SRX250は、XT250をベースに1984年に発売されました。SRXでは600や400のほうが知名度がありますが、意外にも250が先に発売されていました。
SRXの狙いは、オンロードスプリンターであるRZ250と違う路線でファッションとしてのバイクです。
仕様は2種類あり、ノンカウル・角目ライト仕様の【SRX250】と、ハーフカウル仕様の【SRX250F】です。翌1985年にSRX600と400が発売されると、250にも丸型ヘッドライト仕様が追加設定されました。
また84年には、赤白緑のカラーリングとシングルシートを装着した【YSP仕様】（写真）も発売されています。
1990年にはフルモデルチェンジが行われ、600/400と同じモチーフのデザインとなりました。エンジン出力は32psから28psへダウンしましたが、低中速域の改善やスロットルレスポンスが向上、前後17インチ中空スポークホイールと前後ディスクブレーキで扱いやすい特性のバイクになりました。軽量スリムなSRX250は、今でも熱烈なファンや女性ライダーに人気があります。
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解説記事更新日：2021年02月12日

SRX250は、XT250をベースに1984年に発売されました。「SRX」と聞くと、600や400が頭に浮かびますが、それらの発売は1985年です。つまり250が最初に発売されていたということで、意外な感じがいたします。
SRXは、ヤマハが80年に発売したRZ250と路線を異にして、ファッションとしてのバイク、あるいはバイク本来の楽しみを究めるためのモデルとして性格づけがされました。
SRX250のヘッドライトは、600や400が丸型なのに対して角形です。4バルブエンジンのためにエキパイは2本、そこに存在感を主張するウォームシルバーのスチールフレーム、3本スポークのキャストホイール、高速と低速をそれぞれ受け持つ２連装キャブなど。フロント16インチ+リア18インチのホイール、リアモノサスなどが特徴です。
兄貴たちが角形断面フレームだったのに対し250は丸形ですが、すっきりとした、スタイリッシュな、いかにも軽快なスタイリングは3兄弟に共通しています。しかし250は、モデル初期型からキックでなくセル始動というのが不思議なところではありますが・・・。
カラーリング変更は、《クォーツシルバー》、《ストーミーレッド》です。そして兄貴たちと同じ、「モダン」、「硬派」という哲学は共通しています。
1985年にはシートやフレームまでのカラーリングが変更されています。
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解説記事更新日：2021年02月12日

1990年、SRX250はフルモデルチェンジを受けました。
スタイリングを一新、よりモダンになった外観はSRX600＆400との関係を明らかにさせるもので、同じ「テイスティ」というキーワードも使われています。また兄貴たちと同様、前後17インチホイールを採用し、ドラムだった後輪ブレーキはディスクとなっています。ブレーキも前後とも油圧ディスク式となりました。馬力は32psから28psへダウンしましたが、低中速域の改善やスロットルレスポンスが向上しており、スムーズで扱いやすい味付けのマシンになりました。
“馬力があればそれだけ速い”
実はこれは誤りであって、速く走ること、実用域で扱いやすいことのために必要なのは、常用回転域でのトルクなのです。SRX250の馬力はダウンしても、実用域での速さはアップしたと見るべきでしょう。またタンク容量は10リットルから12リットルへと変更されています。
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解説記事更新日：2021年02月12日