ハーレーにとって大きな転換期となった2018年というモデルイヤーでは、ビッグツインのフィーリングとスポーティなライディングを楽しめるダイナファミリーがソフテイルファミリーと統合される運びとなった。
これまでのダイナファミリー内で2005年の登場以来、カスタムベースとしても人気を集めてきた純正チョッパースタイルの「ストリートボブ」は、今回の大きな動きの中で新たなカーボンスチール製のソフテイルフレームを与えられて「FXBB ストリートボブ」として生まれ変わった。
リアサイドのツインショックは廃されて、リジットスタイルのトライアングルラインが美しく露出しており、従来通りのクラシカルなスタイリングに一層の味わい深さを加えるポイントとなっている。
その新型ソフテイルフレームに搭載するパワーユニットは、8バルブ&シングルカム構造のMilwaukee Eight 107ユニットとなる。
ボア・ストロークが、100.0mm×111.1mmの1,745ccユニットで、デビューモデルとなった2018年式の最大トルクは3,000回転で145Nmを発揮する。
前年モデルはダイナ世代最終となる「FXDB ストリートボブ」だが、ボア・ストロークが98.4mm×111.1mmのTwin Cam 103を新採用したばかりだった。排気量は1,690ccで、最大トルクは3,250回転126Nmというスペック。つまり、Twin Cam103世代のストリートボブは2017年モデルのみの短いモデルライフとなっていた。
今回、新たなフレームとパワートレインを与えられた「FXBB ストリートボブ」の重量は297kgと従来モデルの303kgから6kgも軽くなっている。ハイパワーエンジンと軽量化の組み合わせで、パワーの差は十分に体感できるだろう。
ちなみに2018年モデルのソフテイルファミリー「FX」シリーズでは、本モデルが唯一のアンダー300kgモデルだった。ただ、後の2020年モデルで、「FXST スタンダード」が同じく297kgでデビューした。
「FXBB ストリートボブ」の足回りは、フロントにインナーチューブが大径49mmのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを装備して、フォークブーツを装着。スチールレース仕様グロスブラック仕上げの19インチホイールにはシングルディスクブレーキをセット。
リアは、クラシカルなハードテイルを演出するモノショックをシート下にセット。スパナを使ってプリロード調整が可能だ。装着するホールサイズは16インチとなるが、タイヤ幅は従来モデルから10mmスリム化された150mmタイプを採用している。
実用装備面においては、ヘッドライトにデーマーカー製のLEDを採用し夜間の視認性のみならずファッション性も高めている。
燃料タンクは、これまでの17.8Lタイプからスリム化されて13.2L(3.5ガロン)仕様へ変更。
メーターは、ドッグホーン型のライザークランプに埋め込まれたコンパクト液晶タイプでスピードと燃料計、シフトポジションが常時表示される。回転数やオドメーターなどは必要に応じて切替して表示することが可能。スッキリとしたハンドル回りはストリートチョッパースタイルを強調するディテールだ。
なお、これまでのスタイリングを踏襲しながらも全く新しいマシンへと進化した、「FXBB ストリートボブ」の2018年モデルは、スタンダードカラーの「ビビッドブラック」が179.9万円(税込)で発売。
以降は、カラーチェンジを実施しながら2020年モデルまで展開された。
翌2021年モデルでは、さらに排気量を拡大したMilwaukee Eight 114を与えられ「FXBBS ストリートボブ」としてラインアップされている。
ちなみに、Milwaukee Eight 107世代最終の2020年モデルは183万5,900円(税込)で、デビュー時から3万6,900円の値上がりとなっていた。

買替や売る際の買取査定は、2018~20年 FXBB ストリートボブの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年06月29日

ダイナファミリーがソフテイルファミリーに統合される形で、ニューマシンとして生まれ変わったストリートボブ「FXBB」は、2018年モデルでフレームからパワートレインに至るまでリニューアルされている。
「FXDB」世代の最終仕様となる2017年モデルでは、それまでのTwin Cam 96ユニットからボアアップによって1,690㏄まで拡大したTwin Cam 103を与えられたばかりであったが、僅か1年でモデルチェンジという形になる。
全く新しいとも言える「FXBB ストリートボブ」に搭載されるのは、シングルカムで8バルブ構造のMilwaukee Eight 107エンジンだ。ボア・ストロークが、100.0mm×111.1mmの1,745㏄ユニットをフレームにリジットマウント。最大トルクは、3,000回転で145Nmを発揮。
前年の3,250回転126Nmというスペックから大きく向上。より低回転でピークトルクに達する仕様だ。大幅なパワーアップを実現しながら、車両重量は前年比で6kg減となる297kgへ軽量化に成功している。
足回りは、フロントのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを装備してダストブーツを装着。スチールレースの19インチホイールにシングルブレーキをセット。
リアは、リジット風モノショックでシート下でスパナを使用してプリロード調整が可能。ホイールサイズは従来モデルから1インチダウンの16インチ仕様となる。
実用装備面では、メーターがハンドルクランプにインストールされた2.14インチディスプレイタイプとなる。ハンドル回りがスッキリと仕上がっておりスマートな印象だ。
新たなデビューとなった「FXBB ストリートボブ」の2018年式は、モノトーン仕様とツートーン仕様を展開。
「ビビッドブラック」は179.9万円(税込)で、「オリーブゴールド」、「レッドアイアンデニム」は、184.1万円(税込)でデビュー。
ツートーンカラーは、「ウィキッドレッド×トゥイステッドチェリー」、「インダストリアルグレーデニム×ブラックデニム」の2パターンで、価格は187.9万円(税込)に設定された。

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解説記事更新日：2022年06月29日

前年モデルでソフテイルフレームを与えられニューマシンとしてデビューしたストリートチョッパー「FXBB ストリートボブ」は、2019年モデルでカラーチェンジを実施している。
デビューイヤーとなった2018年モデルは、モノトーンカラーを3タイプにツーとーカラーを2タイプの5バリエーションで展開していたが、今年度はモノトーン5パターンにツートーンを1パターンとラインアップの充実が図られている。
「ビビッドブラック」は179万円(税込)。「ウィキッドレッドデニム」、「インダストリアルグレーデニム」、「ビリヤードブルー」、「ラグドゴールドデニム」が、184万1,000円(税込)
で展開。
ツートーンカラーは、「ウィキッドレッド×トゥイステッドチェリー」のみで187.9万円(税込)。いずれのカラーリングも据え置き価格となっている。
かつては、リアチョップドフェンダーの両サイドにはショックアブソーバーをセットした、スポーティなダイナファミリーの一員として展開されていた、「ストリートボブ」。
新たにリジットスタイルのソフテイルフレームを与えらた「FXBB」は、スッキリとしたサイドビューと従来より10mmスリムな150mm幅リアタイヤが特徴的だ。
フレームの材質にはカーボンスチールを採用していることもあり、「FXDB」世代よりも6kg軽い297kgに仕上がっている。
そして、パワーユニットはMilwaukee Eight 107で、3,000回転145Nmというスペック出力特性は前年モデルから変更はない。
エイプハンガーハンドルバーやブラックスポークホイールにフォークブーツなどノスタルジックなスタイリングの中にもLEDヘッドライトや液晶メーターといった現代てくろのじーが散りばめられたニュースタイルのチョッパーマシンである。

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解説記事更新日：2022年06月29日

ブラックアウトされダウンチューブフォークにブラックのダストブーツを装着し、エンジン本体やショットガンスタイルのマフラーまでブラックで統一されたストリートチョッパー「FXBB ストリートボブ」は、2020年モデルでカラーチェンジが実施されている。
前年モデルではトータル6カラーバリエーションが用意されていたが、今回は5バリエーションまで絞り込まれた。
そのうち、4カラーがモノトーン仕様だ。「ビビッドブラック」は、183万5,900円(税込)。3万6,900円の値上を実施。「スプルース」、「リバーロックグレー」、「バラクーダシルバーデニムが、187万8,800円(税込)と前年比で3万7,800円高に設定された。
ツートーン仕様は、「ビリヤードレッド×ビビッドブラック」が191万8,400円(税込)。こちらは、3万9,400円(税込)の値上げ幅となった。
リアのトライアングルラインがアインディンティティのカーボンスチール製ソフテイルフレームにマウントするパワートレインは、1,746ccのMilwaukee Eight 107エンジンだ。
最大トルクは3,000回転で145Nmを発揮する。スペックは前年モデルから変わっていない。
2020年モデルのソフテイルファミリーは、1,746ccと1,868ccのMilwaukee Eightを採用したマシンが混在しているが、1,746ccエンジンモデルの中で「FXBB ストリートボブ」は、「FXST スタンダード」と並んで297kgの重量で最軽量となる。
扱いやすさやMilwaukee Eight 107のパワーを存分に味わうことを重視するなら「FXBB」、もしくは「FXST」が有力候補になるだろう。

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解説記事更新日：2022年06月29日