メットインスペースを備えたスポーティスクーターとして1988年にデビューした「Dio」は、よりスポーティーなディテールを採用した上級グレード「Dio SR」を追加設定。
初代モデルAF25型は1990年1月に発売された。
スタンダードグレードとの異なるのは、フロントブレーキに油圧式ディスクを装備している点と精悍なイメージの専用カラーを採用していることである。
搭載するパワーユニットは、ボア・ストロークが39.0mm×41.4mmの空冷2ストローク単気筒エンジンAF18E型となる。デビュー時の最高出力は7,000回転6.8馬力というスペック。乾燥重量は65kgだった。ちなみにベースモデルは同じく6.8馬力だが乾燥重量は63kgと軽かった。
ライバルモデルとしてはスズキの「セピアZZ」が比較対象になるだろう。ピストンリードバルブの2ストユニットは7馬力を発揮。フロントブレーキはディスク仕様。ただ車両重量は71kgで本モデルより2kg重い。パワーウェイトレシオに換算しても僅差で「セピアZZ」が有利だが、ほぼ差はない。
なお「Dio」シリーズだが、本モデルが追加設定された1990年末にフルモデルチェンジを実施してAF27型へと世代交代を実施。
そして1991年1月に本モデルのフルモデルチェンジマシンAF28型「Super Dio SR」が登場。パワートレインには引き続き6.8馬力の空冷2ストロークユニットで続投。燃料タンク容量が従来の4Lから5Lへ拡大。オイルタンク容量も0.8Lから1Lへアップしており少ない補給回数で走行が可能になることで実用性が向上している。
さらにデザイン面ではウィンカーと一体型のイエローレンズのヘッドライトを採用して引き締まった印象に変化。フロントフォークやホイールをボディ同色ペイントとすることで、まとまり感を表現しつつ精悍なイメージを強調した。
フルモデルチェンジ以降は、同年に8,000台限定のスペシャルエディションを展開。その後は、1992年式でヘッドライトがクリアレンズに変更された。
そして1994年には2回目のフルモデルチェンジを受けAF35型「Live Dio SR」へと進化。イエローレンズにリアスポイラーを装着した「Live Dio ZX」も登場したことで存在感は薄れてしまったが、カラーチェンジを繰り返しながら1996年モデルまで展開されカタログ落ちとなった。

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解説記事更新日：2022年07月23日

本1991年モデルではベースのDioと同じく車名頭にSuperが付き、型式もA-AF25からA-AF28へと変更し、正式にSRモデルの発売が始まったと言える。
エンジンには空冷2サイクル単気筒50ccを搭載し、足まわりは、テレスコピック・サスペンションをフロントに、タイヤは10インチの幅広チューブレスタイヤを採用していた。
外観では、ツインフォーカス・ヘッドライトや、大型リアコンビネーションランプを搭載した。
SRモデルのみの装備としては、前輪ディスクブレーキや標準モデルとは別パターンのチューブレスタイヤ、イエローレンズをヘッドライトなどを採用。さらにフロントフォークとホイールをボディと同色になっていた。
尚、同年6月にはカラフルなデザインのSuperDio SR SpecialEditionを発売している。
新車販売価格は14.5万円だった。

解説記事更新日：2022年07月23日

1992年モデルでの変更点はカラーチェンジで、新たにシルバーとブラックの2色をカラーバリエーションに設定。ヘッドライトのレンズがクリアに変更された。
新車販売価格は14.8万円で先代モデルからほぼ据え置きだ。

解説記事更新日：2022年07月23日

SuperDioのスポーツモデルが実質ZXに引き継がれ、最終型となったSRの1993年モデルでの変更点はカラーチェンジで、新色としてシーダーブルーメタリック/オストリッチブラック、ストラートグレーメタリック/オストリッチブラックの2色の設定だった。
新車販売価格は14.8万円で先代モデルから据え置きだ。

解説記事更新日：2022年07月23日

1994年にホンダから発売されたA-AF35型Dio SR。Dioシリーズとしては三代目のLive Dioの油圧ディスクブレーキ搭載モデルという立ち位置だった。
エンジンには空冷2サイクル単気筒49cc(AF34E)を搭載。縦エンジンから横エンジンへと変わり、車体に生まれた空間の恩恵で燃料タンク（５．０L→５．３L）とエンジンオイルタンク（１．２L→１．３L）に大容量化、最高出力は従来の6.8psから0.2ps上がり7psになった。
足まわりは、テレスコピック・サスペンションを装備し、防犯面ではメットイン内にあったロックレバーを上げることでセンタースタンドをロックし、セキュリティ性を高めたロックイン機構を採用している。
デザインはフロントカバーからボディカバーに至るラインをエッジのあるくさび形に、さらにリアを上げたことで、スポーティな印象を強めている。尚、マルチリフレクター式のツインフォーカス・ヘッドライトをスクーターとして初めて採用した車種でもあった。
SRモデルのみの装備としては前輪の油圧ディスクブレーキと、ボディのクローム加工立体エンブレム、シルキータッチのシートだった。
新車販売価格は15.6万円で標準モデルと比べて約1万円高かった。

解説記事更新日：2021年10月06日

1995年モデルでの変更点はカラーチェンジで、パールラズベリーブラックタスマニアグリーンメタリックの2色を新色として設定した。
新車販売価格は15.6万円で先代モデルから据え置きだ。

解説記事更新日：2021年10月06日

1996年モデルでの変更点はカラーチェンジで、ミディアムグレイメタリックとピュアブラックの2色を新色として設定した。
尚、1997年モデルから標準モデルのLive Dioが油圧ディスクブレーキを搭載したことで、Dio SRは本1996年モデルをもってラインアップから姿を消した。
新車販売価格は15.6万円で先代モデルから据え置きだ。

解説記事更新日：2021年10月06日

1990年の発売時にはベースとなったDio1990年モデルと同様にエンジンに新たなシリンダーや、新燃焼室形状を持つシリンダーヘッドを搭載。マフラーも新調した。SRタイプのみの装備としては、前輪ディスクブレーキ、リア・サスペンション、新しいタイヤ・パターンの前・後チューブレスタイヤなどを採用し、外観もスリムになっている。
カラーバリエーションにはのブラックとシードシルバーメタリックの2色を設定。
新車販売価格は1万円お値上がりで13.9万円だった。

解説記事更新日：2022年07月23日

1980年代終盤に登場し、一躍ホンダの50ccスクーター代表的モデルとなった「DIO」は、1990年にフルモデルチェンジを実施し「スーパーDIO」へ進化した。そのバリエーションモデルでスポーティテイストを高めたマシンが「スーパーDIO SR」だ。型式はベースモデルのAF27型とは異なりAF28型となった。先代モデルの「DIO SR」のフルモデルチェンジ版というポジションだ。スタンダードモデルの登場から1ヵ月遅れとなる1991年1月に発売された。
車体はアンダーボーン型フレームに空冷2ストローク単気筒エンジンのAF18E型をマウント。最高出力は7,000回転で6.8馬力を発揮する。エンジン本体は従来モデルからのキャリーオーバーとなり出力特性も同様だ。ちなみにベースモデルの「スーパーDIO」も同スペックとなる。乾燥重量は65kgでAF25型「DIO SR」から変わりはないが、車両重量は70kgで1kg重くなった。これは、燃料タンク容量が1L増えて5L仕様になったことと、オイルタンク容量が0.8Lから1.2Lに増量されたことによるものだ。
ちなみに当時のライバルモデルとしては、ヤマハ「JOG Z」が同年4月にデビュー。ピストンリードバルブの2ストエンジンを採用し最高出力は7馬力仕様。車両重量は68kgで「スーパーDIO」より2kg軽かった。
AF28型「スーパーDIO SR」は、フロントインナーラックを標準装備することで使い勝手が向上。足回りは、フロントに油圧式シングルディスクブレーキを採用。前後のタイヤはスポーティなパターンを採用したチューブレス仕様だ。
外観デザイン面では新たにイエローレンズのヘッドライトを採用することで存在感とスポーティな雰囲気をアピールしている。
デビュー以降の「スーパーDIO SR」はカラーチェンジや特別仕様モデルの展開を実施しながら、AF35型「ライブ DIO」シリーズが登場するまで販売された。

買替や売る際の買取査定は、AF28型 スーパーDIO SRの中古価値に精通しているバイクパッションに！

解説記事更新日：2022年03月04日

フロントにディスクブレーキを装備して足回り性能を高めた「DIO」のスポーティグレード「SR」は、1994年2月に3代目モデル「ライブDIO SR」へ進化した。型式はAF35型に変更された。
なお、第3世代となる今回の「DIO」シリーズには特に若者ユーザーをターゲットにした、リヤスポイラー付きハイパワー仕様「ライブ DIO ZX」とスタンダードモデルが一足早く同年1月から販売されていた。
AF35型のパワートレインには、新設計の空冷2ストローク単気筒エンジンAF34E型を採用。シリンダーを水平レイアウトとすることで吸排気系統のルートをストレート形状に近づけることで効率アップが図られている。その結果、最高出力は従来の7,000回転6.8馬力から6,500回転7馬力に向上。最大トルクに関しても6,500回転0.73kgmから6,250回転で0.79kgmへパワーアップしている。
従来モデルより低回転でピークパワーに達するので扱いやすい特性に仕上がっている。さらにラバーマウントをエンジンとマフラーに採用することで高回転域での不快な振動を低減。快適な操作フィーリングを実現している。
また、実用性面では水平エンジンの恩恵で車体にスペースが生まれ、燃料タンクをフロアステップ下へ設置し容量を従来の5Lから5.3Lへ拡大。オイルタンクは1.2Lから1.3Lへ大容量化に成功した。「DIO」シリーズは、世代交代を重ねるごとに燃料とオイルのタンク容量が拡大していっている。車両重量は75kgで、従来モデルから5kg重くなっている。
ちなみにライバルモデルとなるヤマハ「スーパーJOG Z」の車両重量は70kgで、7馬力エンジンを搭載していた。ただ、燃料タンク容量は4Lで本モデルより小型だった。
デビュー以降の「ライブDIO SR」は、1996年モデルまで展開され生産終了となった。

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解説記事更新日：2022年07月23日