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【1976~78年式】エルシノア CR125M II

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エルシノア CR125M 1976~78年式 の買取相場
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エルシノア CR125M【1973~78年】毎週更新の買取査定相場

エルシノア CR125M【1973~78年】 買取査定に役立つ車両解説

【車両解説】エルシノア CR125M【1973~78年】
エルシノア CR125M【1973~78年】

Honda CR125M Elsinore(エルシノア)は、1973年に登場した空冷2ストローク単気筒のオフロード競技専用モデルです。4ストロークに固執していたHondaが初めて本格的に市場投入した2ストロークモトクロッサーであり、$749(約21万円)という低価格と箱出しで勝てる高性能により、それまで高価な欧州車か重い国産トレール改造車しかなかった北米のモトクロスシーンを一変させたモデルです。

開発の背景には、若手エンジニアたちの情熱がありました。創業者の本田宗一郎は2ストロークエンジンを嫌っていましたが、若手たちは「世界一の2ストローク」を目指し、隠れてプロジェクトを進めました。「エルシノア」という名称は、伝説的なオフロードレース「エルシノア・グランプリ」が開催されていた米国カリフォルニア州の町の名前に由来します。発売前のモトクロス市場は、ハスクバーナやCZ、マイコといった高価な欧州車が独占しており、Hondaは4ストロークのMT125で参戦していましたが、2ストロークの圧倒的なパワーウェイトレシオには太刀打ちできませんでした。CR125M Elsinoreは、この構図を完全に覆す存在となりました。

1974年モデルは、空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載し、排気量123cc、ボア×ストローク56.0×50.0mm、圧縮比7.5:1の仕様で、最高出力22ps/9,500rpmを発生しました。北米での価格は$749(約21万円)、日本国内では約20万円で販売されました。ピストンポート吸気方式を採用したこのエンジンは、シンプルな構造ながら高回転域での鋭いパワー特性を実現しています。乾燥重量は約70kgという軽量さを達成し、これはフレームにクロームモリブデン鋼のセミダブルクレードル構造を採用し、クランクケースにマグネシウム合金を使用した結果です。マグネシウムはアルミニウムよりも約30%軽量ですが、後述する腐食という弱点も抱えています。外観はシルバータンクにモスグリーンのストライプという組み合わせで、このカラーリングは「シルバーバレット(Silver Bullet / 銀の弾丸)」という愛称で親しまれました。フロントサスペンションのストロークは約6〜7インチ、リアは約4インチ(冷却フィン付きショック)という当時の標準的な設定でした。

1975年モデルは、外観がシルバータンクにレッドストライプへ変更され、サイドカバーも赤ベースとなりました。価格は$889(約26万円)へ値上げされ、サイレンサー取り付け部の強化(溶接固定)やスイングアームの剛性向上が図られましたが、この年は未舗装路での競技であるモトクロス界にとって転換点となりました。ヤマハYZ125がモノショック(単筒式リアサスペンション)、スズキRM125がロングトラベルサスペンションを採用して登場し、サスペンションストロークの長さが競争力を左右する「サスペンション戦争」が始まったのです。CR125Mの4インチというリアストロークは、ライバルの6〜7インチに対して明らかに不足しており、ジャンプの着地やコーナーでの路面追従性で劣るという評価を受けることになりました。

1976年モデルは、ライバルのサスペンション革新に対するHondaの回答でした。日本国内では260,000円で発表され、外観は全身がタヒチアンレッド(タンクも赤色)となりました。フロントトラベルは7.9インチ(約200mm)、リアトラベルは7.1インチ(約180mm)へ延長され、ショック配置を前進させる「フォワードマウント」方式を採用しました。これらの強化に伴い、車両重量は初期型の約81kgから約94kgへと増加しましたが、サスペンション性能の向上はその代償を補って余りあるものでした。エンジンではキャブレター径が28mmから30mmへ拡大されています。

1977年モデルと1978年モデルは大きなスペック変更がなく、熟成期に入りました。識別点として、1977年モデルはフォークボトムが銀色でショックスプリングが黒色、1978年モデルはフォークボトムが赤色でショックスプリングも赤色となっています。1978年が空冷エンジン最後の年であり、翌1979年には水冷・プロリンク化された別モデル「CR125R」(通称レッドロケット)へフルモデルチェンジしました。

ライバル比較では、CR125M Elsinoreの最大の強みは価格でした。1974年の$749(約21万円)という設定は、当時のハスクバーナやCZが$1,200〜1,500(約34万円〜42万円)だったのに対して圧倒的な競争力を持っていました。欧州車は性能面で優れていましたが、部品供給網が脆弱で、メンテナンスコストも高額でした。国産ライバルであるYAMAHA YZ125は1975年にモノショックを採用して$899(約27万円)で登場し、SUZUKI RM125も同時期にロングトラベル化して$849(約25万円)で市場に投入されました。性能面ではライバルに追いつかれましたが、CR125Mは初期の価格優位性とHondaブランドの信頼性、そして全米に広がるディーラーネットワークによる部品供給体制により、モトクロスの大衆化という役割を果たしました。特に初心者や予算の限られたライダーにとって、Hondaという信頼できるブランドが$749で本格的なモトクロッサーを提供したことの意義は計り知れません。

弱点として最も重要なのは、マグネシウム製クランクケースやクラッチカバーの腐食です。軽量化のために採用されたマグネシウム合金は、水分に対して極めて脆弱で、空気中の湿気だけでも白い粉状の酸化物を生成し始めます。特に雨天走行後の洗車水や、湿度の高い環境での長期保管は深刻な腐食を引き起こします。腐食が進行すると表面がボロボロと崩れ落ち、最悪の場合はオイル漏れやケースの破損に至ります。現存する車両を購入する際は、クランクケース下部、クラッチカバーの縁、キックスターターの取り付け部などを入念に確認する必要があります。白い粉や表面の荒れが見られる個体は、すでに腐食が進行している証拠です。また、1975年モデルはサスペンション性能でライバルに遅れをとったため、市場評価が一時的に低下しました。このため、同年式の中古相場は他の年式に比べてやや低めとなっています。

中古市場におけるCR125M Elsinoreの評価は、コレクターアイテムとして確立しています。特に1974年モデルのシルバータンク仕様は、モトクロス史における歴史的意義から高い人気を保っています。しかし、本モデルは希少性が極めて高く、市場流通がほぼ無いため、現在の買取相場は不明です。マグネシウムパーツの腐食状態によって価格は大きく変動するため、査定時には専門的な確認が不可欠です。

なお、これらの価格は2025年執筆時点のデータに基づいた参考値です。日本円換算は当時のレートです。最新相場は上段の自動査定や下段のグラフでご確認いただけます。

CR125M Elsinoreは、Hondaが2ストロークモトクロッサー市場に本格参入し、北米のモトクロスを大衆化させた歴史的なモデルです。4ストロークに固執した創業者を説得し、若手エンジニアが情熱を注いで開発したこのマシンは、低価格と高性能の両立により、モトクロスの裾野を大きく広げました。現在でもコレクターズアイテムとして高い評価を受けており、Hondaのオフロードレース史における重要な一台として語り継がれています。もしCR125M Elsinoreの売却をお考えでしたら、歴史的価値を正しく評価できるバイクパッションへぜひご相談ください。

解説記事更新日:2025年12月21日

【スペック・仕様】
車名/型式/年式 Honda CR125M Elsinore / CR125M / 1974年-1978年
発売年月 1973年3月(日本国内, 1974年モデル)
車両サイズ(mm)・重量(kg) 1974年モデル:全長2,040mm 全幅890mm 全高1,090mm・81kg(装備)/ 1976年モデル:全長2,065mm 全幅890mm 全高1,160mm・94kg(装備)
シート高・最低地上高(mm) 1974年モデル:約889mm(35.0 in)・約226mm(8.9 in)/ 1976年モデル:890mm・225mm
エンジン機構・最高出力・燃費 空冷2ストローク単気筒ピストンバルブ(共通)・1974年モデル:22ps @ 9,500rpm / 1976年モデル:24ps @ 10,000rpm・燃費不明(共通)
エンジン始動・燃料供給装置・タンク容量 プライマリーキック式(共通)・1974年モデル:キャブレター (28mm)・6.0L / 1976年モデル:キャブレター (30mm)・6.8L
新車販売価格 1974年モデル:200,000円(日本国内), $749(約21万円, 北米仕様)/ 1976年モデル:260,000円(日本国内), 北米仕様不明
ジャンル オフロード コンペ競技用
【ライバル・兄弟車】最新買取相場

実働車|過去10間の買取相場の推移】 【1976~78年式】エルシノア CR125M II

最高額
平均落札額
最低額
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業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ額)の推移

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【平均買取相場の変動】

対前年比
-
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【2025年間 vs 2026年】

対3年前比
-
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【2023年間 vs 2026年】

対10年前比
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%

【2016年間 vs 2026年】

年間平均
取引台数
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過去10年間の取引台数÷10

※データ更新:2026年01月23日

【状態別の買取相場】 【1976~78年式】エルシノア CR125M II

最高額
平均落札額
最低額
【評価点】
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【状態別買取額の目安】

8
新車
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
7
超極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
6
極上
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
5
良好
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
4
軽い難
最高
平均
最低
取引
44.5万円
44.5万円
44.5万円
1台
3
難有
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
2
劣悪
最高
平均
最低
取引
0.0万円
0.0万円
0.0万円
0台
1
事故
不動
最高
平均
最低
取引
14.4万円
14.4万円
14.4万円
1台
【1976~78年式】エルシノア CR125M IIにおいて。直近120カ月間で、最も平均買取相場が高いのは4点(軽い難)のコンディションとなっています。 4点は、ルーティンの整備に加えて軽整備で再販に回せる比較的コンディションの車両です。最高額が突出して高い場合はカスタム車に大きな査定額の伸びしろがある事を示唆しています。

※データ更新:2026年01月23日

【走行距離別の買取相場】 【1976~78年式】エルシノア CR125M II

最高額
平均落札額
最低額
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【万円】

業者間オークションの取引価格(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【走行距離別買取額の目安】

不明
メーター改
最高 44.5万円 1台
平均 44.5万円
最低 44.5万円

※データ更新:2026年01月23日

【カラー別の買取相場】 【1976~78年式】エルシノア CR125M II

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【万円】

業者間オークションの平均取引価格(買取業者の平均転売額=販売業者の平均仕入れ額)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【カラー別 平均買取額の目安】

44.5 万円 1台

※データ更新:2026年01月23日

実働車の取引価格帯】 【1976~78年式】エルシノア CR125M II

単位【万円】
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業者間オークションの取引価格帯(買取業者の転売額=販売業者の仕入れ価格帯)

2026年1月時点から 10 間遡った数字

【取引価格帯と構成比】

最高
44 ~ 45
万円
%
100
構成比
最多
44 ~ 45
万円
%
100
構成比
最低
44 ~ 45
万円
%
100
構成比

※データ更新:2026年01月23日

自動査定の金額】は査定現場での実際の買取額です。
買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の(年間 約20万台の)取引データを忠実に反映し、業者の最低限の儲けと経費を差し引いた競争力の高い実際の買取額を表示 しています。

【グラフ領域の金額】は買取業者の転売額です。
転売額とは買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場での落札金額に当たります。
業者間オークション市場とは買取業者と販売業者が参画する競り市場で、年間に約20万台のオートバイが取引されています。
実は買取業者が買取したバイクの約9割は上記市場において転売されています。
そのため、業者間市場での取引額(業者の転売額)から買取業者の儲けと経費(運送料や出品手数料など)を割引いた金額が査定現場での実際の買取額になります。
業者間での取引額から割引かれる金額は、単価の低い原付バイクで0.6万円から、100万円を超える高額車両では6万円までが適正かつ競争力の高い割引額と言えます。
率にすると概ね2%~10%の(高額車両ほど率が低い)割引率なので、業者間での取引額の90~98%が実際の買取額となると憶えておけば、査定額の妥当性や競争力を判断する材料になることでしょう。

エルシノア CR125M【1973~78年】 上位20台の取引額 (データ更新:2026年01月23日)

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カウンター 
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落札額 評価点 車台番号 走行距離 カラー
1 エルシノア CR125M【1973~78年】 44.7万円 4.3点 CR125M-310 0km
2 エルシノア CR125M【1973~78年】 40.7万円 4.5点 CR125M-201 0km
No Data

【評価点】8点以上:新車 7点:超極上車 6点:極上車 5点:良好車 4点:多少の使用感 3点:難有 2点:劣悪 1点:事故不動
(※3~4点の評価ながら、値段が跳ねているケースの多くは純正品の無いカスタム車です)

【走行距離】単位はkm

上記は買取業者の最大の転売先である業者間オークション市場の落札金額のデータ
業者間オークション市場では年間に約20万台の中古バイクが取引されています

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