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【2003年式】998モノポスト

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998モノポスト【2002~03年】毎週更新の買取査定相場

年式別の買取査定相場

998モノポスト【2002~03年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】998モノポスト【2002~03年】
998モノポスト【2002~03年】

ドゥカティ998Monopostoは、マッシモ・タンブリーニが世に送り出した歴史的な916シリーズの最終進化形であり、新世代エンジン「Testastretta」(テスタストレッタ)を初めて搭載した、まさに過渡期の名作です。その流麗なデザインは芸術品と称され、今もなお多くの人々の心を魅了してやみません。このバイクが持つ核心的な価値は、普遍的な美しさと、先進技術が融合したその稀有な存在にあります。現代の市場において、998Monopostoはすでにクラシックバイクの域に達し、走行距離が少なく、適切に維持管理された個体は非常に高い価格で取引される傾向にあります。それは単なる中古車ではなく、その価値を理解する愛好家やコレクターにとって、特別な意味を持つ「コレクターズアイテム」と見なされているからです。

このバイクの物語は、WSBK(ワールドスーパーバイク選手権)の熾烈な戦いから始まります。ドゥカティは、当時の主力エンジン「デスモクワトロ」が持つ技術的な限界に直面していました。それは、ボアを拡大し、高出力を得るために高回転化を目指す上で、従来のバルブ挟み角では燃焼室の形状を最適に保つことが困難だったからです。ピストン形状が複雑になり、結果として燃焼効率の悪化を招くという根本的な課題を抱えていました。この問題を解決するために開発されたのが「Testastretta」エンジンです。「狭い頭」を意味するこのエンジンは、バルブの挟み角を996の40度から25度へと大幅に狭めることで、燃焼室を理想的な形状にすることができました。これにより、より大きな吸気バルブ(996の36mmから40mmへ)と排気バルブ(996の30mmから33mmへ)を配置することが可能となり、ボアを100.0mm、ストロークを63.5mmへと変更する、よりオーバースクエアな設計が可能となりました。この新しいエンジンは、998ccの排気量から123馬力という、当時の996をはるかに上回る最高出力を実現しました。これは単なる改良ではなく、ドゥカティがレースでの競争力を維持するための戦略的な技術革新でした。実際、このエンジンを先に搭載した996Rは、998が発売される前年にWSBKのタイトルを獲得しています。

998シリーズは、その誕生から単一のモデルではなく、「Strada」(ストラーダ)というシリーズラインナップとして展開されていました。ストラーダとはイタリア語で「道」を意味し、公道走行を前提としたベースモデルを指します。このストラーダには、二人乗りの「Biposto」と、一人乗りの「Monoposto」の二つの仕様が存在しました。標準のMonopostoは、996に似たクランクケースを使用していましたが、上位モデルである998Sや998Rは「ディープオイルサンプ」という独自のクランクケースを採用し、潤滑性能を高めています。また、998Sや998Rはより改良されたカムプロフィールを持ち、標準モデルの123馬力から、998Sは130馬力、998Rは139馬力へとさらなるパワーアップを果たしました。特に998Rは、WSBKのホモロゲーション(レース出場認定)モデルとして、ボアを104.0mm、ストロークを58.8mmまで拡大し、排気量を999ccとしていました。このエンジンは、次の世代の999Rに採用されることとなります。998は、外観こそ916や996の面影を残しながらも、その心臓部は全く新しいテクノロジーの塊でした。サイドフェアリングから916/996にあった特徴的なエアダクトが消えたのも、このモデルの視覚的な違いの一つです。

車体の構成においても、このバイクは一切の妥協がありません。ドゥカティのアイデンティティともいえるスチール製のトレリスフレームは、見た目の美しさだけでなく、剛性と路面追従性を両立させ、ライダーに正確な手応えを伝えます。足回りには、フロントにショーワ製の43mm倒立フォーク、リアにはフルアジャスタブルのオーリンズ製ショックが標準装備されています。これらの高品質なサスペンションは、ライダーの操作に素直に反応し、路面からのフィードバックを克明に伝えてくれるでしょう。2002年式では、フロントブレーキディスクが薄型化され、軽量化されたことで、回頭性が向上し、より素早い旋回が可能になっています。強力なパワーを受け止めるブレーキには、ブレンボ製の4ピストンキャリパーと320mmのツインディスクが採用されており、高い制動力を誇ります。このバイクは、後継のモデルがより扱いやすく進化していくのとは異なり、ライダーがバイクと一体となって、自らの力で積極的に操る楽しさを教えてくれます。低速では少し荒々しさを感じるかもしれませんが、一度走り出せば、その高い剛性と路面追従性がもたらす、バイクとの一体感は格別です。これは、ライダーがバイクを「ねじ伏せる」感覚を愛するドゥカティオーナーにとって、この上ない魅力なのです。

ライバルとされた同時代の日本製スーパースポーツと比較すると、そのキャラクターの違いは明らかです。2002年〜2003年頃のヤマハYZF-R1(5PW型)は、この世代から燃料噴射を導入し、約150馬力(110kW)という高出力を誇っていました。また、2003年式のスズキGSX-R1000は、164馬力、乾燥重量168kgという圧倒的な数値で、クラス最強の戦闘力を持っていました。さらに、2002年式のホンダCBR954RRは、154馬力という高出力を発揮していました。これらの日本製バイクが、より速く、より乗りやすい進化を遂げていく中で、998は、その操縦性に硬派な一面を残しつつも、高回転域でパワーを炸裂させるTestastrettaエンジンで対抗しました。998は、単なる速さだけでなく、乾式クラッチから発せられる独特のメカニカルノイズなど、五感に訴えかける「感性」を重視したバイクだったのです。兄弟車である748は、より軽快で軽やかなハンドリングを持つと評されることがありますが、998はそれとは異なり、圧倒的なトルクとパワーでライダーを魅了しました。

映画『マトリックス・リローデッド』のバイクチェイスシーンは、ドゥカティ998の知名度を世界的に高める決定的な出来事となりました。劇中でヒロインが乗ったのは996でしたが、映画の大ヒットを受けて、ドゥカティは生産が終了していた996に代わり、998をベースにした「マトリックス・エディション」を限定生産しました。この特別仕様車は、映画に登場した996とは異なるダークグリーンのボディカラーと、テールカウルにあしらわれた「マトリックス」のロゴが特徴です。このような文化的背景は、バイクの価値を単なる性能やコンディションを超えた領域へと押し上げ、コレクターズアイテムとしての魅力をさらに高めています。実際に、完璧な状態を保ったわずか約6.4km走行の998Monopostoが約294万円で落札された事例がありますが、マトリックス・エディションはそれを上回る約420万円で取引されたこともあります。

ドゥカティを所有するということは、愛車に手間暇をかける喜びと向き合うことでもあります。998も例外ではありません。ドゥカティを健全に保つためには、2年ごとのタイミングベルト交換が不可欠です。これはエンジンに致命的なダメージを与える可能性のある重要なメンテナンス項目です。一部のオーナーからは、他のメーカーのバイクと比較して交換頻度が高く、コストがかかるという意見もありますが、これはエンジンの構造上避けられないものであり、大切なエンジンを保護するための必須の「保険」だと考えられています。また、この時代のドゥカティには、バッテリー上がりをはじめとする電装系のトラブルが散見されることもよく知られています。燃料ポンプや燃料残量センサーの不具合も、オーナーがしばしば直面する問題の一つです。特に燃料レベルセンサーは、配線のショートやセンサー自体の故障が原因で、燃料警告灯が誤点灯する事例が報告されています。さらに、街中での低速走行時やエンジンが熱を持った際に、ニュートラルが見つけにくいといった、クラシックドゥカティ特有の癖も存在します。

しかし、こうしたウィークポイントこそが、オーナーの情熱を試す試練であり、適切なメンテナンスを施すことで、そのバイクの価値をより一層高めてくれます。手塩にかけて維持されてきたバイクは、市場でも高く評価されます。適切なメンテナンス履歴は、バイクが単なる中古車ではなく、価値あるコレクターズアイテムであることを証明する重要な要素です。

998は海外仕様が主流であり、日本国内に正規輸入された台数は少ないとされます。日本市場では998Sモデルが販売されており、最高出力は136馬力とされています。これは海外仕様の標準モデル(123馬力)よりも高い数値で、海外の998S(130馬力)や最終仕様であるファイナルエディション(136馬力)に近い性能を持っています。海外仕様の998を日本で走らせる場合、日本国内の排ガス規制などに対応させるため、エンジンセッティングの変更やマフラーの交換、ECU(エンジンコントロールユニット)の調整など、いわゆる「フルパワー化」の作業が行われることがあります。このフルパワー化は、純正マフラーから社外製のテルミニョーニ製マフラーに交換するオーナーが多く、これにより998の性能とサウンドを最大限に引き出すことが可能になります。

中古市場における998Monopostoの価値は、年式や走行距離だけでなく、車両の状態やメンテナンス履歴に大きく左右されます。海外のオークションサイトでは、走行距離わずか約6.4kmの個体が約294万円で落札される一方、走行距離が約3.4万kmの個体は約143万円という価格で取引されています。これらのデータは、走行距離が少ない極上車にはプレミア価値が付くことを示しています。一方、日本国内の中古車市場では、998Sが約179万円から約388万円という幅広い価格帯で販売されており、この価格差は、個体のコンディションや希少な限定版であるか、テルミニョーニマフラーなどのカスタムが施されているかを反映しています。買取相場においても、走行距離1,000km以下の個体は230万円以上で取引された実績があり、走行距離が少ないほど高額になる傾向は明確です14。また、ヤフオクなどのオークションサイトで998関連の平均落札価格が極端に低いのは、車両本体ではなく、フェンダーやカウル、燃料ポンプなど、数多くのパーツが取引されているためであり、これは998のパーツ需要の高さ、そしてオーナーたちが愛車を長く維持しようとする強い熱意を物語っています。

ドゥカティ998は、単なる機械以上の存在です。それは、その歴史と、貴方がこれまで注いできた愛情が詰まった、唯一無二の物語を持っています。私たち「バイクパッション」は、そんなあなたの情熱を正しく理解し、その価値を最大限に評価します。もし、愛車を次の世代に繋ぐことをお考えでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。

解説記事更新日:2025年09月24日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Ducati 998 Monoposto / 2002-2003年式
発売年月 2002年
車両サイズ(mm)・重量(kg) 全長2,050mm 全幅690mm 全高1,090mm・217kg(装備)
シート高・最低地上高(mm) 790mm・不明
エンジン機構・最高出力・燃費 水冷4ストロークL型2気筒 4バルブ デスモドロミック・92 kW (123 hp) @ 9,750 rpm・非公開
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 セルスターター式・電子制御燃料噴射装置・17L
新車販売価格 不明
ジャンル DUCATI スーパーバイクスーパースポーツ
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 【2003年式】998モノポスト

最高額
平均落札額
最低額
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No Data

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
%

【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
%

【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
-
%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
1

過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年01月23日

【状態別の買取相場】 【2003年式】998モノポスト

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
63.6万円
54.0万円
44.4万円
2台
3
難有
最高
平均
最低
取引
50.4万円
34.3万円
22.8万円
3台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
【2003年式】998モノポストにおいて。直近120カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年01月23日

【走行距離別の買取相場】 【2003年式】998モノポスト

最高額
平均落札額
最低額
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

1〜2万km 最高 63.6万円 5台
平均 42.2万円
最低 22.8万円

※データ更新:2026年01月23日

【カラー別の買取相場】 【2003年式】998モノポスト

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【カラー別 平均買取額の目安】

36.9 万円 4台
63.6 万円 1台
【2003年式】998モノポストにおいて。直近120カ月間で、中古市場で最も多く取引されているカラーは赤系です。最も平均買取相場が高いのは黄系です。

※データ更新:2026年01月23日

実働車の取引価格帯】 【2003年式】998モノポスト

単位【万円】
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業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【取引価格帯と構成比】

最高
60 ~ 65
万円
%
20
構成比
最多
60 ~ 65
万円
%
20
構成比
最低
20 ~ 25
万円
%
20
構成比
【2003年式】998モノポストにおいて。業者間取引額(買取業者の転売額)のボリュームゾーンは上は60 ~ 65万円、下は20 ~ 25万円で複数の価格帯が20%の構成比で並んでいます。

※データ更新:2026年01月23日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

998モノポスト【2002~03年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)

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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 998モノポスト【2002~03年】 114.2万円 4.3点 H200AA1B 33,081km
2 998モノポスト【2002~03年】 75.0万円 3.8点 H200AA1B 4,630km
3 998モノポスト【2002~03年】 66.0万円 4.2点 H200AA1B 56,705km
4 998モノポスト【2002~03年】 63.8万円 4.3点 H200AA2B 14,216km
5 998モノポスト【2002~03年】 50.6万円 3.2点 H200AA2B 18,351km
6 998モノポスト【2002~03年】 49.7万円 3.7点 H200AA1B 22,348km
7 998モノポスト【2002~03年】 44.5万円 4.2点 H200AA2B 12,480km
8 998モノポスト【2002~03年】 29.9万円 3.7点 H200AA2B 16,912km
9 998モノポスト【2002~03年】 22.9万円 3.5点 H200AA2B 12,196km
No Data
【2003年式】998モノポストにおいて。業者間取引(買取業者の転売額)で、直近120カ月間に最高値を付けたのは63.8万円で黄系・走行距離14,216km・評価4.3点の車両です。

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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