ロー&ロングなプロポーションをノーマルの状態で、これほど主張するマシンがかつてあっただろうかと思わせるようなチョッパーマシンが2008年モデルで登場。それが本モデル「FXCWC ロッカーC」だ。
ちなみに車体の各部をサテンシルバーパーツで構成することによって落ち着いたイメージに仕上げた「FXCW ロッカー」も同じタイミングでデビューしている。
よりカスタムテイストを色濃く表現した「FXCWC ロッカーC」のフレームやスイングアームそしてオイルタンクは、ボディ同色にペイントされている。
そのソフテイルフレームにリジットマウントされるのは、バランサーを内蔵した空冷Twin Cam 96Bエンジンだ。ボア・ストロークが95.3mm×111.1mmの1,584ccユニットで、最大トルクは2,750回転で110Nmを発揮。ブラックパウダーコートで仕上げられたエンジン本体のカバー類はクローム仕様を採用することで、煌びやかな光を放っている。
エキゾーストはクロームタイプのデュアルマフラーを装着。トランスミッションは6速仕様で登場した。
足回りは、フロントに49mmのテレスコピック正立フォークを装備。ボトムケースはクローム仕上げとなる。そのフロントサスペンションを36.5度というレイク角で大きく寝かせてセット。ホイールサイズは、デビュー時の「FX」シリーズで唯一となる19インチを装着する。ホイールベースは、1,758mmという超ロングな設計だ。実に2008年ラインアップの中で最長スペックである。ブレーキは292.1mmのシングルディスクに4ピストンキャリパーを組合せる。
リアはトライアングルラインが美しいリジットスタイルのフレームにツインショックをミッション下にセット。リアフェンダーはスイングアームと一体化したハードテイルスタイルを演出。そこに収めるタイヤは18インチの240mm幅という極太仕様。「VRSCDX ナイトロッドスペシャル」と並ぶハーレー最大サイズである。
ロングホイールベースに極太リアタイヤが創り出すスタイリングは、まさにカスタムチョッパーであり直進安定性には優れている。ただ、タイトなコーナーが続くようなシチュエーションは得意ではない。走りで楽しむというよりは魅せて楽しむマシンということになるだろう。
デザイン面ではボディにストライプフレイムグラフィックが描かれる。特徴的な形状のシートは「トリックシート」と呼ばれ簡単操作でパッセンジャーシートを引き出すことが可能。ひとり乗りの際は、後部シートを収納しておきリアフェンダーのペイントや迫力のリアビューをアピールするのが良いだろう。ちなみに「FXCW ロッカー」は、ソロシート仕様だった。
操舵系統は、5インチのカーブ仕様ライザーにV字型ハンドルバーをセット。ケーブル類をバー内にレイアウトする構造でスッキリした仕上がりだ。
デビューモデルとなった2008年式は、267.8万円(税込)で登場。翌年には、フロントフェンダーデザインが変更されスタイリッシュさに磨きをかけた。この2009年式を最後に「FXCW ロッカー」は姿を消した。
その後は、2010年モデルではメカニカルな部分にアップデートが入り、ミッションの仕様変更やブレーキ系統の改良を実施。
そして、翌年にはABSやBCMといった電子デバイスを導入し車両制御系統を強化。この2011年モデルが最終仕様となりラインアップから外れた。なお、この2011年式は259.8万円(税込)で展開され、デビュー時より8万円の値下がりとなっていた。

買替や売る際の買取査定は、2008~11年式 FXCWC ロッカーCの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月03日

デビューモデルとなった2008年式「FXCWC ロッカーC」は、同時デビューの兄弟モデル「FXCWC ロッカー」と基本コンポーネントは共用しているものの、よりカスタム色の濃い仕様に仕上げられている。
パワートレインには、バランサーを内蔵した空冷Twin Cam 96Bエンジンをソフテイルフレームにリジットマウント。ベースモデルがシルバーパウダーコート仕上げにサテンメタリックカバーを装着することで落ち着いた印象のエンジン本体に対して、本モデルはブラックパウダーコート仕上げにクロームカバーという組み合わせで、コントラストのハッキリした煌びやかなオーラを放つ。
フレームとスイングアームもボディ同色とすることで、全体的に一体感のある車体にまとまっている。
36.5度というレイク角が可能にする大きく寝かした49mm大径フロントフォークで、1,758mmというロングホイールベースを創り上げる。そこに装着するのは、5本スポークのアルミキャストホイール。フロンは19インチに90mmのスリムタイヤをリヤは18インチに240mmというファットなタイヤをセットする。
「FXCWC ロッカーC」のオリジナルディテールとしては、簡単操作でタンデムシート化できるトリックシートを採用していることだ。「FXCW ロッカー」は、ソロシートとなる。
なお、インパクトのあるデビューとなった「FXCWC ロッカーC」2008年モデルは、フレアパターンを描いたモノトーン3カラーで展開。
「ビビッドブラックデラックス」、「クリムゾンレッドサングロデラックス」、「パシフィックブルーパールデラックス」で、価格は267.8万円(税込)に設定された。ちなみにベースモデルの「FXCWC ロッカー」の「ビビッドブラックデラックス」は27.9万円安の239.9万円(税込)だった。

買替や売る際の買取査定は、2008年式 FXCWC ロッカーCの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月03日

スイングアームと一体化したハードテイルスタイルのリアフェンダーに240mmワイドタイヤを装着して衝撃のデビューを図った「FXCWC ロッカーC」は、デビュー間もないタイミングとなる2009年モデルで細部のディテール変更を実施。

・フロントフェンダーロープロファイル化
・カラーチェンジ

マシンの心臓部には、1,584㏄の空冷Twin Cam 96Bユニットを搭載。最大トルクは、2,750回転110Nmというスペックで変更はない。クロームカバーを配したエンジン本体にクローム仕様のデュアルマフラーを装着し、カスタムテイストを強調。タンクにレイアウトされるフレアパターンのグラフィックとも相まって、ベースモデルの「FXCW ロッカー」とは異なるオーラを放っている。
大きく寝かせたフロントフォークにセットするフェンダーはロープロファイル化されており、従来モデルよりもタイヤとのクリアランスが狭くなった。よりスタイリッシュでロングなスタイリングがさらに強まっている。
操舵系統は、5インチカーブデザインのライザーにV字型ハンドルバーをセット。シート高は641mmで、ソフテイルファミリーの中では「FXSTB ナイトトレイン」の640mmに続く低さ。
フレームやスイングアーム、そしてオイルタンクはボディと同色ペイントされており、兄弟モデルの「FXCW ロッカー」より、統一感のあるスタイリングに仕上げられている。
デビュー2年目となる2009年モデルのカラーリングは、「ビビッドブラックデラックス」、「クリムゾンレッドサングロデラックス」、「フレイムブルーパールデラックス」の3パターンで展開。価格は前年から据え置かれ267.8万円(税込)に設定された。

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解説記事更新日：2022年07月03日

デビュー時からロングホイールベースで圧倒的な存在感を醸し出している「FXCWC ロッカー C」だが、2010年モデルではダイナファミリーに「FXDWG ワイドグライド」が3年ぶりに登場。レイク角34度のフロント足回りは、本モデルの1,758mmに続く1,740mmというロングホイールベースマシンとなる。そして、タンクにはフレイムパターンのグラフィックを配するなど、ノーマルでありながら既にカスタマイズされているかのようなスタイルで「FXCWC ロッカーC」と、どこか通じるものがあるマシンだ。
なお、2010年式の本モデルはメカニカルを含むいくつかのアップデートを受けている。

・トランスミッション5段ギアにヘリカルギアを採用
・マスターシリンダーキャップ&ガスケット変更
・新型ホーン採用
・エンジンブラケット変更
・カラーチェンジ

パワートレインは、デビュー時から採用するバランサー内蔵型の空冷Twin Cam 96Bエンジンで続投。最大トルクは、2,750回転110Nmというスペックから変更はない。
トランスミッションは6速仕様だが、5段ギアにヘリカルカットタイプのギアを新採用することで機械的な作動音が低減されている。特にロングツーリング時の快適性が向上した。
カラーラインアップは前年からバリエーションを充実させ、トータル4パターンを設定。
「ビビッドブラックデラックス」、「ブラックデニムデラックス」、「レッドホットサングロデラックス」、「フレイムブルーパールデラックス」で、価格は据え置きの267.8万円(税込)で展開された。
なお、各部をサテンシルバー仕上げで落ち着いたイメージに仕上げたソロシート仕様の「FXCW ロッカー」は、今年度のラインアップに姿は無かった。

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解説記事更新日：2022年07月03日

ソフテイルフレームが創り出す美しいトライアングルラインを強調するハードテイルスタイルの「FXCWC ロッカーC」は、2011年モデルで数多くのアップデートが施されマシンの完成度が高められている。

・ABS標準装備
・ボディ・コントロール・モジュール(BCM)採用
・ハンドコントロールリニューアル
・リアマスターシリンダーカバー変更
・フロントブレーキパッド変更
・カラーチェンジ

車体制御系統にBCMを採用することによって、ヒューズやケーブル類の簡素化を実現。車体細部がシンプル化されたことでスタイリング性が向上した。さらにトリップスイッチやハザードスイッチがハンドコントロール部に集約されており、直感的な操作が可能となった。
制動系統にはABSを新採用。安全性と信頼性が大きく向上している。細かな部分としては、ブロントのブレーキパッドに改良が加えられたことで鳴きが改善。リアマスターシリンダーのカバーは非金属組成素材へと変更され耐久性やメンテナンス性能が良くなった。
パワートレインには、引き続き2,750回転で110Nmを発揮するTwin Cam 96Bエンジンを採用する。2008年モデルのデビュー以降、出力特性は変化することなくラインアップを継続してきたユニットだ。
その「FXCWC ロッカーC」の2011年モデルは、4カラーバリエーションを用意。「ビビッドブラックデラックス」、「ブラックデニムデラックス」、「スカーレットレッドデラックス」、「クールブルーパールデラックス」で、価格は259.8万円(税込)。前年から7万円の値下がりとなる。
なお「FXCWC ロッカーC」は、今回の2011年式が最終仕様となりラインアップから姿を消すことになった。

買替や売る際の買取査定は、2011年式 FXCWC ロッカーCの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月03日