SYM CROX50【2016~】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
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- 上位20台の取引額
SYM CROX50【2016~】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは青となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は修理工数に応じて-0.6~3.4万円です。
SYM CROX50【2016~】 買取査定に役立つ車両解説

- ホワイト:2026年
- 当時の新車価格
- 3490AUD (約36万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
6.4万円
- 現在の平均買取相場指標
-
4.3万円
- 上限参考買取率
- 17.8%
- 平均参考買取率
- 11.9%
台湾サンヤン工業(三陽工業/SYM)が2015年前後に投入した50ccスクーター「CROX 50」は、同社の欧州市場向けエントリーレンジを担うモデルとして誕生した。CROXという名称は、いわゆる「クロスオーバー」を短縮したペットネーム的な響きを持ち、その字面のとおり、街中を走る一般的なスクーターと、オフロード風の意匠を持つビッグバイクの中間的な佇まいを狙ったスタイリングが最大の特徴である。前後12インチのアルミホイール、シャープな稜線を持つフロントカウル、二段構造のヘッドライトとLEDポジションランプ、露出した鋼管ハンドルバー、そしてスタッキー気味の車体プロポーションは、いわゆるフルカウル・スクーター的な滑らかさから距離を置き、「モトクロスマシンの意匠を50ccモペットに落とし込む」という発想でまとめられている。
SYMというメーカーの背景を短く振り返ると、1954年設立の同社は当初本田技研工業のライセンシーとして台湾国内でスクーターを組み立てるところから出発し、その後は独自ブランドとして東南アジア、欧州、南米を中心に世界市場での存在感を築いてきた。特に欧州の若年層向け50ccモペット市場ではSYMは長年一定の地位を保っており、CROX 50はその系譜に連なる一台として位置づけられる。日本国内には正規輸入されていない海外専売モデルであり、ロールアウト先の主戦場はイタリア、フランス、ベルギー、オーストリアといった欧州各国、加えて豪州やSYM本国台湾となっている。カラー展開は伝統的にレッド、ブルー、ホワイト、マットブラック、そしてホワイト/マットブラックのツートンという5色構成で、いずれもスポーティな印象を強調する仕上げが与えられている。
初期モデルは欧州排ガス規制ユーロ3に適合した仕様で登場し、その後ユーロ4、そして現行のユーロ5へと段階的にアップデートを重ねてきた。現行版はキャブレターから電子燃料噴射(ECS)へと切り替わり、車体寸法や制動系にも改良が加えられている。それでもCROX 50が守り続けてきた基本コンセプト、すなわち「50ccモペットにビッグバイクの見栄えを与える」という核は、初代から一貫している。
エンジンは強制空冷4ストローク単気筒、実排気量49.5ccの2バルブSOHCユニットである。最高出力2.2kW(約3馬力)を8,000rpm、最大トルク3.0Nmを6,500rpmで発揮する。この数値は、欧州50ccモペットクラスに設けられる法定制限(多くの国で4kW以下、最高速度45km/h以下)を厳格に遵守した設定で、いわゆる「フル出力仕様」ではなく規制準拠を前提とした低出力設定であることを示している。冷却は強制空冷、燃料供給はSYM独自呼称の電子燃料噴射「ECS」(Electronic Control System)による。始動はセルスターター単独、キックスターターは装備されない。トランスミッションはVベルト式CVTで、変速操作は不要である。
車体はスクーターとして標準的なアンダーボーン形状のスチール製フレームを採用し、フロントにテレスコピック式フォーク、リアにユニット・スイング+シングルショックの組み合わせを配する。ホイールは前後12インチのアルミキャストで、タイヤサイズはフロント120/70-12、リア130/70-12となる。ブレーキはフロントに226mm径のディスクとシングルピストン浮動キャリパー、リアに110mm径のドラムを組み合わせ、コスト面と実用性のバランスを取っている。CBS(コンバインドブレーキシステム)が装備されている点は、初心者ライダーが多いエントリークラスへの配慮といえる。
全長1,905mm、全幅750mm、全高1,095mm、ホイールベース1,310mmという寸法は、50ccスクーターとしてはやや長めのボディをまとうことを示しており、車体前後方向のプロポーションでビッグバイク的な印象を演出する意図が読み取れる。装備重量は105kg、燃料タンク容量は6.5リットル。装備面ではLEDヘッドライトとLEDポジションランプ、16色に切り替え可能な液晶マルチファンクションメーター、燃料計、時計、エンジン温度警告灯、盗難防止に配慮したシャッター付きイグニッションキー、シート下のヘルメット収納スペースといった、欧州モペット市場で求められる基本機能が過不足なく盛り込まれる。
初期のCROX 50は前輪ディスク径が190mmであり、装備重量も98kg程度に抑えられていた。現行ユーロ5仕様でディスク径が226mmに拡大され、車体寸法も微増していることから、規制対応と装備充実によって車体は徐々に重くなり、その分制動系も強化されたという経緯がわかる。
SYM内の兄弟車としてまず名前が挙がるのが、同じ50ccクラスに属する「SYM Jet 50」「SYM Fiddle 50」「SYM Symphony 50」「SYM Orbit II 50」「SYM Mio 50」といったモデル群である。Jet 50はよりストリート寄りの尖ったスポーティ・スクーターで、CROX 50よりもレーシーな意匠を持つ姉妹車という位置づけになる。Fiddle 50はレトロ調のクラシック路線、Symphony 50はコミューター寄りの実直な設計、Orbit II 50はコストを抑えた最廉価路線を担う。この中でCROX 50は「モトクロス/アドベンチャー風の意匠」という独自路線を担当しており、他の兄弟車と明確な棲み分けがされている。
社外のライバル車としては、欧州50ccモペット市場で最も直接的に対峙するのがヤマハAerox 50である。Aerox 50は同じくスポーティなスタイリングを打ち出しつつ、ヤマハブランドの信頼性と部品供給網を背景により高価な価格帯を張る。ピアッジオZip 50はよりベーシックな都市型スクーターとして低価格帯で戦い、プジョーKisbee 50やSpeedfight 5、キムコAgility 50、アプリリアSR50なども同カテゴリのライバル群を構成する。CROX 50の立ち位置は、これらライバル群の中では「Aerox 50ほど高価ではないが、Zip 50やKisbee 50より個性的なデザインを求める層」を狙う中庸なポジションであり、実勢価格ではAeroxよりやや安く、ZipやKisbeeよりやや高いレンジで販売されている。ブランド価値の面ではヤマハやピアッジオに一歩譲るものの、装備面でLEDヘッドライトやカラー液晶メーターを標準化した点は、価格帯を考えれば健闘している部分といえる。
モデルの変遷(年次改良の系譜)
2015年(初出): CROX 50の初期モデルは欧州排ガス規制ユーロ3準拠仕様として登場した。この時点でのフロントディスクは190mm径、装備乾燥重量は98kg前後で、最高出力2.3kWを7,500rpmで発生する仕様だった。カラー展開はレッド、ブラック、ホワイトを中心とする3〜4色構成。SYMがCROXシリーズを「Bike elements integrated」(バイク要素を融合した)と表現した通り、この時点から既にクロスオーバー的な意匠は明確に打ち出されていた。
2017年頃(ユーロ4対応): 欧州でユーロ4規制が2017年に施行されたことを受け、燃料供給系や排気系の改修が加えられた。テスト方法の厳格化と経年時の排ガス性能維持要件の追加という時代の要請に応え、SYMはCROX 50のパワーユニットに電子燃料噴射を導入していく。
2018〜2020年: ユーロ4継続期。装備面では液晶マルチファンクションメーターの表示機能拡張、LEDポジションランプの標準化などが段階的に進んだ。この期間の欧州実勢新車価格はおよそ1,600〜1,800ユーロ帯で、若年層のファーストバイクとしての需要が定着した時期である。
2021年以降(ユーロ5対応): 欧州でユーロ5規制が原付クラスにも本格適用されることを受けて、CROX 50は電子燃料噴射(ECS)を全面採用し、キャタライザーおよびOBDシステムを整備した仕様へ移行した。この移行にあたり最高出力は2.2kW/8,000rpmという新しい数値に更新され、フロントディスクは226mmへ大径化、車体寸法もわずかに拡大された。装備重量は105kgとなり、初期モデルから約7kg増加している。
市場動向と中古車としての価値
CROX 50が主戦場としてきた欧州50ccモペット市場は、都市部の16歳前後の若年層にとって「初めての自動二輪」として選ばれる層と、都市部の短距離コミューターとして必要最小限の移動手段を求める層の、二つの需要層に支えられている。CROX 50はその両者に対して、Aerox 50ほど価格を張らずに、Zip 50よりは個性的な意匠を提供するという中間的な立ち位置で一定の販売実績を残してきた。特にイタリア、フランス、ベルギーといった南欧・西欧圏では、青年ライダーの間で「値ごろで、それなりにカッコよく、ある程度信頼できる」選択肢として認知されている。
故障事例としては、キャブレター式初期モデルでのアイドリング不安定、ベルト摩耗によるCVT滑り、電装系のヒューズ切れといった、この排気量帯のスクーターに共通するトラブル報告が中心で、深刻な機構的欠陥は目立たない。
日本国内には正規輸入されていないため、日本の中古市場で見つかる個体は並行輸入車が中心となる。並行輸入ゆえの整備部品の入手経路や保証面での不安要素を考慮すると、日本ユーザーが実用車として選ぶには一定のハードルがあり、コレクション的な位置づけで所有する層が中心である。逆に欧州や豪州、台湾での通勤・通学バイクとしての位置づけは今なお安定しており、SYMの現行ラインナップの中でも息の長いモデルとして継続販売されている。
SYM CROX 50の本質的な価値は、50ccモペットという厳しい法規制で武装を制限された枠の中で何を提示すればユーザーの心が動くかという問いに対してSYMが選んだ答えが「ビッグバイクの意匠を、原付一種の車体に持ち込む」という視覚的な提案だったという、その一点にこの車両の本当の位置づけがある。2.2kWという最高出力、45km/hという最高速度、105kgという装備重量は、いずれも凡庸な数値と言われれば凡庸である。しかし、CROX 50を選ぶユーザーが求めているのは絶対性能ではなく、「初めて手に入れる自分の乗り物として、隣に停まっているベーシックなスクーターとは違うと感じられる意匠」に他ならない。
乗り手にとっての意味を突き詰めると、この車両は「16歳の少年少女が、通学路をわずかに冒険的な気分で走るための道具」であり、「都市部の短距離コミューターが、実用一辺倒の乗り物に少しだけ気分の高揚を求めるための選択」である。ユーロ5適合の最新仕様は電子燃料噴射化により始動性・低速安定性・燃費・環境負荷のいずれもが初期モデルから大幅に改善されており、モペットとしての完成度は年を追うごとに着実に高まっている。SYMというブランドが持つ台湾製2輪車としての手堅い信頼性、欧州市場で長年築いてきた部品供給網、そしてCROX 50特有の「スクーターらしくない」意匠が組み合わさることで、この車両は単なる「安価な原付」を超えた提案を市場に対して行い続けている。派手ではないが確かなものを、モペットという最も慎ましいカテゴリで実現した一台と評してよいだろう。
| 車名/型式/年式 | SYM CROX 50 / AEA105型 / 2015年〜 |
|---|---|
| 発売年月 | 2015年~ |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)1905 (幅)750 (高さ)1095 (重さ)105(装備重量) |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)--mm (最低地上高)--mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストローク単気筒2バルブ・約3馬力(2.2kW)・(8,000rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・FI(SYM ECS)・6.5リットル |
| 新車販売価格 | 豪州価格 3,490AUD 約360,000円(実勢レート110円/AUD) |
| ジャンル | スクーター |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 CROX50
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年8月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年07月24日
【状態別の買取相場】 CROX50
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年8月時点から 5 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
4.3万円
2.8万円
3台
平均
最低
取引
3.5万円
2.2万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
1.8万円
0.2万円
8台
※データ更新:2026年07月24日
【走行距離別の買取相場】 CROX50
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年8月時点から 5 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 6.4万円 | 1台 |
| 平均 | 6.4万円 | ||
| 最低 | 6.4万円 | ||
| 1〜2万km | 最高 | 4.8万円 | 4台 |
| 平均 | 3.4万円 | ||
| 最低 | 2.2万円 | ||
※データ更新:2026年07月24日
【カラー別の買取相場】 CROX50
- ■
- ■
- ■ ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年8月時点から 5 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 4.3 万円 | 2台 | |||
| ■ | 4.3 万円 | 2台 | |||
| ■ / ■ | 2.8 万円 | 1台 | |||
※データ更新:2026年07月24日
【実働車の取引価格帯】 CROX50
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年8月時点から 5 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年07月24日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
SYM CROX50【2016~】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年07月24日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | SYM CROX50【2016~】 | 6.6万円 | 4.3点 | AEA105GX | 1,084km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | SYM CROX50【2016~】 | 5.0万円 | 3.7点 | AEA105GX | 10,928km | ■ |
| 3 | SYM CROX50【2016~】 | 4.0万円 | 4.0点 | AEA105HX | 12,522km | ■ |
| 4 | SYM CROX50【2016~】 | 3.0万円 | 4.0点 | AEA105GX | 10,315km | ■ / ■ |
| 5 | SYM CROX50【2016~】 | 2.4万円 | 3.2点 | AEA105HX | 11,811km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています






