デイトナ1200【1993~99年式】毎週更新の買取査定相場
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- 上位20台の取引額
デイトナ1200【1993~99年式】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は6.1万円が平均です。
デイトナ1200【1993~99年式】 買取査定に役立つ車両解説

- スカイブルー 1996年
- 当時の新車価格
- 12995USD (約141万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
10.2万円
- 現在の平均買取相場指標
-
10.2万円
- 上限参考買取率
- 7.2%
- 平均参考買取率
- 7.2%

- ブラック 1995年
- 当時の新車価格
- 12395USD (約116万円相当)
- 現在の上限買取相場指標
-
7.6万円
- 現在の平均買取相場指標
-
7.6万円
- 上限参考買取率
- 6.6%
- 平均参考買取率
- 6.6%
「デイトナ」という名前は、トライアンフにとって単なる車名ではない。1966年にバディ・エルモアがフロリダ州デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたデイトナ200を、予選46番手から制覇したその歴史的勝利に由来する。栄光の記憶を纏ったこの名前を、ジョン・ブルアが率いるヒンクレー・トライアンフが現代に蘇らせたのが1993年のことだ。1991年にトライアンフが市場へ帰還した際、最初のラインアップはトロフィー1200/900というツアラーと、トライデント750/900という素のネイキッドツインという構成だった。しかし間もなく、当時の市場が求めていた「日本製ビッグスポーツバイクへの英国からの回答」を用意する必要があることが明白となり、1993年に投入されたのがデイトナ1200だった。
デイトナ1200の立ち位置は明確だった。カワサキZZ-R1100や鈴木GSX-R1100、ヤマハFZR1000が争う「世界最速量産車」レースには参戦せず、むしろその土俵から意図的に距離を置いた。最高速の上限を約260km/hに抑える代わりに、中低速域でのトルクと実用加速、長距離での快適性という「使える速さ」を追求した。英国らしい実用主義が、日本製スーパーバイクとは異なる個性を生む結果となり、「ツアラーとスポーツバイクの中間」という独自の市場を切り開いていった。
心臓部は、トロフィー1200用の水冷DOHC 16バルブ・1,180cc直列4気筒をスポーツ専用にチューニングしたユニットだ。トロフィー1200がツーリング用に108PSへ抑えられていたのに対し、デイトナ1200ではカムシャフトをスポーツ用に変更し、ヘッドのポート形状を仕上げ直し、キャブレターのジェッティングを見直すことで147PS(クランク計測)を実現した。両者の違いはカム・ポート仕上げ・排気・キャブセッティングの4点が主で、ブロック自体は共通だ。76.2mm×76.2mmというスクエアなボア・ストロークは、高回転域での吹け上がりと低中速トルクの双方を意識した設計であり、実際の計測では後輪出力でおよそ108〜119PSというデータが出ている。最大トルクは115Nm(8,000rpm)で、3,000rpmを超えたあたりからトルクが立ち上がり始め、日本製ライバルと比較して中回転域での押し出し感が強いのが特徴だ。4連キャブレター(ケーヒン)の吸い込む音とともに上っていく回転感は、ドラマチックというより重厚で、いかにも英国製大排気量4気筒の性格を体現している。
シャシーはトロフィー1200と同じ高張力スチール製ツインスパーフレーム(スパインフレームとも呼ばれる)をベースとしており、日本製スポーツバイクが多用していたアルミフレームではない。これが当時の一部批評家から「重くて硬い」と評された原因だが、実際にはこの剛性の高さが高速直進安定性に大きく寄与しており、特に160km/h以上での安定感は同クラスの日本製バイクを上回るほどだった。フロントフォークは43mmカヤバ製でプリロード・圧縮・伸び側全調整可能。リアはモノショック(プリロード・伸び調整)という組み合わせで、トロフィー用より引き締められたセッティングが与えられている。タイヤはフロント120/70-17、リア160/60-18の組み合わせで、当時としては標準的な構成だ。ブレーキはフロントに310mmのデュアルディスク+4ポットキャリパーという強力なセットアップで、250kg超の車体を余裕をもって制動する。当時のプレスレビューが揃って「ブレーキは申し分ない」と述べているのはこのセットアップによるものだ。乗車姿勢はスポーツバイクとしては意外なほど直立に近く、高めのハンドルバーと低いステップが長距離でも疲れにくいエルゴノミクスを作り出している。フルカウルによる風防効果も高く、高速巡航でのライダーへの風圧は最小限に抑えられた。
デイトナ1200の最大の直接ライバルはカワサキZZ-R1100だった。ZZ-R1100が1,052ccで143PS(後期型)・最高速270km/h超という「世界最速量産車」の称号を掲げていたのに対し、デイトナ1200は1,180ccで147PSとスペック上では上回りながら、最高速は意図的に約260km/hに制御されていた。ZZ-R1100の乾燥重量が約228kgで両車ほぼ同等だが、ZZ-R1100のピーキーな高回転型の特性に対し、デイトナは中低速からのトルクで実際の路上加速性能において40〜160km/hのレンジでZZ-Rを上回るケースが多く、当時の英国プレスがその点を繰り返し指摘している。ヤマハFZR1000(約145PS)と比較すれば、FZRのほうがより戦闘的な乗車姿勢とより軽量な車体(乾燥約209kg)で純粋なサーキット的速さでは上回るが、長距離での快適性と疲労感の少なさではデイトナが大きく優位に立った。鈴木GSX-R1100は乾燥で214kgという驚異的な軽さを誇り、コーナリングではデイトナを圧倒するが、「日常的に扱える速さ」という観点ではデイトナの懐の深さに分がある。兄弟車のトロフィー1200とはエンジン搭載車体・フレームを共用しながら、カムシャフト・ポート仕上げ・排気系・キャブセッティングという4点の違いにより147PS対108PSという大きな出力差が生まれていた。同じ血筋から39PS分を純粋にスポーツ専用チューンで引き出したという事実が、ヒンクレー・トライアンフのエンジニアリング水準を如実に示している。
デイトナ1200は1993年の登場から1997年の生産終了まで、機械的な仕様変更は最小限に留められた。1993〜1996年は実質的に同仕様が継続し、カラーバリエーションの更新が主な年次差となっている。登場時のカラーはカーニバルレッドとグレイシャーホワイトが中心で、視覚的に強い印象を残す配色だった。1994年に若干のキャブセッティング変更と補機類の仕様見直しが行われたが、スペックの変化はなかった。フロントタイヤは初期型に160/60-18リアとの組み合わせで120/70-17が採用されていたが、資料によって1994年型で160/60-18が180/55-17に変更されたとする記述もある。1997年をもって通常生産は終了し、翌1998年に「スペシャルエディション(SE)」として限定250台が再生産された。SEは900スーパーIIIが持つ6ポットキャリパーをフロントに移植し、ブラックとゴールドの専用カラーを纏い、ステアリングヘッドに通し番号プレートが取り付けられた。各車の生産番号プレートは個別管理され、オーナーコミュニティが全250台の所在を記録するレジストリを今も維持しているほどの希少車となっている。
デイトナ1200の生産台数は多くなく、特に英国外への輸出数は限られていた。日本国内での流通量は非常に少なく、見かける機会が稀な部類に入る。中古相場は状態によって幅がある.
評価が高い個体の条件はフルノーマルであること、整備記録が明確なこと、キャブレターのオーバーホール歴があること、そしてカウル・タンクの傷が少ないことだ。注意点として、30年前後が経過したキャブレターの劣化(特にダイアフラム・ニードルジェット・フロートバルブ)は避けられないため、現状確認が必須となる。また1,180cc直4エンジンのヘッドガスケット・カムチェーンガイドも経年劣化が進みやすい箇所であり、購入前にオイル滲みの有無を確認することが不可欠だ。純正部品の入手は現在も専門ショップやオーナーズクラブを通じて一定量可能だが、年々難しくなっている。トロフィー1200との部品共用が多い点は維持の面でプラスに働く。
デイトナ1200は、復活トライアンフが「英国はまだ本物のスポーツバイクを作れる」ことを世界に示した証明だ。最速の座を日本勢に明け渡しながらも、それとは異なる「使える速さ」の哲学を貫いたことは、今振り返れば正しい選択だったと言えるだろう。高回転を使い切らなければパワーが出ない日本製ハイパースポーツと異なり、中速域からの太いトルクで路上では十分に速く、長距離でも疲弊しないというコンセプトは、当時の英国ライダーの実使用環境に根ざした合理的な設計だ。現在の中古市場において、デイトナ1200はその希少性と歴史的価値から「ヒンクレー・トライアンフ黎明期の証人」として特別な地位を占める。特に1998年の限定250台SEは、現存台数が世界規模でも把握されているほど希少で、英国製スポーツバイクのコレクターにとって見逃せない一台だ。
| 車名/型式/年式 | Triumph Daytona 1200 / TC354型 / 1993〜1996年式 |
|---|---|
| 発売年月 | 1993~1996年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長 2,085 / 全幅 740 / 全高 1,160 / 車重228kg |
| シート高・最低地上高(mm) | シート高 790mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷4スト DOHC 16バルブ 直列4気筒 1,180cc(76.2×76.2mm)/ 147PS(9,500rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セルスターター / 4連キャブレター(ケーヒン)/ 25リットル |
| 新車販売価格 | 北米価格 $11500USD 約1,280,000円(実勢レート111円/USD) |
| ジャンル | フルカウルスポーツ |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 デイトナ1200
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年05月22日
【状態別の買取相場】 デイトナ1200
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
10.2万円
10.2万円
1台
平均
最低
取引
7.6万円
7.6万円
1台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
6.1万円
6.1万円
1台
※データ更新:2026年05月22日
【走行距離別の買取相場】 デイトナ1200
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 0〜4999km | 最高 | 10.2万円 | 1台 |
| 平均 | 10.2万円 | ||
| 最低 | 10.2万円 | ||
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| 2〜3万km | 最高 | 7.6万円 | 1台 |
| 平均 | 7.6万円 | ||
| 最低 | 7.6万円 | ||
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※データ更新:2026年05月22日
【カラー別の買取相場】 デイトナ1200
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業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ | 7.6 万円 | 1台 | ![]() |
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| ■ | 10.2 万円 | 1台 | ![]() |
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※データ更新:2026年05月22日
【実働車の取引価格帯】 デイトナ1200
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年5月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年05月22日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
デイトナ1200【1993~99年式】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年05月22日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | デイトナ1200【1993~99年式】 | 10.4万円 | 3.7点 | TC354CRP | 4,492km | ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | デイトナ1200【1993~99年式】 | 7.8万円 | 3.3点 | TC354CRS | 26,133km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています






