レーサーレプリカブームの反動なのか、ゆったりとバイクに乗りたいという人たちが増えていた1990年初期。Jリーグが開幕した1993年にはスティードやエリミネーター、ビラーゴ、バルカンといったアメリカンバイクがヒットしていた。そんな中イントルーダー800 は発売された。エンジンは1985年発売のイントルーダー750の4サイクル水冷V型2気筒SOHC4バルブエンジンをボアアップし805ccとしたもので、最大トルクは6.4kgm/4500rpmとなっており、低回転からの加速感やVツインエンジンの音は、気持ちの良い走りを体感させてくれる。外観としては、高級感あふれる各部の造りにクロームメッキ、15インチで太めなリヤタイヤに21インチの細めのフロントタイヤでスレンダーなスタイル。ハンドルには握りやすい1インチ径のパイプを使用し、シート高は685mmと低いので、ゆったりとした乗車姿勢となっている。日本国内でのイントルーダー800は1996年に登場したデスペラード800との入れ替わりという形で販売終了となった。

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解説記事更新日：2021年08月17日

1993年に国内仕様の販売が開始されたイントルーダー800の初期モデル。
大きすぎないティアドロップ型の燃料タンク、スキニーなフロントタイヤ(80/90-21)にワイドなリアタイヤ(140/90-15)などクラシカルなチョッパースタイルのボディに同スズキのVX800に搭載されていた水冷4ストロークOHC V型2気筒を搭載、最高出力は50PS/6,000rpmを発揮した。
海外においては1992年から発売されており、国内に向けてに発売は1年遅れとなった。
カラーバリエーションにはパールノベルティブラック、キャンディアンタスレッドの2色を設定。
新車販売価格は65.9万円だった。
小排気量モデルのイントルーダー400は同時発売ではなく翌1994年からの発売となり、800と外観のパーツを共有したことで手軽に大きさが手に入ると後発の400ccモデルの人気が高まってしまう。それ以降、後継モデルのデスペラード、その次のイントルーダークラシックと外観の共有が通例となり、800ccモデルは他人とかぶらない良さを褒められる種類のモデルとなってしまった。
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解説記事更新日：2021年10月18日

カラーチェンジを受けて発売された1994年モデルのイントルーダー800。
カラーバリエーションにはキャンディプレジデントマルーン、パールノベルティブラックの2色を設定。
新車販売価格は先代モデルから据え置きの65.9万円だった。
アメリカンで同クラスのライバル車としてはカワサキのバルカン800が挙げられる。1995年モデルの最高出力58PS/7,500rpm、乾燥重量は247kgで2台のパワーウェイトレシオを比較すると バルカン800は4.25Kg/PS、対するイントルーダー800は4.03kg/PSとなり、加速性能では僅かだがイントルーダー800が優っていた。しかしパワーバンドではバルカン800はが3,500-7,500rpmなのに対してイントルーダー800 は4,500-6,500rpmで低速から力強いのはバルカン800だと言えるだろう。
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解説記事更新日：2021年10月17日