攻撃的でヘビーデューティーなシャークノーズフェアリングをフレームマウントとすることで軽快なハンドリングを可能にする「ロードグライド」シリーズ。
ハーレーの純正カスタムエンジニアである「カスタム・ヴィークル・オペレーション（CVO)）の手に掛かれば、その存在感は測り知れないほど強烈なものとなる。
2011年モデルでは、充実のツーリング装備を身にまとった「FLTRUSE CVO ロードグライド ウルトラ」が展開されたが、2012年モデルではシンプル装備でバガースタイルの本モデル「FLTRXSE CVO ロードグライド カスタム」が登場した。
パワートレインには、デビュー当時「CVO」ファミリーのみに与えられていたスクリーミンイーグル製のボアアップキットを組み込んだTwin Cam 110エンジンを採用。ボア・ストロークが101.6mm×111.1mmの1,801ccユニットである。
ちなみにツーリングファミリーの「FLTRX103 ロードグライド」は、ボア・ストロークが98.4mm×111.1mmの1,689cc空冷Twin Cam 110エンジンを搭載していた。
本モデルのデビューイヤーとなった2012年式のスペックは、3,750回転で150Nmの最大トルクを発揮。ちなみに「CVO」メンバーも同エンジンを搭載しているが、本モデルはヘビーブリーザーエアクリーナーを装着していることもありファミリー内で最もハイパワーなスペックだった。
特別なパワーユニットだけでなく「FLTRXSE ロードグライド」には、「CVO」ファミリーに相応しい数多くの専用装備を与えられている。

・エルゴノミクスデザインのインターナルワイヤーハンドルバー
・高出力ハーマンカードン製オーディオ
・ボディ同色タンクコンソール
・ウィンドウスプリッタースモークスクリーン
・ハンドペイントグラフィック＆スカルモチーフメダリオン
・ダイヤモンドパターンを配したカスタム2ピースシート
・ランブルコレクションアクセサリーなど

足元は、フロント19インチ・リア18インチのコントラストクローム仕様アジテーターカスタムホイールを装着。ブレーキはブレンボ製でハイパワービッグツインを確実にコントロールする。ABSも標準装備となる。
デビューモデルとなった2012年式は、3パターンのカスタムカラーが用意され357.8万円(税込)で登場。
翌年には第2世代の「FLTRXSE2」が展開され、以下のアップデートを実施。

・アシスト&スリップクラッチ採用
・ラジオアンテナ移設＆オーディオ仕様変更
・LEDヘッドライト採用
・ウィンドウスクリーングラフィック追加
・2ピースシートのロープロファイル化
・ハンドルバーデザイン変更
・スリップストリームコレクションアクセサリー
・110周年アニバーサリーモデル設定など

2年連続展開となった本モデルの2013年式は、330万円(税込)で22.2万円の値上げとなった。そして、この「FLTRXSE2」がTwin Cam110世代のCVOロードグライド最終仕様となった。
以降は、2018年に8バルブ＆シングルカムで1,923ccのMilwaukee Eight 114エンジンを与えられた「FLTRXSE CVO ロードグライド」が展開された。

買替や売る際の買取査定は、2012~13年式 FLTRXSE CVO ロードグライド カスタムの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月17日

2012年の「CVO」ファミリーにはロードグライドカスタムが登場。ツーリングファミリーの「FLTRX 103 ロードグライド」とは一線を画し、格の違いを見せつける圧倒的な存在感を放つカスタムマシンへ仕上げられている。2012年モデルの特徴的なディテールとして以下の内容を挙げることができる。

・スクリーミンイーグル製Twin Cam 110エンジン
・ヘビーブリーザースタイルエアクリーナー
・人間工学に基づいて設計されたハンドルバー
・ウィンドウスプリッタースモークスクリーン
・ハンドペイントのタンクグラフィック
・スカルデザインタンクメダリオン
・ダイヤモンドパターンを配したカスタム2ピースシート
・ランブルコレクションアクセサリー
・専用カスタムカラーなど

パワートレインには、スクリーミンイーグル製のTwin Cam 110エンジンを搭載。ボア・ストロークが101.6mm×111,1mmの1,801ccエンジンで、最大トルクは3,750回転150Nmというスペック。エアクリーナーにはエレメントが剥き出しのヘビーブリーザータイプを装着。「CVO」ファミリーメンバーの「FLHXSE3 ストリートグライド」も同じTwin Cam 110エンジンを搭載しているが、エアクリーナーはノーマル形状のカバータイプで最大トルクは、4,000回転143Nmというスペックにとどまっている。
また、ツーリングファミリーの「FLTRX103 ロードグライド」は、1,690ccのTwin Cam 103仕様で129Nmというスペックだった。
ロードグライドのトレードマークとも言えるフレームマウントのシャークノーズフェアリングにはスモーク仕様のウィンドウスプリッターシールドをセット。スタンダードモデルよりも大型タイプで風防効果を高めている。
その内側にインストールされるオーディオシステムはハーマンカードン製のハイグレード仕様。ハンドルバーはエルゴノミクスデザインで快適なライディングポジションを可能にする。ブラックアウトされたバーの中に配線をレイアウトする構造でケーブル周りはスッキリとしている。
そして、シートは専用のダイヤモンドステッチパターンを配した2ピースタイプ。ビリオンシートはデタッチャブルなのでソロツーリング時には取り外してバガースタイルのリアフェンダーラインをアピールするのも良いだろう。
タンクはハンドメイドのカスタムペイントにスカルデザインのバッジを装着。
ハンドグリップや足元のペグやフットボードインサートはランブルコレクションで、ブラックラバーとクロームのコンビネーションがハイクオリティのカスタム色を強調している。
ボディーカラーは、「ホワイトゴールドパール&スターファイアブラックwithリアルスモークグラフィックス」、「メープルメタリック&ビビッドブラックwithリアルスモークグラフィックス」、「キャンディコバルト&トワイライトブルーwithリアルスモークグラフィックス」の3パターンを設定。価格はいずれも357.8万円(税込)となった。

買替や売る際の買取査定は、2012年式 FLTRXSE CVO ロードグライド カスタムの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月17日

ハーレーダビッドソンというモーターカンパニーが創業から110年を迎えるという記念すべきモデルイヤー2013年式に「CVO」ファミリーはアニバーサリーモデルを設定。全4車種のうち3モデルで展開された。本モデル「FLTRXSE2 CVO ロードグライド カスタム」も、その中に含まれている。この特別なアニバーサリーモデルの展開以外にも2013年モデルでは数多くのアップデートを受けている。

・ラジオアンテナ移設
・アシスト&スリップクラッチ採用
・オーディオ仕様変更
・デイメーカー製LEDヘッドライト
・クローム仕様の延長ヒールシフター
・ウィンドウスクリーンデザイン変更
・ロープロファイルシート
・ニューデザインハンドルバー
・スリップストリームコレクションアクセサリー
・カラー＆グラフィックチェンジなど

パワートレインには、ヘビーブリーザーエアークリーナーを装着したスクリーミンイーグル製のTwin Cam 110エンジンを搭載。最大トルクは3,750回転で150Nmというスペックで前年モデルから変更はない。
スタイリング面では、今年度も豪華な純正カスタムパーツが惜しみなく装着されており、スタンダードの「ロードグライド」とは全く別物のオーラを放っている。
ハンドグリップやシフターペグ、フットボードインサートは前年モデルでランブルコレクションが採用されていたところ、今回はスリップストリームコレクションを装着。
ヘッドライトは対照的なコントラストが映えるブラック＆クロームリフレクター仕様のデイメーカー製LEDが与えられた。
風防効果が優れたスモークタイプのウィンドウシールドにはゴースト仕様のハーレーロゴグラフィックが配される。
ハンドルは1.25インチのニュータイプを装着。前年モデルよりも若干アップライトなレイアウトとなった。そしてシートは、ダイヤモンドパターンが配されたレザー2ピースタイプから変更はないが、ロープロファイル化されており、シート高は前年比で1mm低い695mmになった。
また、車体全体を眺めると従来モデルよりも、まとまり感がありスッキリした印象を受ける。これは、車体後部に装着されていたラジオアンテナが高感度タイプにアップデートされフロントフェアリング内に移設されたことによるものだ。
デビュー2年目となる「FLTRXSE2 CVO ロードグライド カスタム」の2013年モデルは、専用タンクメダリオンなどを採用する110周年アニバーサリーエディションの「ダイアモンドダスト&オプシディアンwithパラジウムグラフィックス」が393万円(税込)で展開。
「ロマンゴールド&バーントエメラルドwithエッジグラフィックス」と「アトミックオレンジ&ギャラクシーグレイwithエッジグラフィックス」は、前年比で22.2万円高の380万円(税込)に設定されている。
なお、Twin Cam 110を搭載するバガースタイルのCVOロードグライドは今回の2013年モデルが最終仕様となった。
しばらくの空白期間を経て、2018年には1,923ccのMilwaukee Eight 114を搭載した「FLTRXSE CVO ロードグライド」が再び登場した。

買替や売る際の買取査定は、2013年式 FLTRXSE2 CVO ロードグライド カスタムの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年07月17日