FXDB ダイナストリートボブ 【2017年式｜TC103】毎週更新の買取査定相場

ダイナファミリーとしては最終モデルとなった2017年式ストリートボブは、排気量を1,690cc(103キュービックインチ)まで拡大したツインカム103搭載モデルとしてリリース。
翌2017年はソフテイルファミリーとの統合でフルモデルチェンジとなりましたが、ダイナのシャーシにラバーマウント方式で搭載したツインカム103が発するパワーと振動はなかなかに味わい深く、一年限りのモデルながら代え難い魅力の詰まったモデルとなっております。車体サイズなど、エンジン関連以外はキャリーオーバーの形ですが、49mm径フォークによる安定性の高さがコントロール性を担保しており、従来のツインカム96よりも疾走感が強いストリート志向の味付けだと言えるでしょう。日本仕様車は最大トルクが126Nm/3,000rpmと、米国仕様本国仕様の129Nm/3,250rpmよりも若干セーブされているのが惜しいところですが、極低速時の頼もしさは日本仕様の方に軍配が上がり、日本の道路事情に適したスペックに。ダイナファミリーとして最終年はビッドブラック、ブラックデニム、オリーブゴールドが前年からの継続で、チャコールデニム&ブラックデニムとハードキャンディー ホットロッドレッドフレークを加えた計5色が設定されました。
2022年4月現時点の中古バイク市場においては、ダイナシリーズとしファイナルモデルであること、空冷スポーツスター絶版化による高騰の影響を受け相場は大きく上昇中。2019年頃は取引価格100万円を切る車両も散見されていましたが、業者間オークションにおける直近12ヶ月内での取引記録は150万1000円にも及んでおり、対前年比+21%、対3前年比+60%にまで跳ね上がりました。これは日本市場のみに見られる現象ですが、現有オーナー様にとっては千載一遇の売り時だと言えるでしょう。1年しか生産販売されていなかったモデルだけに、ノーマル車とカスタム車の割合は半々といったところで、よほど純正パーツの欠品が多くない限りはそれなりの値段がつくと考えて差し支えございません。Vance＆Hines(バンス＆ハインズ)製マフラーやScreamin Eagle(スクリーミンイーグル)、Roland Sands Design(ローランドサンズ)製エアクリーナーなどは買取価格に上乗せが期待できるマストアイテムで、これらのパーツを装着したカスタム車は大いに期待してよいでしょう。高額買取を狙うには、ハーレーに関する確かな専門知識と買取実績を有する業者への相談が非常に重要で、特にカスタムパーツに造詣の深い業者へ任せたいところ。
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解説記事更新日：2022年04月14日