幅広なシートによる鷹揚なライディングポジションと、どれを取っても既存の和製アメリカンにはなかったスケールで、低速からのず太いトルクは初見ならば圧倒されること間違いなし。それでもロー&ロングスタイルならではの低重心の恩恵でバランスは取りやすく、ちょっとした慣れでパワフルかつ優れた直進安定性を堪能することができます。さすがに300kg超えの巨体を寝かせていくのには恐怖が伴いますが、大きめのライン取りを意識すればさほど難しいものではなく、見た目よりはフレンドリーな部類。シフト操作を控え目にするよう心がければ、意外にフレンドリーな一面を見せてくれるのがスズキらしいポイント。さすがに3速で気持ち引っ張ったくらいで軽く100km/h超えとなるため、ストップ&ゴーの多い都市部では扱いづらさも否めませんが、この巨体が醸し出す存在感は唯一無二のものがあり、所有感の高さにおいては紛れもなく一級品だと言えるでしょう。
現在の中古バイク市場においては、前述のキャラクター性が好評を呼び、90万円以下での取引数は少数。走行距離2万km超の個体でも、120万円以上での高額取引が主体であることを考えると、和製クルーザーの中では指折りのリセールバリューの高さで認知されております。惜しむらくはカスタムパーツの少なさにより、市場流通の大半がフルノーマルに近く、思い切ったカスタム車両は査定業者によって大きく評価が変わる傾向に。
弊社バイクパッションにおきましては、ハーレー・ソフテイルファミリーの熱烈なファンであり、各メーカーのアメリカンモデルに造詣の深いスタッフが買取査定を担当。ビッグツインエンジンの中でも非常に濃いキャラクター性を持つブルバードM109Rの特色をあますことなくチェックし、現オーナー様のご所有されておられる現車のよさを徹底的に評価。外観では見極めの難しいシャフトドライブのコンディション、年式ごとに異なるカラーリング&グラフィックパターンも含め、誠実丁寧に査定させて頂きます。コブラ・バッサーニ製マフラー、コルビン製シートといったカスタムパーツ装着車両もしっかり査定金額へ上乗せし、高額買取への期待にしっかりお応えさせて頂きます！

解説記事更新日：2021年12月20日