レジェンドTT【1998~2001年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ車両解説
- 買取相場の推移
- 状態別
- 走行距離別
- カラー別
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
レジェンドTT【1998~2001年】 の買取査定相場
最も高く売れるカラーリングは白/黒となっています。
因みに事故車や不動車の買取査定相場は13.1万円が平均です。
レジェンドTT【1998~2001年】 買取査定に役立つ車両解説
1995年に登場したトライアンフ サンダーバード900は、ヒンクレー工場で生まれた新生トライアンフのクラシック路線を担うフラッグシップとして好評を博した。しかしその価格帯はすべてのライダーに門戸を開くものではなく、より手が届きやすい入門機として1998年に投入されたのがレジェンドTTである。開発コンセプトは明快だった。サンダーバード900をベースに、クロームメッキを削り、艶消しブラックで仕上げ、シンプルで実用的な装備に絞り込んだ「アフォーダブルなホットロッドスタイル」の英国3気筒クラシックを作ること。その結果、サンダーバード900より約2,000ドル(英国では数百ポンド)安い価格での提供が実現した。
外観の特徴は徹底したブラックアウトにある。ステンレス製のエキゾーストヘッダーパイプこそクロームで磨かれているが、エンジン本体はサテンブラックのパウダーコートで仕上げられ、クローム輝くサンダーバードとは対照的な精悍なたたずまいを持つ。涙滴形状のティアドロップタンク、リバースコーンのメガフォンサイレンサー、17インチのクロームリム付きスポークホイールという組み合わせは、1960〜70年代の英国ロードスターへのオマージュであり、「キャラクターは本物、価格は現実的」というポジショニングを明確に示していた。カラーラインナップはオブシディアンブラック、カーディナルレッド、インペリアルグリーンの3色で、シンプルながらどれも深みのある色調が選ばれた。
レジェンドTTの心臓部は、サンダーバード900と共通の885cc水冷DOHC4バルブ並列3気筒エンジンである。ボア×ストロークは76mm×65mm、圧縮比は10.0:1、燃料供給は36mm径フラットスライドCVキャブレター3基という仕様だ。ただし同じエンジンを積む兄弟モデルのトライデントやトロフィーと比較してチューニングが異なり、より低中回転域のトルクを重視した味付けが施されている。最高出力69ps(8,000rpm)よりも最大トルク72Nm(4,800rpm)という中低速域でのトルクの豊かさがエンジンキャラクターの本質で、スロットルを開ければランカスター爆撃機の編隊飛行のようなどこか低く太い3気筒サウンドが響く。5速ミッションは全体的にギアリングをロング側に振っており、街中から高速のクルージングまで幅広く対応する設定だ。
シャシーはサンダーバード900と共通のマイクロアロイ高張力鋼製スパインフレームを採用し、エンジン自体をフレームの構造部材として活用している。フロントサスペンションは43mm径フォーク(トリプルレートスプリング・トラベル量150mm)、リアはプリロード調整式モノショック(トラベル量136mm)。制動系はフロントに320mmシングルディスクと2ピストンキャリパー、リアに285mmシングルディスクと2ピストンキャリパーで、制動力よりも自然なコントロール性を重視した味付けとなっている。ホイールは前後17インチのスポークホイールで、サンダーバード900の18インチ前・16インチ後という組み合わせとは異なり、17インチ統一はタイヤ選択肢の広さという実用的な利点をもたらした。シート高は725mmと低く設定されており、これはサンダーバードよりもさらに低い独自の設定で、身長の低いライダーにも両足が安定して地面に届く配慮がなされている。乾燥重量は215kgで、サンダーバード900(220kg)より僅かに軽い。
1990年代後半のレトロ・クラシック市場において、レジェンドTTが最も意識したのはハーレーダビッドソンのスポーツスター883であり、日本からはカワサキW650だった。スポーツスターは空冷Vツインという明確なアメリカンクルーザーのアイデンティティを持ちながら、50ps程度の出力と独特の鼓動感で根強い人気を誇っていた。これに対してレジェンドTTは69psという出力差に加え、3気筒がもたらす高回転域での滑らかな吹け上がりと、カーブを積極的に攻められる17インチホイールの軽快なハンドリングで差別化した。価格差も僅かで、コストパフォーマンスの観点から「同等の金額で払うなら英国製3気筒の方が多くを得られる」というMCNの評価は、当時の市場において説得力を持っていた。
カワサキW650との比較は趣旨が異なる。W650がボンネビルの血統を巧みに模倣した「日本製の英国バイク」であるなら、レジェンドTTは「本物の英国ヒンクレー製3気筒」そのものだ。スタイルはどこかW650の方がより「本物らしく」見えるという皮肉な評価もあったが、走りの充実度と実用性ではトライアンフの優位は明らかだった。
兄弟車との関係を見ると、サンダーバード900との違いはクローム対ブラックという仕上げの差だけでなく、ホイールサイズ(前18後16 vs 前後17)、シート高、サスペンションの設定にも及ぶ。レジェンドTTは独自に設計した短いサスペンションリンケージでシート高を下げており、同じエンジンを積むアドベンチャー900(19インチ前輪・高めのシート)とはターゲット層が完全に分かれていた。
1998年:レジェンドTTとして発売。オブシディアンブラック、カーディナルレッド、インペリアルグリーンの3色。17インチスポークホイール、サテンブラックエンジン、リバースコーンメガフォンサイレンサーが標準装備。
1999年:「レジェンドTTデラックス」バリアントが追加設定される。デラックス仕様はさらに低いシート設定と2トーンのペイントワークが特徴で、よりカスタム色を強めた上位版という位置づけ。基本スペックは標準型と共通。
2000〜2001年:英国のMCNによれば2000年にレジェンドTTは生産終了とも記載されているが、実際にはオートエボリューションなど複数のスペック資料が2001年まで継続生産されたことを確認しており、2001年が最終年となっている。この期間のスペックや外観に大きな変更はなく、基本的に初年度仕様を引き継いでのキャリーオーバー生産だった。
レジェンドTTはサンダーバード900と比較して流通台数が少なく、同条件の中古車が見つかりにくいという希少性がある一方で、人気の高いサンダーバードより価格は全般的に低く抑えられている傾向がある。ヒンクレートライアンフらしい頑丈な造りと過度なストレスをかけない余裕のある設計のおかげで耐久性は高く、20万kmを超えて走り続けたオーナー報告も複数存在するほどだ。
注意点として、スタータースプラグクラッチの消耗はこの世代のヒンクレートライアンフ全般に共通する弱点で、始動時の異音や引っかかりには注意が必要だ(交換にはエンジン脱着が必要)。フロントフォークシールの劣化も経年で起こりやすい。またほとんどの個体がモダンのエタノール混合ガソリンにさらされてきており、燃料タンクの変形・塗装浮きが発生しているものも見受けられる。フルノーマルで整備記録が揃い、上記の消耗品交換済みの個体こそが長く安心して乗れる選択肢だ。アクセサリーやカスタムパーツが純正カタログで多数用意されており、センタースタンド・ウインドスクリーン・キングクイーンシートといった利便性向上パーツを追加した個体は実用価値が高い。
レジェンドTTは「廉価版サンダーバード」という出発点を持ちながら、その枠を超えた存在意義を手に入れたモデルだ。クロームの煌めきを捨てたブラックアウトのエンジンと、17インチのスポークホイールという組み合わせは、サンダーバードとは異なる「ストリートホットロッド」としての個性を確立した。エンジンは同じでも、低いシート高と前後17インチタイヤがもたらすハンドリングの軽快さは、実際にはサンダーバードよりも扱いやすいとさえ言う評者もいるほどだ。885ccトリプルの3,000rpmから太く盛り上がるトルクと、開けるたびに響く独特の3気筒サウンドは、スポーツバイクのような張り詰めた緊張感なく、ただただ走ることの喜びを乗り手に返してくる。初心者からベテランまで、あらゆる場面で「ちょうどいい」と感じさせるキャラクターを持つこのモデルは、英国3気筒クラシックを身近にする「入口としての一台」として、今も変わらない魅力を放ち続けている。
| 車名/型式/年式 | Triumph Legend TT / TC381型、TC396型 / 1998〜2001年 |
|---|---|
| 発売年月 | 1998~2001年 |
| 車両サイズ(mm)・重量(kg) | (長さ)2320 (幅)860 (高さ)1340 (重さ)215kg |
| シート高・最低地上高(mm) | (シート高)725mm |
| エンジン機構・最高出力・燃費 | 水冷DOHC4バルブ並列3気筒885cc・69ps(8,000rpm) |
| エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル・36mmフラットスライドCVキャブ×3・15リットル |
| 新車販売価格 | 新車価格 899,000円(税込) |
| ジャンル | ネイキッド |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 レジェンドTT【1998~2001年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【平均買取相場の変動】
【2025年間 vs 2026年】
【2023年間 vs 2026年】
【2016年間 vs 2026年】
取引台数
過去10年間の取引台数÷10
※データ更新:2026年04月17日
【状態別の買取相場】 レジェンドTT【1998~2001年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
21.9万円
15.8万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
13.1万円
13.1万円
1台
※データ更新:2026年04月17日
【走行距離別の買取相場】 レジェンドTT【1998~2001年】
業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【走行距離別買取額の目安】
| 1〜2万km | 最高 | 28.0万円 | 1台 |
| 平均 | 28.0万円 | ||
| 最低 | 28.0万円 | ||
![]() |
|||
| 5万km〜 | 最高 | 15.8万円 | 1台 |
| 平均 | 15.8万円 | ||
| 最低 | 15.8万円 | ||
![]() |
|||
※データ更新:2026年04月17日
【カラー別の買取相場】 レジェンドTT【1998~2001年】
- ■ ■
- ■
業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【カラー別 平均買取額の目安】
| ■ / ■ | 28.0 万円 | 1台 | ![]() |
||
| ■ | 15.8 万円 | 1台 | ![]() |
||
※データ更新:2026年04月17日
【実働車の取引価格帯】 レジェンドTT【1998~2001年】
業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)
2026年4月時点から 10 年 間遡った数字
【取引価格帯と構成比】
※データ更新:2026年04月17日
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
レジェンドTT【1998~2001年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年04月17日)
| 落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
| 1 | レジェンドTT【1998~2001年】 | 28.2万円 | 4.3点 | TC381JMY | 19,169km | ■ / ■ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | レジェンドTT【1998~2001年】 | 16.0万円 | 4.0点 | TC396JMX | 51,925km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています







04月23日〜04月29日