2013年モデルで「CVO」モデルと同時に展開するや否やソフテイルファミリーの人気モデルに昇りつめてきた「ブレイクアウト」だが、2018年モデルで車体の大部分をリニューアルする進化を遂げて「FXBR/S ブレイクアウト」として生まれ変わった。
今回の世代交代では、1,868ccと1,745ccの異なる排気量で2グレード用意された。本モデル「FXBRS」は、上級グレードというポジションになる。
なお、High Output Twin Cam 103Bを搭載していた従来モデルからは、以下のアップデートが実施されている。

・カーボンスチール新型フレーム
・Milwaukee Eight 114エンジン
・サスペンション仕様変更
・デイメーカーLEDヘッドランプ
・3.5ガロン燃料タンク
・デジタルライザーゲージ
・カラーチェンジなど

マシンの骨格部分には、軽量高剛性のカーボンスチール素材を使用した新設計のソフテイルフレームを採用。
足回りは、49mmの大径フロントフォークを装備。SHOWA製のデュアルベンディングサスペンションである。リアはシート下にモノショックをセットし、プリロードの調整も可能だ。
リニューアルされた車体にマウントされるパワートレインは、ボア・ストロークが102.0mm×114.3mmのMilwaukee Eight 114エンジン。従来のツインカム構造に代わってシングルカム仕様で各気筒4バルブの計8バルブ構造となる。スペックは、3,000回転で155Nmの最大トルクを発揮する。
1,689ccのTwin Cam 103Bエンジンを搭載していた2017年モデルは、3,000回転125Nmというスペックだったので、大幅なパワーアップとなる。しかも車両重量は15kg減の305kgに収まっている。「ブレイクアウト」というモデル名に相応しいハイパワーマシンへ成長したということだ。
足元は、フロントにグロスブラック仕上げの21インチ仕様ガッサーⅡキャストアルミホイールを装着。リアは18インチの240mmワイドタイヤをセットする。ちなみにタイヤサイズは従来モデルから変わっていない。
前年モデルでは2014年式の「CVO」モデルと同デザインのホイールを装着していたことは記憶に新しいことだろう。今回ニューデザインのホイールが採用されたことで印象は大きく変わっている。
スタイリング面では、フロントにデイメーカー製のLEDを採用することで夜間の視認性が向上したと同時にファッション性も高まった。
また、ストレート形状に近いドラッグバースタイルのハンドルライザーには2.14インチLCDディスプレイメーターが埋め込まれている。ライダーの視界中央部がスッキリしておりスタイリッシュな仕上がりだ。
そして、燃料タンクは従来の5ガロン(18.9L)タイプから3.5ガロン(13.2L)へ変更。容量ダウンということでロングツーリングには不利な仕様変更となるが、コンパクトスリムな造形となりデザイン面ではプラス要素と言えるだろう。
ニューモデルとして展開された2018年式の「FXBRS ブレイクアウト」は、ベーシックカラーの「ビビッドブラック」が273.4万円(税込)で登場。先代モデルから33.5万円高となった。
以降は、ツートーンカラーやカスタムカラーを設定するなどカラーチェンジを繰り返していく中で、下位排気量グレードの「FXBR ブレイクアウト」が2019年式を最後にラインアップから外れた。
以降は、本モデルに一本化されてラインアップを継続。2021年には出力特性の変更を実施している。

買替や売る際の買取査定は、2018年式～ FXBRS ブレイクアウトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日

創業から115周年という節目の年でもありダイナがソフテイルに吸収されるというファミリー編成が実行された2018年モデル。
ロー&ロングのスタイリングで一躍人気モデルへと成長した「ブレイクアウト」は、今年度モデルで、1,868ccと1,745ccの異なる排気量2タイプで展開された。
本モデル「FXBRS ブレイクアウト」は、上級グレードというポジションで1,868ccユニットを与えられているが、パワートレインの刷新のみならず多数のアップデートを受けている。

・Milwaukee Eight 114エンジン搭載
・新設計フレーム採用
・サスペンション仕様変更
・3.5ガロン燃料タンク
・ライザーマウントデジタルメーター
・115周年記念モデル設定
・カラーチェンジなど

今回新たに与えられたMilwaukee Eight 114エンジンは、ボア・ストロークが102.0mm×114.3mmの8バルブ&シングルカム構造でツインインジェクター仕様となる。
最大トルクは3,000回転で155Nmを発揮する。前年モデルのTwin Cam 103Bエンジンは、3,000回転120Nmというスペックだったので大幅なパワーアップとなる。また、1,745ccのMilwaukee Eight 107仕様の「FXBR ブレイクアウト」は、3,000回転145Nmというスペック。車両重量は、本モデルも「FXBR」も305kgで同じ。2017年式は320kgだったので大胆な軽量化に成功している。
これは、新設計の軽量高剛性カーボンスチール製ニューソフテイルフレイムの恩恵であろう。
軽量化&ハイパワー化を実現したニューブレイクアウトの足回りには、フロントにSHOWA製デュアルベンディングバルブサスとリアはシート下にモノショックをセットする。
燃料タンクは従来の18.9L仕様から13.2Lのスリムタイプに変更。
計器類はハンドルライザーにデジタルメーターをインストールすることでスッキリとしたデザイン。
大幅リニューアルされた「FXBRS ブレイクアウト」2018年モデルは、4カラーで展開。
「ビビッドブラック」は、273.4万円(税込)。「ブラックテンペスト」、「トゥイスティッドチェリー」、「シルバーフォーチュン」は、277.6万円(税込)。
専用カラーのハーレー生誕115周年アニバーサリーモデル「レジェンドブルーデニム」は、281.4万円(税込)で用意された。

買替や売る際の買取査定は、2018年 FXBRS ブレイクアウトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日

新型ソフテイルフレームとパワートレインを与えられて軽量ハイパワーなマシンへと進化を遂げた「FXBRS ブレイクアウト」。ニューモデルへ世代交代を果たした2年目となる2019年モデルでは、カラーチェンジを実施している。
前年モデルでは、ハーレーの生誕115周年アニバーサリーモデルを含めて5カラーバリエーションで登場したが、今年度はラインアップの充実を図りモノトーンカラーを6タイプ、ツートーンカラーを1タイプのトータル7バリエーションを用意した。
ベーシックカラーの「ビビッドブラック」は、276万1,300万円(税込)。
「インダストリアルグレー」、「ウィキッドレッド」、「ボンネビルソルトパール」、「ローハイドデニム」は、280万3,300円(税込)。いずれも2万7,300円の値上げが実施された。
新たに追加されたツートーンカラーは、「スコーチドオレンジ×ブラックデニム」は284万4,300円(税込)で登場。カスタムカラーの「ブルーマックス」も同価格の284万4,300円(税込)で用意されている。
パワートレインは、Milwaukee Eight 114エンジンを搭載。最大トルクは、3,000回転で155Nmを発揮する。スペックは前年から変更はない。
34度のレイク角が織り成す1,695mmというロングホイールベースは、前年のラインアップではソフテイルファミリーの中で最もロングな数値だった。しかし、今回の2019年モデルでは、さらにロングなマシンが登場。同じMilwaukee Eight 114エンジンを搭載するドラッグレーサースタイルの「FXDRS FXDR114」である。最大トルクは160Nmで重量は本モデルより2kg軽い303kgに仕上がっている。
これまで直線番長的存在だった「ブレイクアウト」を上回る、1,735mmというロングな設計。全長も本モデルより55mm長い2,425mmだ。
ただ、ソロシート仕様なのでタンデムも楽しみたいなら「FXBRS ブレイクアウト」が良いだろう。

買替や売る際の買取査定は、2019年 FXBRS ブレイクアウトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日

カーボンスチール製のニューフレームに刷新されたハイパフォーマンスサスペンションで車体のリニューアルを受けた2018年モデル以降、「ブレイクアウト」は、1,746ccと1,868ccの2グレード構成で展開されてきた。しかし、2020年モデルではMilwaukee Eight 107モデルが姿を消して、Milwaukee Eight 114を搭載する「FXBRS ブレイクアウト」に一本化されている。
この流れは「ブレイクアウト」のみならず、同じく2グレードが用意されていた「ファットボーイ」と「ファットボブ」にも適用された。
「FXBRS ブレイクアウト」2020年モデルの最大トルクは、3,000回転155Nmというスペックで、前年モデルから変更はない。
足元にはグロスブラックの21インチガッサーⅡキャストアルミホイールをフロントに装着。リアは18インチ仕様で240mmのワイドタイヤを装着。
そして、ハンドルライザーには2.14インチのコンパクトなLCDディスプレイが埋め込まれている。ここにスピード、ギアポジション、オドメーターや燃料レベルといった車両情報が表示される。
車体の一部に計器をインストールすることでハンドル回りはスッキリとしたスタイリングとなりロー&ロングの美しいカスタムルックを演出している。
2020年式のカラーラインアップは7バリエーションが用意された。
「ビビッドブラック」は、284万4,600円(税込)で8万3,300円の値上がり。
「ミッドナイトブルー」、「バラクーダシルバー」、「リバーロックグレーデニム」、「パフォーマンスオレンジ」、「スティレットレッド」は、288万7,500円(税込)。こちらは8万4,200円の値上げとなった。
ツートーンカラーは「ゼファーブルー×ブラックサングロ」で、8.5万円高の292万9,300円(税込)に設定されている。

買替や売る際の買取査定は、2020年 FXBRS ブレイクアウトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日

2021年モデルのソフテイルファミリーはトータル10車種をラインアップ。その内、6モデルが1,868ccのMilwaukee Eight 114を搭載する。ロー&ロングのスタイリングが特徴的な「FXBRS ブレイクアウト」もその1台だ。2021年モデルでは、いくつかのアップデートを実施している。

・出力特性変更
・カラーチェンジ

2018年モデルでデビューして以降、3,000回転で155Nmという最大トルク特性でスペックの変更がなかった「FXBRS ブレイクアウト」だが、今回の2021年モデルでピークトルクを発生するタイミングが僅かに高回転側にシフトして3,250回転となった。
足回りには34度のレイク角を設定してカートリッジタイプのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークを装備。21インチの大径ホイールに4ピストンキャリパーをセット。
リアはシート下にモノショックが隠れているが、プリロード調整は簡単操作で可能。18インチのグロスブラック仕上げガッサーⅡアルミキャストホイールに240mmのファットなタイヤを装着。
フェンダーは前後共にチョップドデザインでスッキリしておりホイールとタイヤの主張感が強めだ。
カラーラインアップは、前年の7パターンから4パターンまで縮小。ツートーン仕様の展開は無くモノトーン仕様のみとなる。
「ビビッドブラック」は、285万8,900円(税込)。「ミッドナイトクリムゾン」、「ガーントレットグレーメタリック」は、290万1,800円(税込)となった。いずれのカラーも1万4,300円の値上がりとなった。また、カスタムカラーの「スネイクヴェノム」が、294万3,600円で用意された。

買替や売る際の買取査定は、2021年 FXBRS ブレイクアウトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日

2022年モデルのソフテイルファミリーには、ハーレー史上最大排気量となる1,923ccのMilwaukee Eight 117エンジンを搭載したニューマシン「FXLRST ローライダーST」と「FXLRS ローライダーS」が登場。
1,923㏄、1,868cc、そして1,746㏄と3タイプの異なるMilwaukee Eight ユニットが入り混じる全9車種でのラインアップとなった。
そのファミリーの中でも日本国内では圧倒的な人気を誇る本モデル「FXBRS ブレイクアウト」だが、2022年のUS本国ラインアップにその姿は無かった。
国内向けに関してはカラーチェンジを実施して継続されている。
パワートレインには、空冷ビッグツインMilwaukee Eight 114ユニットを搭載。3,250回転で155Nmを発揮する最大トルク特性は前年モデルと同スペックだ。
ブラックパウダーコート仕上げにクロームカバーを装着したエンジンにエンドパイプをブラックアウトしたエキゾーストパイプを組合せる。フロントフォークのボトムケースやヘッドライトケース、ウィンカーケースなど各部をブラック処理することで都会的なカスタムテイストを色濃く感じさせるドラッグレーサースタイルのマシンだ。
34度のレイク角は大きく寝かせたフロントフォークラインを創り出し、ホイールベースは1,695mmもある。全ラインアップで最もロングな仕様。240mmのファットなリアタイヤと相まって直進安定性は抜群だ。ちなみに本モデルに続くのは、トライク「FLRT フリーウィーラー」の1,670mmである。
なお2022年式の「FXBRS ブレイクアウト」だが、カラーラインアップは3パターンのみとなった。「ビビッドブラック」は、13万9,700円の値上がりで299万8,600円(税込)。
「ガーントレットグレーメタリック」と「ミネラルグリーンメタリック」は、304万3,700円(税込)で、14万1,900円の値上げが実施された。

買替や売る際の買取査定は、2022年 FXBRS ブレイクアウトの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月16日