1936年製造のナックルELで初めて世に出ることとなり、巨大な2本のスプリングによる圧倒的な個性で話題を浚った『スプリンガーフォーク』。そのDNAを受け継ぎ、ソフテイルファミリーにて復刻したのが、2005年デビューのFLSTSC スプリンガー クラシック。
すでに1996年に採用モデルは存在したものの、剥き出しのメカメカしい造形は思わずうっとりと眺めてしまうほどの格好良さで、アメリカのバイク文化を語る上で外せないジャンルだけに、その存在感は極めて強烈。ビンテージバイク好きには堪らない魅力の塊ながら、現在の安全基準には適合しておらず、今となってはこの構造自体が貴重なもの。利便性や機能性の面には目を瞑り、敢えてオールドスタイルを是として生み出された逸品だと言えるでしょう。実際、伸縮性の面ではストローク量も少なく、ゴツゴツとしたハードなフロントはソフテイルファミリーの持ち味である「柔らかな乗り心地」とは正極に位置するものながら、剥き出しの太いスプリングによる「みっちりとした重厚感」は意外にマッチしており、見事なバイカーズマシンに仕上げられている点が面白いところ。しかもこれが全長2,400mmという巨体にマウントされ、小さめのヘッドライトでより強調されているとなれば、フロントに手を加えるのが躊躇われてしまうほど。前後16インチホイールによる操縦性もよく考えられており、乗ってみると意外なまでに洗練された乗り味に驚かされること必至。ふんだんに用いられたメッキパーツによる質感も見事で、古き良き時代のモーターサイクル、という造形美は非常に高い満足感をオーナーに与えてくれること請け合いです。
現在の中古バイク市場においては、重厚感溢れる作りとスタイリングでカルトな人気があるものの、玉数自体が少ないため100万円を切ることはほぼありません。年間で約20万台以上もの中古バイクが取引される業者間オークションにおいてすら、直近12ヶ月内での総取引台数はわずかに6台のみで、平均取引価格も127万7833円とかなりの高水準。2005年から2006年にかけてのモデルであることを考えると、一般的には高価に感じられるものですが、今では生産不可能となっているスプリンガーフォークの付加価値を考慮すると現実的な価格帯だと言えるでしょう。傾向的にはフロント周りの程度状態が車両価値を大きく左右し、フルノーマルの個体に対する評価の方が圧倒的に高めとなっております。カスタムに関してはかなり評価が分かれてしまいますが、本機のフォルムにマッチするフィッシュテール型マフラーなどであれば、社外品でもプラス評価となるケースは多く、専門知識を有する買取業者に任せることで正当な車両評価を得ることが高額売却に直結するため非常に重要となります。
弊社バイクパッションにおきましては、空冷ビッグツインに魅せられたディーラー出身スタッフが査定を担当。本機が放つ唯一無二の個性を的確に評価するだけではなく、ミルウィーキーからパンヘッドまで多くのエンジンに触れてきた経験と知識を基に、最新の市場動向を取り入れた独自査定によって高額買取を可能としております。フルノーマルの個体はもちろん、オーナー様によるアレンジを加えたライトカスタム車、エンジン等のトラブルを抱えた訳あり車両まで、今となっては貴重なFLSTSC スプリンガー クラシックを誠実丁寧に査定し、業界最高レベルの買取価格にてご希望にお応えさせて頂きます。旧いことに格好良さを感じられる玄人好みのマシンだけに、オイル漏れやエンジン異音などのトラブルを抱えた車両であっても、全力でご期待にお応えさせて頂くことをお約束いたします！

解説記事更新日：2022年03月19日

74スプリンガー系のものを継承し、2005年にソフテイルファミリーの一員として、そのクラシカルなスタイリングにて復活を遂げたのが、2005年式FLSTSC スプリンガークラシック。
最大の特徴は2本のフォークが片側で並行になったガーターフォークと、その2本のフォークの動きに連なる巨大なスプリングを備えた『スプリンガーフォーク』。全長2,400mmの堂々たる車格に対し、いかにもという古めかしい作りがオールドバイカーたちの心に訴えかける強烈な訴求力の礎となっております。現代の安全基準からは許されない仕様ながら、そのようなことは瑣末事、とでも言わんばかりの圧倒的な存在感を放ち、FL系のコンセプトであるビンテージ性に関しては100点満点。これがリアサスによる柔らかな乗り心地をモットーとするST系フレームで復刻されている点に妙味が感じられるでしょう。操縦性はかなりハードで、初見ではゴツゴツしたフロントの挙動に戸惑うものの、前後16インチホイールによる軽さがそれをカバーし、程よくマイルドになっているのがポイント。これにタイヤの半分近くを覆い隠す大型フェンダーを組み合わせ、さらに潤沢なメッキパーツによりクラシカル感が強調されることで、心憎いまでに質感が高められているのが本機の魅力だと言えるでしょう。また、フロントフェンダー中央部には、スプリンガーフォークの始祖であるEL系を再現したクロムメッキ仕上げのオーナメントが配されており、雰囲気に関しても申し分なし。ツインカム88の存在感あるエンジンディテールはもちろんのこと、その下部から後方へと伸びる太くて長いエキパイも旧さをバランスよく演出しており、シンプルな葉巻型サイレンサーであっても迫力十分。カラーリングは単色モノトーンとしてビビッドブラック、ブラックパール、リッチサングロブルー、ブラックチェリーパールの4色。ツートーンはビビッドブラック＆ラバレッドサングロとチョッパーブルーパール＆ブリリアントシルバーパールの2色で合わせて6色設定での販売。個性の塊とも言える作りだけに、好事家にとっては堪らない魅力に溢れたモデルと言えます。
現在の中古バイク市場においては、2005年式の本機・FLSTSC スプリンガークラシックの業者間オークションにおける総取引台数は4台が記録されており、そのいずれもが実動車。最高取引価格140万円、最低取引価格123万5000円、平均取引価格では130万5000円と、一言で言い表すと平均値が高く粒揃いという印象。2005年式という年式的には高値ですが、スプリンガーフォークの付加価値を考慮すると妥当な範囲だと言えるでしょう。非常にクラシカルな構造だけに、ビンテージハーレーファンの間での取引が多く、流通台数自体が少ないため、車両状態次第では大化けする可能性はかなり高め。実際、2016年以前と比べ、車両状態が悪い個体が殆どであるにも関わらず、相場状況は従前と同じ水準をキープしているのがその証。それだけに、フルノーマルでオリジナル度の高い個体であればそれだけでも期待値は高く、現在保有されておられるオーナー様にとっては査定に出してみる値打ちは十分にあると言えるでしょう。2020年は若干相場が下がってしまったものの、2022年現在は従前と同水準にまで回復を見せており、高額売却を期待するには今が好機。最高値を狙うには、スプリンガーフォークの希少性とハーレーに関する確かな専門知識を有する業者選びが非常に重要で、事前相談による選定を行うことが大切です。
2005年モデルFLSTSC スプリンガークラシックの買替や売却をお考えでしたら買取査定はその中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年03月19日

2006年モデルはカラーリング変更のみでのお色直しとなったスプリンガークラシック。
この2006年はナックルヘッドから伝統のOHVエンジン・ツインカム88の晩節に当たり、翌2007年からは排気量を1,584cc(96キュービックインチ)まで拡大したツインカム96が登場。事実、翌2007年モデルではツインカム96エンジン搭載のインジェクションモデルに生まれ変わったため、2年限りの販売となってしまいました。ツインカム88搭載のファイナルモデルとなった本機は、ビビッドブラック、ブラックパール、ブラックチェリー、リッチサングロブルーの4色。ツートーンはファイアーレッドパール＆ビビッドブラックとチョッパーブルー＆ブリリアントシルバーの2色で合わせて6色設定での販売に。
中古バイク市場では前2006年モデルよりも高年式であるため、評価的には高いものの流通台数自体が少ないことが影響し、業者間オークションにおける直近12ヶ月内の取引台数はわずか2台。いずれも走行距離3万kmを目前にした車両であったため、最高取引価格133万4000円、最低取引価格111万4000円と逆に低下してしまいました。逆の見方をすると、走行距離がこれよりも浅い車両は評価の伸び代が大きく、該当される車両オーナー様にとっては大いに期待が持てる余地だと言えるでしょう。希少なスプリンガーフォークが自慢のモデルだけに、フロント部の状態が車両価値を大きく左右するのは間違いなく、日頃のケア体制が買取査定に直結するだけに、愛情をかけてこられたオーナー様は査定の面で大きな恩恵が期待できます。このビジュアルだけに、さらに手を加えてカスタムされるケースは少数派ですが、ウインドスクリーンやサドルバッグ程度のライトカスタムであれば好意的に評価されるケースも多く、該当する車両の場合は事前相談による見積りも大いに活用したいところ。傾向的にはフルノーマルが好まれるだけに、保有している純正パーツの内容などもしっかりと把握されておくことをおすすめいたします。特にエンジンに関しては、後継モデルである2007年以降のモデルにアドバンテージがあるため、ハーレーに関しての専門知識を有する買取業者に依頼することが高額買取を狙う上での最重要ポイントであることは言うまでもございません。なるべく販路が多く、整備・修理体制が整っている業者をピックアップすることにより、期待値を高められるので手間を惜しまないことが良い結果に繋がります。
2006年モデルFLSTSC スプリンガークラシックの買替や売却をお考えでしたら買取査定はその中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年03月19日