「PCX150」は、販売開始以来グロバールな市場で人気を集めている「PCX125」の兄貴分的な存在だ。「PCX150」デビューが発表されたのは2012年4月のことで初代「PCX125」のJF28型がマイナーチェンジを行うタイミングだった。その発表から2か月後の6月から販売開始となった。
ベースになっているのは「PCX125」で初代モデルはパッと見は専用エンブレムに目をやらなければ違いを見極めるのは簡単ではないだろう。
エンジンは環境性能を特に重視したスクーター用のグローバルエンジンとなる「eSP」を採用した。渋滞や信号待ちといった一時的に停止する間はエンジンが自動で停止するアイドリングストップ機能も「PCX125」と同様に標準装備している。
足回りは、フロントとリア共に14インチアルミを履き高い走行安定性と快適な乗り心地になっていた。150ccモデルということで車両カテゴリは普通自動二輪となる。それで高速道路も走行可能になることから足回りのスペックは重要な意味を持つ。ブレーキに関してはフロントに3ポットキャリパー仕様のディスクタイプ。リアはドラムブレーキと少々頼りない印象も受ける。しかし、そこはホンダ独自の前後連動コンビブレーキを採用することで、安定した制動力を実現しているので高速域でもり安心して乗ることができた。
初代の「PCX150」KF12型は、タイのホンダで製造され日本へ正規輸入して販売するという形をとっていた。その後、2014年5月にフルモデルチェンジをした2代目のKF18型からは、製造の拠点がベトナムへ移された。2代目モデルでは専用カラーの「PCX150 Special Edition」が約3ヶ月の限定受注期間を設定して販売された。2018年には3代目となるKF30型がデビューしフロントABSを搭載したグレードも設定。そのABSモデルをベースに派生モデルとなる「ADV150」も登場した。2020年に実施されたフルモデルチェンジで排気量が160ccにアップしたため、「PCX150」は生産終了となり後継モデルとなる「PCX160」へと世代交代を果たした。

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解説記事更新日：2021年07月28日

新登場となった2012年モデルのPCX150
最高出力は8,500回転で12馬力を発揮。乾燥重量129kgでパワーウェイトレシオは10.75kg/ps。
因みに同年のPCX125の最高出力は8,500回転で13馬力、乾燥重量128kg。と首都力と加速特性はほぼ同じとなっている。
カラーバリエーションはパールヒマラヤズホワイトとミレニアムレッドの2色を設定している。
新車販売価格はPCX125よりも2.9万円高い31.4万円だった。

解説記事更新日：2021年10月04日

2013年モデルの変更点はカラーチェンジで、新たにマットガンパウダーブラックメタリックを追加し、既存のパールヒマラヤズホワイト、ミレニアムレッドと合わせ、計3色となった。さらにフロントサスペンションケースツヤのないブラックに、フロントグリルとサイドカバー、リアサスペンションスプリングにはツヤのあるブラック配色し、細やかな上質感出している。
新車販売価格は31.4万円で先代モデルから据え置きだ。

解説記事更新日：2021年10月04日

モデルチェンジを受けKF18型となった年モデルのPCX150。
最高出力が13馬力から14馬力（発生時間点数は8,500回で変わらず）に向上したほか、
燃費性能の向上とタンク容量の拡充が図られ航行距離が大幅に向上したほか、エクステリアにも改善が加えられた。
カラーバリエーションはマットテクノシルバーメタリック、ポセイドンブラックメタリック、パールジャスミンホワイトの3色を設定している。
新車販売価格は33.4万円で先代モデルから2万円の値上がりがあった。

解説記事更新日：2021年10月04日

2015年モデルの変更点はカラーチェンジで、既存のパールジャスミンホワイト、ポセイドンブラックメタリック、マットテクノシルバーメタリックの3色に加え、新たにキャンディーノーブルレッドを追加した計4色のカラーバリエーションとなっている。
新車販売価格は33.4万円で先代モデルから据え置きだ。

解説記事更新日：2021年10月04日

2016年モデルでの変更点はカラーチェンジで既存のマットテクノシルバーメタリック、パールジャスミンホワイト、ポセイドンブラックメタリックに加え、新たにパールダークアッシュブルーを採用し、計4色のカラーバリエーションになっている。
新車販売価格は33.4万円で先代モデルから据え置きだ
尚、同じタイミングで受注販売の特別モデル、PCX150 Special Edition も発売している。

解説記事更新日：2021年10月04日

2017年モデルの変更点はカラーチェンジで、今回新たにツートーンカラーを追加、キャンディーロージーレッド、ポセイドンブラックメタリックを設定しました。ツートーンカラーは、ロアカバーをシルバーに、ボディーカバーにhストライプを施し、レッドのステッチをあしらったツートーンのシートを採用。また、フロントブレーキキャリパーやリアサスペンションスプリング、フロント部のHondaロゴステッカーなど各部にレッドを配した。スタンダードカラーには新たにクリッパーイエローを採用。既存のパールダークアッシュブルー、パールジャスミンホワイト、ポセイドンブラックメタリックを含め、ツートーンカラーと含めて計6色のカラーバリエーションとなった。
新車販売価格は33.4万円で先代モデルから据え置きだ。ツートーンカラーモデルは1万円高い34.4万円だった。

解説記事更新日：2021年10月04日

2018年、フルモデルチェンジされた本KF30型からは、eSPエンジンの一部改良。エアクリーナーおよびエキゾーストマフラーの形状・内部構造を見直し、ドライブフェイスとドリブンフェイスを大型化し変速比の幅を拡大させた。
新車販売価格は30.5万円で先代モデルから据え置きだ。ツートーンカラーモデルは1万円高い31.5万円だった。
フレームはアンダーボーンからダブルクレードルへ変更、足廻りには新たにワイドタイヤと新形状の軽量化したフレームを採用、リアサスペンションの取り付け部を後部へ変更、シートの形状を変更するなど、各部を一新した。
さらにHonda SMART Key システムを新たに採用。ポケットやバッグから鍵を取り出すことなくキーを持ったままバイクに近づくだけでメインスイッチノブの解施錠を可能にした。電装系には時計、平均燃費計などを装備したデジタルメーターを採用、フロントパネル左側のインナーボックスには、500mlのペットボトルが収納可能。スマートフォンなどが充電ができるアクセサリーソケットが搭載されている。なお、ETC車載器、アンテナが簡単な取り付けできるようになっている。
外観では、ライト類を新たなデザインにし、カラーバリエーションは、キャンディラスターレッド、ポセイドンブラックメタリック、パールジャスミンホワイトブライトブロンズメタリックの4色を設定した。
新車販売価格は34.6万円だった。

解説記事更新日：2021年10月04日

2018年から本ABS搭載モデルが追加された。
フルモデルチェンジされた本KF30型からは、eSPエンジンの一部改良。エアクリーナーおよびエキゾーストマフラーの形状・内部構造を見直し、ドライブフェイスとドリブンフェイスを大型化し変速比の幅を拡大させた。
新車販売価格は30.5万円で先代モデルから据え置きだ。ツートーンカラーモデルは1万円高い31.5万円だった。
フレームはアンダーボーンからダブルクレードルへ変更、足廻りには新たにワイドタイヤと新形状の軽量化したフレームを採用、リアサスペンションの取り付け部を後部へ変更、シートの形状を変更するなど、各部を一新した。
さらにHonda SMART Key システムを新たに採用。ポケットやバッグから鍵を取り出すことなくキーを持ったままバイクに近づくだけでメインスイッチノブの解施錠を可能にした。電装系には時計、平均燃費計などを装備したデジタルメーターを採用、フロントパネル左側のインナーボックスには、500mlのペットボトルが収納可能。スマートフォンなどが充電ができるアクセサリーソケットが搭載されている。なお、ETC車載器、アンテナが簡単な取り付けできるようになっている。
外観では、ライト類を新たなデザインにし、カラーバリエーションは、キャンディラスターレッド、ポセイドンブラックメタリック、パールジャスミンホワイトブライトブロンズメタリックの4色を設定した。
ABS搭載モデルの新車販売価格は36.6万円で、標準モデルより2万円高かった。

解説記事更新日：2021年10月04日