2018年のソフテイルファミリーは、ダイナファミリーとの統合によってトータル13モデルがラインアップされるという大所帯となった。そこでドラッグレーサースタイルの「ブレイクアウト」は、ニューエンジンMilwaukee Eightを与えられ、異なる排気量の2タイプ構成で展開。
本モデル「FXBR ブレイクアウト」には、1,745ccのMilwaukee Eight 107エンジンを搭載する。ボア・ストロークが100.0mm×111.1mmのシングルカム8バルブエンジンで、最大トルクは3,000回転145Nmというスペック。
先代モデルの「FXSB ブレイクアウト」の最終仕様2017年モデルはTwin Cam 103Bエンジンを搭載しており、3,000回転125Nmという仕様だったので、大幅なパワーアップだ。
ちなみに上級グレードで1,868ccのMilwaukee Eight 114エンジンを搭載する「FXBRS ブレイクアウト」は、155Nmのハイスペック仕様となっている。
また、本モデルは刷新されたニューソフテイルフレームが採用して登場している。素材がカーボンスチール製となったことで、重量は従来より15kgも軽い305kgとなった。軽量ハイパワーなマシンへと進化することで、今まで以上に刺激的な走行性能を手に入れているわけだ。
足回りもリニューアルされており、フロントにはカートリッジタイプのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを装備。インナーチューブは49mmの大径仕様で剛性アップが図られた。
リアは、リジットスタイルのハードテールを美しく演出するモノショックをシート下にセット。アクセスしやすいレイアウトとすることで調整も容易な構造。
その足元にセットするホイールサイズは、フロント21インチ・リア18インチを踏襲。ニューデザインのガッサーⅡアルミキャストを装着する。
タイヤサイズはフロント130mmでリアが240mmと先代モデルのディテールを継承している。
デザイン面では、ヘッドライトにデーメーカー製のLEDライトを採用することで視認性の向上とファッション性をアピール。
計器類はコンパクトな2.14インチのLCDディスプレイをハンドルライザーにセット。スピードや燃料ゲージ、ギアインジケーターを表示するデジタルメーターで、今まで以上にスッキリとしたハンドル回りへイメージチェンジされた。
また、燃料タンクは5ガロン(18.9L)から3.5ガロン(13.2L)のスリムタイプに変更されている。
新フレームとニューエンジンで、全く新しいマシンとしてデビューした「FXBR ブレイクアウト」の2018年モデルは、「ビビッドブラック」が245.9万円(税込)で登場。
翌年には、カラーチェンジと2万4,600円の値上げが実施されて248万3,600円(税込)で展開。この2019年モデルがMilwaukee Eight 107を搭載した「FXBR ブレイクアウト」の最終仕様となり、2020年式からはMilwaukee Eight 114仕様の「FXBRS114」のみに集約されている。

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解説記事更新日：2022年06月29日

前年モデルでは、ソフテイルファミリー唯一の「FX」モデルとして展開されていた「ブレイクアウト」は、2018年モデルで2グレードの構成でラインアップ。
弟分モデルにあたる本モデル「FXBR ブレイクアウト」には、1,745ccのニューエンジンMilwaukee Eight 107ユニットが与えられた。ボア・ストロークが100.0mm×111.1mmのシングルカム8バルブ構造で、最大トルクは3,000回転145Nmというスペック。
Twin Cam 103Bエンジンを搭載した前年モデル「FXSB ブレイクアウト」の3,000回転125Nmから大幅なパワーアップとなる。しかも、車両重量はカーボンスチール製の新型ソフテイルフレームを採用していることもあり従来より15kgも軽い305kgにとどまっている。
なお、兄貴分モデルにあたる「FXBRS ブレイクアウト」に至っては、同じ305kgの車体に155Nmを発揮する1,868ccエンジン、Milwaukee Eight 114が与えられており、さらにハイスペックな仕様だ。
そのリニューアルされたハイパワービッグツインを支える足回りも強化されており、フロントには大径49mmのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを装備。
リアはシート下のモノショックをセットしてリジットスタイルを演出。
先代モデルでは、1,710mmというロングなホイールベースが特徴的だったが、ニューモデルとして生まれ変わった2018年式は、1,695mmとショート化されており取り回し性能が向上している。240mmの極太リアタイヤは健在で、抜群の直進安定性を誇るマシンだ。
デザイン面では、燃料タンクが5ガロンから3.5ガロンのスリムタイプに変更され、メーターは2.14インチのLCDディスプレイをライザーにインストール。スッキリとしたスタイリングに仕上がっている。
2018年モデルの「FXBR ブレイクアウト」は、モノトーンカラー4パターンを設定。
「ビビッドブラック」が245.9万円(税込)で、「ブラックテンペスト」、「シルバーフォーチュン」、「トゥイステッドチェリー」は250.1万円(税込)で展開された。
なお、上級グレードの「FXBRS ブレイクアウト」は27.5万円高で展開されていた。さらに特別カラーの「レジェンドブルーデニム」も281.4万円(税込)で用意された。

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解説記事更新日：2022年06月29日

ニューフレーム&ニューエンジンに加えて、3.5ガロンのスリムタンクやハンドルライザーにインストールされたデジタルメーター、LEDヘッドライトなどを装備してデザイン面でも進化を遂げた新生「ブレイクアウト」だが、ロー&ロングのカスタムテイスト溢れるスタイリングは健在だ。
107キュービックインチ(1,745cc)仕様のMilwaukee Eightを搭載する「FXBR ブレイクアウト」の2019年モデルでは、カラーチェンジが実施されている。
前年モデルでモノトーン4カラーバリエーションで展開していたが、今年度はラインアップを充実させ5カラーが用意された。
「ビビッドブラック」は、248万3,600円(税込)。「インダストリアルグレー」、「ウィキッドレッド」、「ボンネビルソルトパール」、「ローハイドデニム」は、252万5,600円(税込)に設定された。いずれのカラーリングも2万4,600円の値上げとなった。
搭載するMilwaukee Eight 107の最大トルクは、3,000回転で145Nmを発揮。全年モデルから出力特性の変更はない。
ブレイクアウトと言えば、2013年モデルで登場した当時からドラッグバーにリアのチョップドフェンダーと240mmファットタイヤを組合せる直線番長的スタイルが特徴的なマシンだが、今年度の2019年ソフテイルファミリーには同じくドラッグレーサースタイルを強く意識したニューモデルが登場。それが「FXDRS114」だ。1,735mmというホイールベースは、先代モデルの「FXSB ブレイクアウト」よりロングで、2019年ラインアップの中でも最長スペック。リアタイヤは本モデルと同じ240mm幅を装着。
パワートレインには、モデル名から察せされる通りMilwaukee Eight 114で160Nmを発揮する。本モデルの上級グレード「FXBRS ブレイクアウト」より軽い303kgの車体でソローシートというスパルタンなマシンである。
なお、昨年からMilwaukee Eightを搭載して2グレード構成でラインアップされてきた「ブレイクアウト」だが、1,745ccの本モデル「FXBR」は今回の2019年式が最終仕様となった。2020年モデルからは「FXBRS ブレイクアウト114」に一本化されている。

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解説記事更新日：2022年06月29日