ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】毎週更新の買取査定相場
- 買取査定に役立つ豆知識
- 過去5年間の買取相場の推移
- 状態別の取引額
- 走行距離別の取引額
- カラー別の取引額
- 取引価格帯
- 表示金額について
- 上位20台の取引額
ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 に関するこのページの内容
ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 買取査定に役立つ豆知識
世界各国で排ガス規制等の強化が進む中、本国イタリアではゼロ年代以降も2ストエンジン搭載モデルと4ストエンジン搭載モデルを両立させつつ販売を継続していたベスパ製50ccシリーズ。日本市場向けには長らくの間、2ストモデルのみが輸入される”逆鎖国”とも言える状態が続いていたのですが、その状態を打破したのが2006年モデルとして登場した「4T4V」こと『Vespa LX50 4V(ベスパ LX50 4Vまたは4T4V)』です。
「C38型」の型番を付与されてリリースされた本機ベスパ LX50 4V最大の特徴は、排ガス規制「ユーロ2」適合化のために生み出された専用設計の空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒エンジン。原付クラスでは異例中の異例とも言える4バルブ化が図られたこの意欲的なエンジンには『Hi-PER4(ハイーパー4)』の名が与えられ、旧来のキャブレターとの組み合わせながらもキャタライザーを採用することでユーロ2を見事にクリア。最高出力は3.2kW/8,250rpmとそれほど高くはないものの、上位グレードであるベスパLX150/LX125と車体を共有するフルサイズモデルとして全長1,755×全幅740×全高1,280mmというゆとりある居住性が自慢のモデルとしてカタログ入り。49ccという小排気量であるため、本国イタリアでは「モペット」の区分で最高速度にリミッターがかけられており、リミッターをカットしない状態では45km/hとかなり控えめな加速力に抑えられております。
150ccクラスのベスパLX150と同じ車体の持ち主だけあり、日本国内では二人乗りが認められない排気量区分ながら幅広なダブルシートが装着されているのが居住性の強化にも繋がっており、ハンドルから乗り手の体までの距離感が広々としているのが美点のひとつ。加えてベスパ特有のシルエットを損ねないグラブバーの恩恵が大きく、シート下の収納スペースと相まって原付クラスでは屈指の積載能力を有したモデルだと言えるでしょう。前11/後10インチのアルミ製ダイキャストホイールによる微妙な腰高感こそあるものの、タンデムを前提として作られた上質なダブルシートは殊の外座り心地がよく、4段階でストローク調整が可能なリアサスペンションのセッティングを行えば快適な街乗りが楽しめるというのも高級感に拍車をかける好材料のひとつです。さすがに2ストエンジンほどの瞬発力こそないものの、50ccという小排気量による燃費のよさ、同年リリースのベスパLXシリーズでは最大値を誇る8.5リットルのタンク容量により、連続巡航性能に関しては申し分なし。これは基本骨格を共有する角目ライトのスポーツモデル・ベスパ S50 4V4Tにも言えることで、新車販売価格33万5000円に見合うだけの所有感がある一台だと言えます。
兄貴分であるベスパLX150/125と同様、2009年よりベトナム・ヴィンフック工場での生産が開始となり、日本市場へは主にこのベトナム製造モデルが正規輸入車として土を踏んでおり、2012年6月に兄貴分たちが3バルブ化した3Vエンジン搭載モデルとしてリニューアルされた際に生産終了に。ごく短期間ながらカタログ落ちした後、LXシリーズが『Primavera(プリマベーラ)』と名称変更した際に再び空冷2ストロークエンジン搭載モデルの『プリマベーラ50』として復帰し、今日現在では非常に貴重な「新車として入手可能がゼロハン2ストマシン」として継投となりました。
大衆向けの廉価モデルながら、イタリアの若年層の購買意欲を高めるために多彩なカラーリングが設定されていたのも本機LX50 4Vの特徴で、50cc専用カラーであるアズーロカプリ(水色)を筆頭に以下のバリエーションを展開しました。
モンテビアンコ(白)/ロッソドラゴン(赤)/ブルミッドナイト(青)/ネロヴルカーノ(黒)/アランチョタオルミナ(オレンジ)/アズーロカプリ(水色・LX50専用色)
ちなみに本機LX50 4T4Vがベスパ製50ccとしては初の4スト50ccマシンとなった一方、2ストエンジン搭載モデルも並行して販売が続けられ、こちらはC38という型番は同一ながら『Vespa LX50 2T(ベスパ LX50 2T)』という名称で区別化が図られ、今日まで続くベスパ製50ccモデルの範として販売を続けております。
現在の中古バイク市場においては、「原付免許で乗れる数少ないベスパ」として一定以上のファンがいる反面、プレススチール製モノコックボディ特有のサビ・キズ・色褪せといった経年劣化に弱いという泣き所が大きく影響し、玉石混同といった状況での取引となっているのが実情。また、2ストエンジン搭載へと戻ったもののベスパLX50 2Tが今なお新車として入手可能なモデルとして存在している関係上、プレミア化することもなく今に至ります。年間で20万台にも及ぶ中古バイクが取引され、名実ともに中古バイク業界最大のマーケットである「業者間オークション」の場でもこの傾向は色濃く表われており、2019年から2024年までの5年間(60ヶ月)を対象とした集計では7万2000円で落札された車両が最高取引価格となっており、難の多い車両に関しては1万円を切るという上から下までの差がかなり顕著となっています。中古バイクという性質上、個体毎に車両状態が異なるのは自然なことですが、程度良好であれば一定以上の値段がつく可能性は十分あり、車体のサビが多く廃車などを検討されておられるオーナー様にとっても買取査定を受けてみるだけの価値はあると言えるでしょう。
排ガス規制「ユーロ2」への適合化を果たし、今日現在まで生き残り続けているベスパ50ccクラスの存続を担ったベスパ・LX50 4T4Vシリーズで高額買取を狙うには業者選びが非常に重要で、ベスパならではの独自構造に関する正しい知識はもとより、プリマベーラ・現行LX50 2Tらへと受け継がれた汎用性の高い車体構成や仕様に関する知識とコンディションを正確に見抜ける目利き力、細々とした変更が実施された年式毎の違いに関する理解、コレクターの多い海外市場を含む中古バイクとしての販売網を駆使して利益を出せるだけの販売力を兼ね備えた業者であることがもっとも肝要だとされており、販売力の差が買取価格に直結するもっとも大きなファクターとまで言われております。弊社バイクパッションはそのいずれも満たしており、特にH-D製ビッグツインを含む海外メーカー製バイクに関しても単一店舗としては日本最多の販売台数実績を誇る直営店舗を持つ強みを活かし、再販売を前提とした「販売仕入れ価格」を適用した上で相場を大きく上回る超高額買取にも期待できます。海外メーカー製バイクに精通する弊社バイクパッションならではの顧客満足度の高さを以って、オーナー様のご期待に全力でお応えさせていただくことをお約束いたします。
ベスパ・LX50 4T4Vシリーズの買替、高額売却をお考えでしたら、買取査定は海外モデルの価値にも精通しているバイクパッションに!
車名/型式/年式 | Vespa LX50 4V(ベスパ LX50 4Vまたはベスパ LX50 4T4V)/C38型/2006年モデル(※画像・スペック共) |
---|---|
発売年月 | 2006年~2013年 |
車両サイズ(mm)・重量(kg) | 全長1.755×全幅740×全高1.290mm・乾燥重量102kg |
シート高・最低地上高(mm) | シート高775mm・最低地上高--mm(NA) |
エンジン機構・最高出力・燃費 | 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒・3.2kW(4.4PS相当)/8,250rpm・--km/L |
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 | セル&キック併用・インジェクション・8.5リットル |
新車販売価格 | 33.5万円(※2006年当時・税込) |
ジャンル | スクーター |
【実働車|過去10年間の買取相場の推移】 ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】
【平均買取相場の変動】
取引台数
【状態別の取引額】 ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】
【状態別買取額の目安】
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
平均
最低
取引
12.0万円
12.0万円
1台
平均
最低
取引
9.0万円
9.0万円
1台
平均
最低
取引
5.2万円
1.0万円
8台
平均
最低
取引
1.3万円
0.8万円
2台
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0台
不動
平均
最低
取引
4.7万円
3.2万円
2台
【走行距離別の取引額】 ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】
【走行距離別買取額の目安】
0〜4999km | 最高 | 12.0万円 | 4台 |
平均 | 7.2万円 | ||
最低 | 1.8万円 | ||
0.5〜1万km | 最高 | 8.6万円 | 3台 |
平均 | 7.1万円 | ||
最低 | 5.2万円 | ||
1〜2万km | 最高 | 7.2万円 | 3台 |
平均 | 4.1万円 | ||
最低 | 0.8万円 | ||
2〜3万km | 最高 | 1.8万円 | 2台 |
平均 | 1.4万円 | ||
最低 | 1.0万円 | ||
【カラー別の取引額】 ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】
- ■
- ■
- ■
- ■
- ■
- その他
【カラー別 平均買取額の目安】
■ | 6.2 万円 | 4台 | |||
■ | 1.3 万円 | 2台 | |||
■ | 7.2 万円 | 1台 | |||
■ | 1.0 万円 | 1台 | |||
■ | 4.4 万円 | 1台 | |||
その他 | 8.5 万円 | 3台 |
【実働車の取引価格帯】 ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】
【取引価格帯と構成比】
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。
【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。
ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 上位20台の取引額 (データ更新:2025年01月17日)
落札額 | 評価点 | 車台番号 | 走行距離 | カラー | ||
1 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 12.2万円 | 6.5点 | C3870000 | 794km | ■ |
---|---|---|---|---|---|---|
2 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 9.2万円 | 4.8点 | C3810100 | 3,710km | ■ |
3 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 8.8万円 | 4.5点 | C3810100 | 8,514km | ■ |
4 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 7.8万円 | 3.7点 | C3810100 | 9,480km | ■ |
5 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 7.4万円 | 3.8点 | C3810100 | 10,276km | ■ |
6 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 5.9万円 | 3.8点 | C3870000 | 535km | ■ |
7 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 5.3万円 | 4.2点 | C3810100 | 7,567km | ■ |
8 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 4.5万円 | 4.0点 | C3810100 | 15,026km | ■ |
9 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 1.9万円 | 3.8点 | C3810100 | 2,225km | ■ |
10 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 1.9万円 | 3.8点 | C3810100 | 20,574km | ■ |
11 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 0.9万円 | 3.8点 | C3810100 | 20,590km | ■ |
12 | ベスパ LX50 (4T4V)【 2006~12年】 | 0.7万円 | 3.3点 | C3810100 | 12,386km | ■ |
【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)
【走行距離】単位はkm
上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています