レトロで親しみやすいデザインの50ccスクーター「ジョルノ」は、フルモデルチェンジを実施する形でAF54型「ジョルノ クレア」へと世代交代を実施。
デビューモデルの「ジョルノ クレア」は、1999年6月に発売された。
車体は、国内スクーターとしては初となるアルミ製のダイキャストフレームを採用。そこに搭載されるパワートレインは、従来モデルの2ストロークエンジンから4サイクルユニットへ変更。ボア・ストロークが、36.0mm×49.0mmの水冷4ストロークOHC単気筒エンジンAF54E型となる。最高出力は8,000回転で4.8馬力というスペック。
先代モデルの5.6馬力からはパワーダウンということになる。ただ、今回のモデルはスペックよりも環境性能を重視した構造となっておりエアインジェクションシステムも搭載している。ちなみに量産2輪車の50ccモデルで水冷4ストロークエンジンを与えられたマシンは、本モデルが世界初となる。そして、上級グレードとなる「ジョルノ クレア デラックス」には、これまた量産型2輪車としては世界初採用となるアイドリングストップ機能を装備。信号待ちなど、車両が停止所帯になると約3秒後に電子制御でアイドリングがストップ。手元操作でスロットルを再度開けば自動的にエンジンが再始動するという仕組み。
足回りは、前後10インチホイールを装着してブレーキはドラム仕様。リアブレーキの操作時には制動力がフロント側にも配分される「コンビブレーキ」を採用している。
ライバルモデルとしては、ヤマハの「Vino」が台頭していた。本モデルが登場した2000年頃は引き続き2ストロークエンジンで続投していた。乾燥重量66kgの車体で6.3馬力というスペックだった。レトロスタイルのスクーターでパワーも重視したいのなら「Vino」、最新装備や環境性能を求めるなら「ジョルノ クレア」といったところだろう。
ちなみに今回モデル名末尾に追加された「クレア」は、クリーンの「Clear」と創造の「Creative」から取られている。
デビュー後の「ジョルノ クレア」は、2000年モデルでカラーチェンジを一度だけ実施してカタログ落ちとなった。
以降は、2001年に「クレア スクーピー」が登場。「ジョルノ」のモデル名は2011年のAF70型で再登場することに。

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解説記事更新日：2022年07月23日

1999年、AF24型 Giornoからフルモデルチェンジされ登場したAF58型Giorno Crea。
エンジンには本車での搭載以降、Dioシリーズをはじめとするホンダの50ccスクーターに続々と採用されることになる水冷 4ストロークエンジンを、マフラー内にはキャタライザーを内蔵して99年の国内排ガス規制に対応した。
尚、1ヶ月遅れでアイドリングストップ機構を標準搭載した上位モデル、ジョルノクレア・デラックスも発売している。
カラーバリエーションには標準モデルにサンドストームシルバーメタリック、モスタルダベージュ、ベガブラックメタリックの3色を設定。
ジョルノ クレア・デラックスにはサンドストームシルバーメタリックの1色を設定した。
新車販売価格は18.9万円(デラックスは19.9万円)で、当時のホンダの50ccスクーターの中では高い価格設定だったといえる。
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解説記事更新日：2021年02月08日

2000年6月に発売された2000年モデルのGiorno Crea。
本モデルでの変更点はカラーチェンジで、標準モデルにプライマリーレッドを新色として追加。
アイドリングストップを搭載したデラックスモデルも同時に発売されている。
新車販売価格は18.9万円で先代モデルから据え置きだった。
99年の排ガス規制を境にその後数年では多くのスクーターがエンジンを2ストから4ストに変換していったこの時期、新発売された99年モデルで既に水冷 4ストロークのエンジンを搭載し排ガス規制をクリアしていたジョルノクレアは、その後ホンダのスクーターが4スト化するにあたって最初の先陣を切った1台だった。
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解説記事更新日：2021年01月30日

2001年1月に発売された01年型Giorno Crea。イタリア車のヴェスパをモチーフに製造されたレトロでお洒落なファッショナブルスクーターだ。
Giorno Creaとしては最終型となった本モデルでの変更点はカラーチェンジで、スペシャルカラーモデルとしてツートーンカラーのマイルドグレイメタリック／ロッシュグレイを発売。ボディはマイルドグレイメタリックに、レッグシールドとフロアーにはロッシュグレイのカラーリングを設定した。
尚、フロントとサイドカバーには専用のエンブレムを施し、リンクカバーにはクロームメッキを採用した。
新車販売価格は18.9万円で、同時期に発売されていたホンダの50ccスクーターと比較して少し高めの価格設定だった。
ほぼ同時期には後継モデルとしてCrea Scoopyが発売された。
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解説記事更新日：2021年02月08日