ツーリングファミリーの中でも、とりわけロー&ロングなフォルムが印象的なバガースタイルの「FLTRX ロードグライド カスタム」。2010年モデルで電子スロットル制御の空冷Twin Cam 96エンジンを搭載してデビュー。デュアルヘッドライトをインストールしたシャークノーズフェアリングにローダウンシートとリアサスペンションを装備し、フロント18インチ・リア16インチホイールを組み合わせるスタイルはストリートで強烈な存在感を放つ。そして、大型のフロントフェアリングはフレームマウントのため、大柄なスタイリングとは裏腹にハンドリングは素直で操作感に優れている。
同時ラインアップされている「FLHX ストリートグライド」とは、また違ったオーラを放つマシンだ。
その「FLTRX ロードグライド カスタム」は、2012年モデルで大幅なアップデートを実施。
従来モデルの1,584cc空冷TwinCam 96エンジンに代わって、ボアアップで103キュービックインチ(1,690cc)まで排気量アップされた空冷Twin Cam 103ユニットが与えられた。
最大トルクは、2011年モデルの2,500回転118Nmから3,500回転129Nmまで向上。
電子スロットルやクルーズコントロール、ABSといった電子的にライダーをサポートするシステムも充実しており、ツーリングファミリーの一員として快適なライディングを可能にしている。
シート高は690mmで、上級グレードの「FLTRU ロードグライド ウルトラ」より9mm低い。そして、車両重量はリアトランクレスやシールド形状の変更など装備の簡略化で33kgも軽い380kgに仕上がっている。
「FLHX ストリートグライド」と比較すると、本モデルのシート高は25mm低いが、重量は8kg重い。ヘッドライトがデュアル仕様であることやフェアリング形状が関係している。
なお、ニューエンジンを与えられて進化を遂げた「FLRX ロードグライド カスタム」の2012年モデルは、前年比で0.6万円安となる269.8万円(税込)で登場。
翌2013年モデルではカラーリング変更や軽量化を実施して、0.2万円高の270万円(税込)で展開された。
以降は、一旦ツーリングファミリーのラインアップから姿を消すが、2018年モデルでシングルカム8バルブ仕様のMilwaukee Eightを与えられて再び姿を現した。

買替や売る際の買取査定は、2012~13年式 FLTRX103 ロードグライド カスタムの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年05月23日

シャークノーズフェアリングにデュアルヘッドライトを組み合わせたフロントフェイスでバガースタイルに仕上げた「FLTRX ロードグライド カスタム」は、2012年モデルでパワートレインのリニューアルを含む下記のアップデートを実施。

・空冷Twin Cam 103エンジンの採用
・クロームアルミプロファイルタイプのオプションホイール設定
・カラーチェンジ

エンジンに関しては2011年モデルラインアップで、「FLTHTK リミテッド」、「FLHTCU ウルトラ クラシック」、「FLTRU ロードグライド ウルトラ」が1,690㏄のTwin Cam 103ユニットを搭載していたが、今回の2012年モデルではツーリングファミリー全車種に採用された。もちろん、本モデル「FLTRX ロードグライドカスタム」も含まれている。
ボア・ストロークは、98.4mm×111.1mmで、従来の95.3mm×111.1mmからボアアップによって排気量を拡大したユニットとなる。最大トルクは、前年モデルの2,500回転118Nmから3,500回転129Nmへ大きく向上。車両重量は380kgから変わっていないので、そのパワー差は乗り比べれば十分に体感できるだろう。
ニューエンジンのパワーを受け止める足回りには、ブレンボ製の4ピストンキャリパーをフロントにダブルで装備。リアと合わせてトリプルディスク仕様だ。
カラーリングは、「ビッグブルーパール」、「ブラックデニム」、「ビビッドブラック」、「クロームイエロー」の4バリエーションが展開された。価格は全カラー269.2万円(税込)で2011年モデルより0.6万円の値下げとなった。

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解説記事更新日：2022年05月23日

前年モデルでラインアップされていた6車種全てにTwin Cam 103エンジンが与えられてたツーリングファミリーは、2013年モデルも同じ顔触れの6モデルで展開。
「FLTRX 103 ロードグライド カスタム」は、今年度モデルでカラーチェンジに加えてディメンジョンにも変化が見られた。
カラーバリエーションは引き続き4パターンが用意され、「ビビッドブラック」、「ブラックデニム」、「キャンディーオレンジ」、「ビッグブルーパール」で、価格は270万円(税込)となった。2012年モデルから0.2万円の値上げが実施されている。
車体サイズは、最低地上高が5mm高くなり130mmへ変更。加圧時シート高は25mm上昇して715mmとなっている。また車両重量は4kg軽くなり376kgとなった。
パワートレインは、1,689㏄の空冷Twin Cam 103ユニットをラバーマウントで搭載。最大トルクは、3,500回転129Nmというスペックで前年と同じ仕様。物理的なアクセルワイヤーを使用しない電子スロットル制御でライダーの手元操作に対してリニアに反応するビッグツインだ。
足元は、フロントにトリムレスのスッキリとしたデザインの「FL」スタイルディープフェンダーに18インチホイールをセットし、130/80B18のロープロファイルタイヤを履く。リアは16インチ仕様だ。
そしてシャークノーズデザインのフェアリングインナーには2スピーカー仕様のハーマンカードンオーディオをインストール。
なお、Twin Cam 103エンジン仕様のロードグライドは、今回の2013年モデルで一旦ラインアップから姿を消すことになった。以降は、2015年モデルで新設計フレームと足回りを採用した「FLTRXS ロードグライド スペシャル」が登場。
「FLTRX ロードグライド カスタム」としては、2018年にMilwaukee Eightエンジンを与えられて再デビューした。

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解説記事更新日：2022年05月23日