ノスタルジックなディテールが味わい深いツーリングファミリーの「ロードキング」にハーレーのセンスでカスタムテイストを加えたマシンが登場。それが、2004年モデルでデビューした「FLHRS ロードキング カスタム」だ。
パワートレインには、キャブレター仕様の空冷Twin Cam 88エンジンを搭載。ボア・ストロークが、95.3mm×101.6mmの1,449ccユニットで、3,000回転11.2kgmというスペックでデビューした。トランスミッションは5速仕様だ。
外観デザインは、厚めのフロントフェンダーにサドルバッグ、その内側にはアジャスタブルエアサスペンションを装備しておりツーリングファミリーの一員であることは一目瞭然。しかし、各部に施されたクローム処理やローダウンされた足回り、フロントシールドを外してプルバックビーチハンドルバーを装着したスタイルは、これまでの「ロードキング」とは全く違ったオーラを放っている。
シート高はベースモデル「FLHR ロードキング」より31mm低い662mmだ。ちなみに2004年モデルのツーリングファミリーの中で最も低いシート高になる。そして、ハンドルは、手前にプルバックされた幅広タイプのビーチハンドルバーを装着しているので、日本人ライダーでもグリップに手が届きやすく、ゆったりとしたライディングポジションを可能にしている。ただ、最低地上高に関しても最も低く115mmしかない。それでコーナーリング時のバンク角には気を遣う必要があるだろう。
なお、前年モデルの「ロードキング」はリアタイヤにフロントと同様のMT90-B16タイプを装着していたが、この2004年モデルではより耐久性に優れたMU85-B16タイプに変更されている。もちろん本モデルもこのアップデートが適用されて登場した。
デビューモデルとなった2004年モデルのカラーバリエーションはモノトーンのみで250万4,250円(税込)で展開。「FLHR ロードキング」より4.2万円高かった。モデルイヤーが1年異なるだけでメーカー希望小売価格が大きく変動することのあるハーレーだが、本モデルに関しては、Twin Cam 88最終仕様の2006年式は250.4万円(税込)で、デビュー時とほぼ変わらなかった。そして、2007年モデルでは1,584ccのTwin Cam96エンジンが与えられパワーアップを果たした。

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解説記事更新日：2022年05月03日

クラシカルで重厚な趣でツーリングファミリーの重鎮モデル「ロードキング」を装備の簡素化やクロームパーツによる加飾で仕上げたモデルが「FLHRS ロードキング カスタム」だ。デビューモデルとなる2004年式は、モノトーンカラーのみの設定で、価格は250万4,250円(税込)で展開。カラーバリエーションは、「ビビッドブラック」、「ラバレッドサングロ」、「ラグジュアリーブルー」、「ブリリアントシルバー」、「リアルレッド」、「ラグジュアリーティール」、「スモーキーゴールド」と豊富な7パターンが用意されていた。
ちなみにベースモデルの「FLHR ロードキング」は、246万2,250円(税込)で、インジェクション仕様の「FLHRCI ロードキング クラシック」は、261万9,750円(税込)という価格設定だった。なお、2004年モデルのロードキングシリーズ3モデルは、キャブレター仕様とインジェクション仕様が混在するが、いずれもパワーユニットは、1,449ccの空冷Twin Cam 88エンジンで最大トルクは3,100回転11.2kgmというスペックだった。
外観デザイン面では、「ロードキング」のトレードマークとも言えるフロントの大型シールドは装着されていないが、ヘッドライト上部にコンパクトサイズのウィンドディフレクターが装着されており、フロントからリアにかけて流れるようなフォルムが特徴的だ。足回りもローダウン仕様でスタイリッシュなマシンに仕上がっている。

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解説記事更新日：2022年05月03日

1994年からトラッドなスタイルでロングセラーモデルとして君臨する「ロードキング」から純正カスタムグレードが展開された。それが前年モデルで登場したニューカマー「FLHRS ロードキング カスタム」である。デビュー2年目となる2005年モデルでは、カラーバリエーションが1タイプ追加され8パターン用意された。いずれもモノトーンカラーで、「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ラバレッドサングロ」、「ブラックチェリーパール」、「イエローパール」、「リッチサングロブルー」、「グレイシャーホワイトパール」、「スモーキーゴールド」を設定。価格は、250.4万円(税込)で前年モデルから250円安くなっていた。ちなみにベースモデルの「FLHR ロードキング」は、ツートーン仕様も展開されているが、モノトーン仕様に限って語れば6カラーのみで展開。
豊富なカラーバリエーションでライダーの好みを主張できるという点は、カスタムモデルの「FLHRS」ならではの特徴だ。そして、豊富なボディカラーに映えるクロームパーツをエンジンやフロント周りに取り入れることで都会的で高い質感を演出している。
パワートレインには、2005年モデルのツーリングファミリー共通の空冷Twin Cam 88ユニットを搭載。キャブレター仕様のバランサーレスタイプで、最大トルクは、3,100回転114Nmというスペックだった。ちなみにクラシカルな雰囲気を強調した「FLHRCI ロードキング クラシック」は、出力特性こそ本モデルとベースモデルと同じだが、燃料供給方式にはフューエルインジェクションを採用していた。

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解説記事更新日：2022年05月03日

ゆったりしたライディングポジションにフェアリングやシールド、そして収納ケースといった充実装備が特徴的なツーリングファミリーだが、快適性を残しつつもスッキリとした装備でカスタムテイストを取り入れたルックスも追及したい！というライダーは少なからずいるだろう。そんなわがままを叶えてくれるであろうマシンが、ツーリングファミリーにはラインアップされていた。それが「FLHRS ロードキング カスタム」である。
大型のフロントシールドは非装着でヘッドライト上部にコンパクトサイズでスッキリとしたウィンドディフレクターを装着。そして、ハンドルは幅広タイプでグリップが手前に位置するプルバッグビーチバーを採用。レザー表皮タイプのサドルバッグでカスタムテイストを演出しながらも収納スペースを確保し実用性にも優れている。
その「FLHRS ロードキング カスタム」2006年モデルは、モノトーンカラー8バリエーションで展開。「ビビッドブラック」、「ブラックパール」、「ブランディーワインサングロ」、「ディープコバルト」、「ブラックチェリー」、「イエローパール」、「リッチサングロブルー」、「グレイシャーホワイトパール」で、価格は250.4万円(税込)。前年から据え置きとなった。
パワートレインにはキャブレター仕様の空冷Twin Cam 88エンジンで、最大トルクは3，100回転で110Nmを発揮。2005年モデルの114Nmからスペックダウンしていた。
なお、翌年の2006年モデルではフューエルインジェクション仕様の1,584㏄空冷Twin Cam 93エンジンを与えられパワーアップ。トランスミッションも5速から6速化され、次世代へと進化した。

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解説記事更新日：2022年05月04日