2019年よりリリースされている現行ロードグライドスペシャルを叩き台とし、スクリーミンイーグルチューニングにより1,923ccというハーレー史上最大排気量のミルウォーキーエイト117ci(キュービックインチ)エンジン搭載でFLHXST ストリートグライドSTと共にツーリングファミリーに加わったFLTRXS Road Glide ST(FLTRXS ロードグライドST)。

フレームマウントタイプの固定式シャークノーズフェアリングによる強烈な存在感のアピールに加え、ブラックアウト仕上げのボディにダークブロンズで前後ホイールとロッカーボックスを配色するという刺激的なレイアウト。さらに168Nm/3,500rpmという途方もないビッグトルクを発する新エンジン・ミルウォーキーエイト114にチューニング済みのヘビーブリーザーインテークとハイフローエキゾーストを採用し、ビジュアル・走行の両面でツーリングファミリーとバガースタイルの新たな可能性を示した意欲作です。ビビッドブラックとガンシップグレーの暗色のみのカラーリングでマッシブさを強調しつつ、標準タイプのツアーケースでバンク角を稼ぎ、715mmとツーリングファミリーでは類を見ない腰高なシート高によって"攻められるツーリング"という既存概念を打ち砕かんばかりの設計が大きな見所だと言えるでしょう。FLHXST ストリートグライドSTと同じく2基のフェアリングマウントタイプスピーカーとラジオの隠しアンテナを搭載したBox GTSインフォテインメントシステム、Boom!カラータッチスクリーンによって長旅のコンセントレーションを維持する快適性も担保され、まさに至れり尽くせり。

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解説記事更新日：2022年05月03日

攻撃的なスタイルのシャークノーズフェアリングが威圧感を演出する「ロードグライド」だが、2022年モデルでは、さらにアグレッシブさを増したニューマシンが投入されている。それが、本モデル「FLRTXST ロードグライド ST」である。
マシンの主要部分をブラックアウトした車体に搭載するパワーユニットは、1,923ccの大排気量ビッグツインMilwaukee Eight 117エンジンだ。最大トルクは3,500回転で168Nmという強烈なパワーを発揮する。各部の設計の見直しによって重量は158Nm仕様のMilwaukee Eight 114を搭載する「FLTRXS ロードグライド スペシャル」より5kg軽い382kgに収まっている。
シートはソロタイプでインフォテイメントシステムのラジオアンテナは非露出タイプを採用するので、スッキリとした車体フォルムでスパルタンなマシン。
ちなみに今年度の「ツーリング」シリーズには、同型エンジンを搭載する「FLHXST ストリートグライド ST」も同時にデビューしている。車体構造は同じだが、フロントフェンスにはハンドルマウントのスプリットストリームベント付きバッドウィングフェアリングが装着される。重量は369kgで本モデルよりも軽いが、フェアリングのマウント方式の違いからハンドリングは「FLTRXST ロードグライド ST」の方が軽快なフィーリングとなる。
なおデビューモデルとなった2022年式の本モデルは、2カラーバリエーションが用意された。スタンダードカラーの「ビビッドブラック:」は、393万5,800円(税込)で、「ガンシップグレー」は、398万6,400円(税込)で発売された。

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解説記事更新日：2023年06月13日

2023年モデルの国内「ツーリング」シリーズは、大型フロントシールドや補助ランプといった伝統のディテールを採用してきた「FLHR ロードキング」がラインアップから外れ、トータル7マシンで展開。
その中で最もアグレッシブでスポーティなマシンと言えるのが、デビュー2年目となる本モデル「FLTRXST ロードグライド ST」ではなかろうか。
2023年式は、カラーチェンジのみを受けて継続。カラーバリエーション数は前年と同じく2タイプが用意されている。スタンダードカラーの「ビビッドブラック」は、394万6,800円(税込)で、1.1万円の値上がり。ニューカラーの「ホワイトサンドパール」は、403万4,800円(税込)で登場。こちらは前年比で4万8,400円の値上げとなった。
エンジンスペックの変更は無く、車体右サイドのヘビーブリーザーインテークが存在感を主張するパワーユニットMilwaukee Eight 117は、3,500rpmという低回転域でピークトルクの168Nmを発揮する。最高出力は5,450回転103馬力という仕様。
ハイパワービッグツインをコントロールする足元は、フロント19インチ・リア18インチのブロンズカラーホイールを装着する。
スパルタンでバガースタイルのマシンだが、インフォテイメントシステムやクルーズコントロール、RDRSといった最新の電子制御システムも充実しており快適なライディングを約束するハイスペックツーリングマシンである。
なお2023年は、ハーレーにとって創業120周年を迎える節目のモデルイヤーということで、アニバーサリー仕様の記念コレクションが台数限定で各シリーズから展開されている。「ツーリング」シリーズにおいては、「FLHTK ウルトラリミテッド」、「FLHXS ストリートグライド スペシャル」、そして本モデルのベースにもなっている「FLTRXS ロードグライド スペシャル」の3マシンに設定された。

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解説記事更新日：2023年06月13日